良い子の歴史博物館

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組織管理機関(吏府)

2009年06月23日 | 七権分立論
七権分立論の続きを書く。

ノルトが思うに、行政サービスの大半は民営化可能ではないだろうか?

市町村が行う窓口業務はコンビニでも行えるものがあるだろうし、
許認可審査業務だって、法律に沿って行われる機械的なものならば、
有資格企業へのアウトソーシングが考えられる。

軍事や警察のような権力機能ですら、かなりの部分が外注可能ではなかろうか?
現に各種警備会社が存在するし、世界には軍事会社が存在する。

歴史的は、徴税を収税請負人が請け負ったケースがあるし、
犯罪者追捕を請け負う賞金稼ぎも存在した。

ノルト案では極力、官を減らし、民間業者を使用したい。
民間業者採用では競争入札を行う。

組織管理機関(吏府)の主な業務は外注管理である。
国家組織を運営するに当たって、どの業者に委託するか、
委託した業者を評価し、報酬額を決定する。
各レベルでの監察も外注を使用しつつ、2重3重に行う。

さらに、これを延長した形で、各政府機関(府)の構成員を任免できる。
例えば、経済資源管理機関(財府)のトップを誰にするかを決定するが、
その際に発注を「政策会社」に行う。
組織管理機関(吏府)から受注した政策会社は、多数のスタッフ要員を抱えているべきである。
シンクタンクを有する特殊会社となろう。
どの政策会社(政党みたいなものか?)が良いかを競争入札で決定する。
政治家を選ぶのではなく、政策会社を選ぶわけだ。
さらに、仕事の評価を行い、報酬を決定できる。
引き続き同じ政策会社に担当させるかどうかも決定できる。

各政府機関(府)の間の調整は、組織管理機関(吏府)とする。

組織管理機関(吏府)は、国家組織としては最上位に属することになる。
従って、組織管理機関(吏府)が最高権力機関となる。
ここを議会とするか、国王とするか、貴族会議とか評議会とするかは、
国情に合わせることになろう。

中国の中央管制である六部に「吏部」というのがあるので、
これに倣い、漢字名を「吏府」とした。