Happyday of LUCKY

日々の気付きと感謝を忘れないように綴るページ

M8で初仕事

2010年09月13日 | Camera


きょうから今月の25日まで現代美術センター(谷町4丁目)で「画廊の視点」という現代アートの展覧会が開催されている。
会場には大阪にある13の画廊やギャラリーから選ばれた作家の作品が一堂に会している。
それぞれの画廊イチオシの作家さんが集まっているので、ある意味、関西で見られるアート作品の美味しいところ取りのような展覧会である。
これを見ない手はないだろう。

この展覧会に楓ギャラリーの推薦で出品している吉田重信さんとは10年近いお付き合いで、関西で展覧会や個展をするときには必ず作品撮りを頼まれる。
今回はなんと現代美術センターと楓ギャラリーとの同時開催なのだが、わたしは新作を展示してある楓ギャラリーで作品を撮る。
ギャラリーに入ってまず驚くのは足の踏み場もないほど、子供用の靴や草履が床を埋め尽くしていることだ。
さらに一番奥の方に小さな赤いランプが点っていて、ギャラリー内の照明はすべて消えている。
真っ赤に塗られた窓ガラスから弱い外光が入ってくるほかは、その赤いランプだけなので、目が慣れるまでほとんど何も見えない。
徐々に見えてくると壁一面に一輪挿しのような花が並んでいるのに気づく。
作品の題名は「心ノ虹」。
あなたの虹をここで見つけてください、ということらしい。

毎回おもしろい作品を見せてくれる吉田さんであるが、今回の作品はちょっと暗すぎて撮りづらいと思う。
とりあえずニコンD300で撮ってみると、ノイズよりもピントに問題が発生。
いったん照明を点けてしっかりピント合わせしているのに、なぜかピントがピシッと来ないのである。
ためしに照明を点けたままで撮ってみるとピントが来るではないか。
ということは、この小さな赤いランプのせいなのか。なぜ?
原因はわからないが、とにかくこれではまともな写真にならない。


D300で撮った画像の一部

仕方がないので今度はライカM8で撮ってみる。
吉田さんは「そんな小さなカメラで大丈夫?」と心配そう。
しっかりピント合わせをしてレリーズすると、はたして十分な解像感でピントが来た!
これならB1のポスターにでも使えるレベルだろう。
ああ、M8を持っていっておいてよかった。


M8で撮った画像の一部

ほとんどのデジカメはモアレ軽減のためにイメージセンサの前にローパスフィルターが入っている。
だがローパスフィルターをかけると解像感が失われるのでM8にはそれが入っていない。
D300とのちがいはそこだと思う。
あと考えられるのは、M8のイメージセンサは赤い光の波長を赤外線レベルまで感じてしまうので、ふだんの撮影には赤外線をカットするIRフィルターを付けなければならない。
だが、きょうはそのフィルターを外して撮影したので、より赤いランプの光を感じてくれたのかもしれない。
くわしいメカニズムはわからないけど、とにかくきょうほどM8のすごさを実感した日はない。


光の芸術家・吉田重信さん

最新の画像もっと見る