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カンボジア 時空を超えて 7 <タ・プローム>

2012-02-19 | カンボジア
これは2000年春に旅した時の記録です。
現在のシェムリアップは観光地として整備され、まったく様変わりしているようです。

勝利の門から、タケウ寺院にむかいます。
アンコール・ワットと同じピラミッド形式の寺院ですが、ジャヤヴァルマン5世の死によって未完成のままです。


次に向かうのはタ・プローム
自然の力を明らかにするため、ジャングルの中で朽ち果てるままに据え置かれている寺院です。
アンコール・ワットの次に訪れたかった所です。 ワクワク


いきなりの巨木(スポアン;ガジュマルの一種)のお出迎えです。




積み上げられていた石が崩れ、建物が拉げています。


今にも崩れ落ちてきそうな建物の中へ、みんなでゾロゾロ


通りゃんせ状態


寺院の中は、仙人が住んでいるかのような雰囲気です。


まるで寺院の養分を吸い取っているかのように生えるスポアン
石を食べる怪獣のようです。








崩壊した寺院の中を歩き角を曲がるたびに自然の力に驚かされます。








スポアンは建物だけでなく、仏様の養分も吸い取っていました。


そして怪獣の親玉登場
木がタコのように建物に絡み付いています。




ここで暫し撮影タイム。後ろを振り向くと、みんな日陰に固まっていました。
物凄く暑いです。気温は40度を超えてます。。。


神秘的な寺院の外に出ると、いきなり物売りの子供達がワラワラと群がり、現実に引き戻されました。


カンボジア 時空を超えて 6 <アンコール・トム>

2012-02-16 | カンボジア
これは2000年春に旅した時の記録です。
現在のシェムリアップは観光地として整備され、まったく様変わりしているようです。




一度ホテルに戻って朝食を摂った後、アンコール遺跡群最大のアンコール・トムへ向かいました。
トムとは大きいと言う意味で、アンコール・トムの周囲は12kmもの城壁で囲まれ、東西南北に巨大な門があります。
南大門に続く路の両側には、巨大な蛇のナーガを引く神々の像(左側)と阿修羅像(右側)が並んでいます。


阿修羅の石像と記念写真です。


南大門はバスも通ることができます。門の上の四面仏の顔の長さは3mもあるのだとか。


四面仏の下にも沢山仏様が彫ってあります。


アンコール・トムの中心に位置するのがバイヨンです。
大乗仏教の須弥山を象徴化したとされるバイヨンは、ヒンドゥー教の寺院であるアンコール・ワットとはかなり異なる形をしています。






ここはプノン・バケンとは違って人間のための寺院なので、あまり急な階段は無く上り下りが楽です。


壁には一面に物語のレリーフが掘り込まれています。
象に乗った行軍。




柱にはデバター像が彫られています。




第二層のテラスには16基の尖塔があって、それぞれに守護神が祀られていたようです。
内部は人がようやく通れる程狭い位置に経蔵があったり、まるで迷路のようです。






迷路をグルグル回ってバイヨン裏手に出ると、日本の協力による復旧作業が行われていました。




相変わらずの蒸暑さです。
集合場所のバイヨン裏手の売店で椰子の実ジュースを飲んで一休みです。


パプーオンはピラミッド型の寺院ですが、工事中で遠景のみ。


バイヨンから北へ向かうと王族が閲兵をした象のテラスがあります。
ず~っと象のレリーフが施されています。


ガルーダのレリーフもあります。


そして、テラスに上がる階段の両脇は、3頭ずつの象の頭が支えています。


アンコールトムの東門には勝利の門と死者の門があり、戦いで死んだ者達はひっそりと死者の門から城壁の中に運び込まれたそうです。
私達は勝利の門を通って、アンコール・トムを後にしました。


カンボジア 時空を超えて 5 <朝靄のアンコールワット>

2012-02-13 | カンボジア
これは2000年春に旅した時の記録です。
現在のシェムリアップは観光地として整備され、まったく様変わりしているようです。

5時15分集合して、アンコールワットへ向かいます。
料金所で待たされたので、アンコールワットに着いた時には陽が昇りはじめてました。
朝靄に浮かぶアンコールワットのシルエットに感激して、橋の上で写真を撮っているうちにすっかり明るくなってしまいました。




お堀を渡り周壁の中に西塔門から入ると一気に視界が開け、外堀公園とは打って変わって、厳粛な空間が広がっていました。
明方まで降っていた雨のせいで、中央祠堂への石畳に水溜りができています。気温32℃かなり湿度も高く、レンズが曇ります。


観光客の人達は、みんな思い思いに時が止まったかのような異次元の世界をのんびりと味わっています。




中央祠堂まではかなりの距離です。


西塔門テラスまで来ました。


シンハの像の脇に同じ格好で座る犬


そして寛ぐネコ


振り返ると西塔門が凄く小さく見えます。


それにしても、野良犬多いです。


西塔門近くまで戻った時にはもうすっかり明るくなっていました。


のんびり階段に座って一日中ボーっとしていたいな。

カンボジア 時空を超えて 4 <プノン・バケン>

2012-02-12 | カンボジア
これは2000年春に旅した時の記録です。
現在のシェムリアップは観光地として整備され、まったく様変わりしているようです。

天候が良かったので、翌日の予定であったプノンバケンからの夕日見物に行くことになりました。
途中、車窓から綺麗に整備された外堀公園のようなものを発見。なんとアンコールワットです。
まるで皇居を見ているようで、アンコールワットの第一印象は、、、ガッカリ
日没前にプノン・バケンへ急ぎます。
バスを降りると目の前に急な赤土と岩の斜面がありました。どうやらこれが参道のようです。


足腰に自信の無い方は象で迂回路を登れますよ、とガイドさん。


日没が近いのと、まだカンボジアに着いたばかりで元気いっぱいだったので、急斜面を一気に登りました。


そして目にしたのは、6階層からなるプノン・バケン




プノン・バケンは神様のために造られた寺院なので、人間のことはまったく考えてません
つま先がやっと架かるような急な階段です。


へばり付いて上のテラスまで登ると、そこには鬱そうとしたジャングルの中にアンコールワットが見えました。


そろそろ日没です。でも下の方に雲があって、真っ赤な夕焼けは見られませんでした。
それでも、西バライに沈む陽をいつまでも眺めていました。


そして気が付くと。。。
さっきの急階段は東側で、すでに墨を流したような闇の中。
ほとんど何も見えない中、脇の岩に指をかけ、階段にへばり付きながらそろりそろりと足場を探りながら下りたものの、途中で足場が見つからずにっちもさっちも動けなくなってしまったところで、欧米人の男性が下の段へ抱えて降ろしてくれました 感謝です。

やっとの思いで寺院を下りた後は、赤土と岩の急斜面。途方に暮れていると、ガイドさんが象の登る迂回路があることを教えてくれたので、迷わずにそちらの道に進みます。
ところが、象の登る道だけあって、そこら中に象の糞だらけ。乾いたのからフレッシュなものまで選取り見取り。
はじめはライトで照らしながら糞を避けていましたが、そのうちどうでもよくなってしまいました。
明日はアンコールワットから見る朝日です。早く寝なくちゃ。
 

カンボジア 時空を超えて 3 <トンレサップ湖クルーズ>

2012-02-11 | カンボジア
これは2000年春に旅した時の記録です。
現在のシェムリアップは観光地として整備され、まったく様変わりしているようです。

午後2時45分、フロントからの電話で起こされるまで、二人で爆睡です。 
午後3時、トンレサップ湖に向けて出発
椰子の木が茂る町らしき所を抜けると、背の低い木が生い茂るジャングルです。
所々に木の枝と椰子の葉で作られたほったて小屋がありました。ちゃんと人が住んでいます。


トンレサップ湖までの道のりはおよそ1時間。ゴミ溜の中のガタガタ道を、ペットボトルの水も飲めないくらい揺られながら進みます。頭を固定していないとむち打ちになりそうです。
トンレサップ湖は乾季で3万km3、雨季にはその3倍にもなるそうです。
4月末は雨季直前。一番湖が狭い時期です。ゴミ溜の中の道は、湖底の道なのかしら。

船着き場に到着し、一歩バスの外へ出ると、生臭い臭いが充満し、足元はぐちゃぐちゃ。
50人近い団体だし、クルージングと聞いていたので、ある程度大きな船を想像していけど、そこにあったのは12人乗りの汚い小舟。


現地の子供達に腕を支えてもらい、泥水に渡された丸太の上を歩いて小舟に乗り移りました。
舟の操舵はまだ10才位の子供二人。よく聞くと17才でビックリでした。


トンレサップ湖には1万5千人の水上生活者がいるそうです。




ボート小屋の中を縫うように舟は進んで行きます。その貧しさに驚くとともに、他人の家の中を覗いているようで、観光とは言え気が引けます。


延々と水上を進むこと30分、ペリカンのいる一軒の水上土産物店に到着しました。






4~5mの子供のニシキヘビを膝に抱えて遊んでいる子がいました。
満腹状態だと言うので、ちょっと抱かせてもらいました。 皮は意外にサラッとしていて、骨が指にあたります。


トイレに行ってみると、ちょっとした囲いがあって水上に板が二枚渡してありました。
人が立つと影を感じてか、魚がうじゃうじゃ寄ってきます。
これって、昼に食べたカンボジア料理のナンプラーの原料でしょうか。。。
天然の水洗トイレです。


水上生活者のゴミは湖に捨てられているようで、湖の中もゴミだらけ。
ボートのスクリューにゴミが絡まって運航不能に
その度に操舵している子が湖に飛び込んで、絡まったゴミを取り除きます。
透明度ゼロなので気付きませんでしたが、湖は思いのほか浅いです。


この子達が私達の舟を操縦してくれました。ありがとう。