お茶の里便り ◆掛川深蒸し茶で健康長寿の町◆

お茶屋に勤めている筆者の日常や感じた事を勝手気ままに綴っていきます。

手摘み・手揉み煎茶

2013年04月22日 | お仕事

昨日は長野県では雪が降りましたね。

本日の茶処掛川は天気も回復しています。

今日も収穫された生葉が続々と荒茶工場に運ばれてきています。

 

 

手揉みの続き。

 

回転揉みが終わると、「玉解き」に移ります。

回転揉みで固まった茶葉を解きほぐしていきます。

ほぐされた茶葉。

ここで、お昼休憩に入りました。

交代しながらの手揉み作業ですが、体力を使います。

 

休憩後は「揉切り」の工程。

手を前後に動かして、葉を揃えながら揉んでいくのですが、見た目より

技術とコツが必要で、少し手伝わしてもらいましたが、素人が簡単にできる

ような物ではありませんでした・・・

ここからは体力と言うより技術と経験が必要な工程。

揉切りの次は「転繰揉み」でんぐり揉みと言って、茶葉の形状を

作っていく作業です。

だんだん煎茶の形に変わってきました。

そして、最終工程の「こくり」と言われる工程。

茶の形を整えて光沢を出していきます。

こくり作業は、まさに職人技。

みなさんの口数も徐々に減り、その技に見入ってしまっていました。

途中、何回か茶葉の様子を確認して、ついに出来上がり。

細くよれて艶のある煎茶の完成です。

最後の乾燥に入ります。

ホイロに広げて乾燥させます。

そして、出来上がった煎茶がこちら

1本1本が綺麗によられ針のようです。

普段、会社で多く目にする深蒸し茶との違いに驚きます。

そして茶葉で塔が作れてしまうほど。

6kgの生葉を2台のホイロを使って揉んで、出来上がった煎茶は約1.1kg。

掛かった時間は約6時間。

今回、生葉の収穫から始まり、手揉み煎茶の製造工程をたっぷりと見させていただきました。

蒸製煎茶の原点の手揉み茶製造。貴重な体験となりました。

今回の手揉み茶を作って頂いたみなさん。

手揉みの製法など、たくさんの事を教えてもらいました。

ありがとうございました。