Rスズキの毎日が大食い

おいしいものと食べることが好き。マンガもね。

ビッグコミックオリジナル3号感想

2007年01月21日 | マンガ
「弁護士のくず」いま話題の「いじめ」についてです。
「子供たちの生贄・前編」は石下くんが同級生に執拗にいじめられている様子が描かれていますが、正視に耐えません。首謀者白花百合夫は頭も良くクラスのリーダー格です。イヤーこういうヤツはタチが悪い。唯一の救いは備田志悟鬼(びんたしごき)先生の根拠のない正義感くらいなもの。せめて石下君が自殺しませんように。
「いじめられている君へ」という新聞の連載記事でさかなクンが寄稿していたのを思い出しました。小さな水槽で集団で魚を飼っていると、必ず順位が出来ていじめられる個体が出来てしまう。そこでいじめられている個体を取り出すと、その集団にはじきにまたいじめられる標的ができてしまい、イジメはやむことはないのだそうです。
子供の喧嘩に大人は口を出さないものだなどとしたり顔で言っている人には今の実態が分かっていないのであります。地域の住民は学校にはどんどん行って発言し、改善しなくては隠蔽体質は変わりません。校長先生などは自分の代にはうまくやりすごして退職できればいいぐらいにしか考えてません。

「黄昏流星群」死んだ肉体を離れた魂だけが彷徨い、同じ幽霊と出会うといったよくあるお話です。中年オヤジが主人公なので黄昏テイストになるところがちょっとめずらしい。

「あんどーなつ」近江屋百貨店の和菓子祭りの詳細が明らかに!茶店形式でその場で注文の品をこしらえて見せてお茶と一緒に供するというもの。どうでもいいけど効率の悪そうな商売ですワナ。和菓子といったら饅頭と羊羹、練りきりに最中。その場で作るのといったら練りきりだろうけど、色と形は違えどアンコの味で、どこもそれほど変わらないような気がするんですけど。

「プラスわんっ」息子を私立中学に入学させ、愛犬をドッグランに参加させたい主婦のお話。自己実現を他者に求めているのですね。あのあとこの息子が公立に転校したのかどうか知りたかったのですが、犬のほうがメインの話なのでそこは省略なのでした。

「蔵人」安本酒店店主、焼肉屋に行っていちゃもん(?)をつけるの巻。はじめて会った人に頼まれてもいないのにお店の悪いところをあげつらって三流の店呼ばわりです。うわあ、嫌み。

「上京一週間」使い捨ての鉄砲玉にされた青年を救う老刑事。読みきりなのではしょった感はありますが、良く出来たお話でした。

「浮浪雲」オヤジの兄貴があっしをさがしている・・・という時点で察しはつきましたが、改めて親子の名乗りを上げるしみじみとした人情話。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿