花は桜木・山は富士

完全に自分為の資料的ブログですが、このサイトを見て感じる人がいると嬉しいです。

「虐殺の五輪」という命名は歴史に載るでしょうか?

2007-04-14 21:21:42 | 中国
中国慌ててスーダンに特使 スピルバーグ氏らの懸念で

 【ニューヨーク13日共同】石油資源確保を目的にダルフール紛争を抱える
スーダンに肩入れする中国の外交方針に対し、来年開かれる
北京五輪の芸術顧問を務める米映画監督スティーブン・スピルバーグ氏が懸念を表明

スーダンへの中国の特使派遣につながっていたことが分かった。
十三日付の米紙ニューヨーク・タイムズが報じた。

 きっかけは、国連児童基金(ユニセフ)の親善大使を務める
女優ミア・ファローさんの三月二十八日付ウォールストリート・ジャーナル紙への寄稿。
中国はスーダンの原油の大半を購入しており、その代金が紛争に使われているなどと
指摘して北京五輪を「大虐殺の五輪」と呼び、スピルバーグ氏を
ナチス時代のドイツ人映画監督になぞらえて批判した。


 寄稿の四日後、同氏は中国の胡錦濤国家主席に手紙を送り、
ダルフールの住民虐殺に懸念を表明し、中国がスーダン政府に対し
適切な措置をとるよう要請。中国は直後、スーダンに特使として外務次官補を派遣し、
難民キャンプまで視察させる異例の対応を取った。

 スーダンに対する中国外交については、資源獲得を優先して
ダルフール紛争を軽視しているとの欧米からの批判がある。

ニューヨーク・タイムズ紙は、今回の出来事が、中国が国を挙げて取り組む
「五輪にダルフール紛争をうまく絡めたことによる驚くべき成功」との
非政府組織(NGO)の見方を紹介した。

---------------------------------------------------------------

中国が資源確保のために資源採掘国の独裁国家に資金援助や武器を輸出しているのは
有名な話。その人道的に問題のある行為を詩的する声はまだ大きくありません。
独裁国家は得てして反米ですから、米国から見ると疎ましい存在でしょうね。

スーダンでは中国の援助によって独裁政権が長続きし、中国が売った武器で
多くの人間が被害にあうでしょう。
中国が世界一の安価地雷輸出国とは有名な話。
自らの資源確保が死活問題だとしても、なりふり構わないその行動は多くの人間にとって
迷惑極まりないです。

記事中で女優さんが仰っているように、「虐殺の五輪」などと
後の歴史から言われる可能性も決して低くありません。
その五輪に決然とした態度で臨むことを日本に期待しています。

最新の画像もっと見る