良い子の歴史博物館

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財政赤字

2009年06月23日 | 七権分立論
人類の歴史を通じて、普遍的法則がある。
「どの政府も赤字で苦しむ」

歳入が歳出を上回り、黒字財政になる現象は極めて稀だ。
王朝の繁栄絶頂期のほんの一瞬ぐらいだろう。
財政は基本的に赤字となるのが通常の状態である。

赤字が続いたゆえに、崩壊したり弱体化した帝国は数多い。
ローマ帝国、歴代の中国王朝、スペインなどの絶対王政のヨーロッパ各国、江戸幕府や諸藩、・・・。

議会制による民主主義政治体制でも赤字の問題が付きまとう。
議員たちは国民各層の要望を実現したいので、必然的に政府支出が増大する。
しかも増税反対かつ減税推進が基本政策になりやすい。
その結果、膨大な財政赤字をもたらす。

結局のところ、どんな政治体制を考案しても、財政赤字の回避策はない。
ノルトの七権分立案でもね。
政治体制ではいかんともしがたく、
為政者の姿勢や能力といったものに頼るしかないのだろうね?