花は桜木・山は富士

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「工場を守るには中国人守衛よりイヌがまし」

2006-04-21 19:45:55 | 中国
人民解放軍が工場を襲撃するという事件が話題になった。
原因は解放軍の一兵士がある自転車工場の工員に侮辱されたということが発端だった。
怒った兵士は所属する一個連隊を率いて自転車工場を襲撃し、
工場を守る男女工員たちと大乱闘を繰り広げた。

「人類開放・世界革命」を揚げつつも、金銭至上主義が
ほとんど国是となった社会主義国・中国で、解放軍は「武力」を売り物にする事が
正当な行為となった。
この点は武装警察も公安人員も同じ意識で、商店も金を払わず物を持っていくので
店先でのもめごとはしょっちゅうだ。

兵士にすれば解放軍が守ってやっているから工場は安全に運営出来るのだというわけで、
盆暮れには軍用トラックを工場に乗り付けて、
軍への奉仕は人民の義務だとばかり製品を贈答品代わりに運んでいく。

ガードマンで雇ったと思った人物がいざという時に強盗に変身する事もある。
最初から強盗をするつもりがなくても、中国では人はいつでも強盗になりうるので、
工場を守るには守衛よりも猛犬の方が信用できる。

「『NO』と言える台湾」黄文雄 著
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全く日本人の感覚からはとうてい考えられない国民性です。
だいいち「怒った兵士は所属する一個連隊を率いて自転車工場を襲撃」など
法治国家ではなく、人治国家といわれる所以ですね。
しかし、「怒った」からといって、軍隊を出動させるなんて想像を絶する国家です。

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