花は桜木・山は富士

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得意の情報統制だが逆効果

2008-03-20 20:05:04 | 中国
チベット関連ニュースが消えた?   中国で強まる情報統制

中国チベット自治区などで大規模な騒乱が始まった今月中旬以後、
中国当局は国内でテレビ、インターネット、電話などを一部遮断するなど、
情報封殺に躍起になっている。
しかし、その効果は限定的で、
厳しい規制をかいくぐり、チベット騒乱の画像や映像がネットなどを介して
次第に広まりつつある。情報統制は中国国民の政府への不信を高めただけではなく、
むしろ携帯電話による写真や動画が重要な役割を果たしたことにより、
外国メディアからの厳しい批判を招いている。

(北京 矢板明夫、ロサンゼルス 松尾理也)

北京にある産経新聞中国総局の衛星テレビには14日ごろから、
電波障害が起きるようになった。CNNやNHKなどの外国のチャンネルを
つけていると、チベット関連のニュースが始まった途端、画面が消え音声も消える。

次のニュースが始まるまでこの状態が続く。こうした現象は中国全土で
発生しているという。

ネットでは、チベット騒乱と関連するキーワードが検索不可能となり、
米国を本拠地に置く動画投稿サイト「ユーチューブ」も利用できなくなった。

チベット自治区ラサへ電話をかけても、寺院などは「回線故障中」との録音が流れ、
不通になっているところが多い。

中国当局は騒乱を、「一部の暴徒の仕業」と印象づける情報戦略も始めている。
チベット人と思われる若者が放火するなど暴れる映像や、ラサ入りした
国営中央テレビの記者による親族を失った漢族被害者へのインタビューなどを
繰り返し放映している。

しかし、こうした情報の遮断と操作による効果は、中国ではもはや限定的だ。
チベット問題に関心の高い人は携帯電話のショートメッセージで情報を交換し、
海外サイトへのアクセス制限を解除する専用ソフトを使うなどして
情報収集をしている。

チベット騒乱に関する中国当局の一方的な報道との違いを知った中国人は、
自国メディア不信をますます高め、情報収集は外国メディアに頼る傾向が加速化した。

「(中国共産党機関紙)人民日報は日付だけが信用できる」と揶揄(やゆ)する
知識人もいる。

一方、今回、反中国政府の立場から活発な情報提供を行っている民間活動団体(NGO)
「チベット人権民主化センター」(インド・ダラムサラ)はこのほど、
中国四川省での抗議デモ中に治安部隊に射殺されたチベット人の遺体だとする
写真をネット上で公表した。現地の状況を伝える記事も連日更新されている。


また、「ユーチューブ」などの動画サイトにも、携帯電話の
ビデオカメラ機能を利用して撮影されたとみられる画質の悪い映像が
公開されている。中国国内ではユーチューブに閲覧規制がかけられたが、
海外にはもちろん及ばない。

こうした状況を米紙ワシントン・ポストのコラムニスト、
アン・アップルバウム氏は「昨年はミャンマーから、そして今年はチベットから、
不鮮明で素人くさい画像がインターネットに流れた」と指摘する。
アマチュア画像の絶対量はまだまだ小さいものの、
「携帯電話は、一部の東アジアにとって、ニュースを伝えるための
もっとも重要な手段となった」と、ネットの影響力を強調した。

中国当局が情報封鎖のため、外国人のチベット入りを禁止した措置は、
外国メディアから厳しく批判されている。17日夜の外務省の会見では、
「記者の安全を守るという理由なら、なぜ中央テレビを許可したのか、
不公平ではないか」といった抗議が殺到した。国のイメージを守ろうとして
中国当局が必死に行っている情報統制は、逆効果となっているようだ。


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中共政府の弾圧により射殺されたチベットの人たちの、非情に凄惨な写真が
公開されているサイトです。衝撃的な写真なので見る場合を覚悟して下さい。
しかし、それが今も中共政府が行っている虐殺行為なんです。
チベット人権人民センター


チベット騒乱は変わらず緊張と注視し続けていますが、海外メディアへの
広がりを恐れ、中国のいつもながらの情報統制をしています。
が、多くの方が目にした通り、チベットでの中国側の傍若無人ぶりに
知識のない人でも「中国の言っていることは胡散臭い」と思っているでしょう。
幸いとは不謹慎ですが、「毒餃子事件」があったがゆえに
中国に対して知識の薄い人も、不信感をもって今回の報道を見れた結果かもしれません。

数十年前ならいざ知らず、皮肉にもエセ資本主義を導入した事による、
中国国内に網羅されたネットと携帯電話のため、中共政府の情報統制が効いていません。
まさに自業自得です。

さらに、中共政府の「情報統制」がネットが発達した現代では逆効果に働いています。
ようは「謀略の中国」などと言われていますが、その方法は古代から
変わっていないようです。
どこかに中国は「硬直した文化」と書かれていて、「古くからの慣わしや
習慣を全く変えることをしないのが良し」という考えがあり、
それが中華思想という周りが見えず自分中心の考え方にも繋がるとありました。

なるほど、確かに今回の行動にはそういう点が見えます。
少なくとも「謀略」や「知略」ある行動とは思えず、考えなしに
感情的に行動しているように見え、情報統制と武力による抑圧で何とかなると考え、
対外的圧力にも「偏見だ」「事実でない」など強行に反対の態度をとっていれば
いづれ治まるという態度は大東亜戦争当時から変わりません。

情報を外に漏らさず、武力弾圧によって不満分子を押さえつける
愚直な対策をとる中共政府には、それが国際社会では通用しないことを
突きつけなければいけません!
これを放置すればその脅威はさらなる無辜のチベット人はもとより、
いづれそれは日本国にも及ぶのは自明です!
世界各国は市民レベル、国家レベルで動いています。
日本は国防にも絡みます、他人ごとではありません。
今の政権には期待出来ない以上、国民の声で議会に圧力をかけるしかありません。
中国情勢に注視し、抗議の声をあげましょう!!


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