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「アロハシャツは日本人の発明です」

2008-02-21 22:00:56 | 日本の良い話
【日系一世が着物から作った洋服】

一般に「アロハシャツ」と呼ばれているハワイアンシャツは、
ハワイに移住した日本人が、自分たちの着物をシャツとして
作り直したのが始まりです。

「アロハシャツ」は、後にハワイアンシャツを大量販売商品として作った人物が
名付けた商標です。
日本人が初めてハワイへ移住したのは、明治維新の直前の1868年の初夏のこと。
153名を乗せた船が横浜を出航し、約一ヶ月後にハワイに上陸しました。
移民の主な仕事はサトウキビの栽培。ヨーロッパ人の監督のもと、1日12時間働き、
時にはムチで打たれ賃金は月4ドルという奴隷のような生活でした。
それでも帰国することなく定住したのは、暮らしやすい気候、土着の人々の優しさ、
そして明治維新後の日本の不安定な状況だったようです。

こうした苦難の生活のなかで、彼らは日本から持ち込んだ着物を、
現地の気候に合わせて涼しく
動きやすい半袖シャツに作り直し、着用しました。
当然、着物の柄がそのまま生かされていますから、
鶴、虎、龍、鯉、松竹梅といった和柄の半袖シャツでした。
柄は純日本風、アイテムは洋風という、言わば、和洋折衷の衣服だったのです。
ハワイアンシャツは日本とアメリカの混血文化であると同時に
日本人が初めて作った洋服でもあります。


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意外に知られていない事実です。
「アロハシャツ」という名前ですから、ハワイアンによる民族衣装だろう、
と思っていました。
日本人移民による発明とはびっくりですね。

とはいえ、「日本人ってスゲー」と考えるべきではないでしょうね。
150年程前に外国に渡ることすら大変だと思いますが、
そこで生活する苦労は想像することすら出来ません。

日本の着物を使ったアロハシャツは現地では斬新でカッコよく見えたのでしょう。
今では「アロハシャツは着物から作られた」など知らずにハワイ名産という
確固たる地位になっています。
日本人の一人として、異国で苦労した同胞を敬いつつ、誇りに感じます。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ちゃんと (也きり)
2008-02-22 00:21:27
日本人は、先人に感謝するという考えが、根っこにあると思います。
今居る現実は、良くも悪くも先人たちの努力の結晶です。
そのためには、きちんとした本当の歴史と文化を理解し、後世に伝えることが、日本人の役割です。
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その通りですね (マグカップ)
2008-02-22 00:40:18
私たちも未来の子孫のための日本文化の担い手でもあるんですよね
なので、しっかりと先人の文化を尊重し後世に伝えないといけませんね
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