花は桜木・山は富士

完全に自分為の資料的ブログですが、このサイトを見て感じる人がいると嬉しいです。

日本料理を修業する外国人だけど

2007-06-21 12:52:34 | 日々のニュース
「和の技」挑む留学生
2007年06月20日

 アイナメの椀(わん)もの、丸ナスの揚げ出しなど、
初夏の会席料理を実習する調理室。名札を見るまで気づかないが、
クラスの半数近くを外国人が占めている。

 東京調理師専門学校(新宿区)の日本料理専攻コース。
韓国、中国、マレーシアなどから約30人。世界的な和食人気と
アジアの経済発展の波に乗ろうと、留学生が集まっている。

 「目立って増えてきたのは、すしブームに火がついた5年ほど前から」と
同校の青島和之教育部長は話す。授業を日本語で受けるのが条件。
東京で自活しながらの学校通いは経済的にも楽ではないが、
「技術を覚えて何をやりたいか、学生の目的意識は強い」。

 同校の卒業生が最も多い韓国には、200人規模の同窓会組織もできている。

 2年生の韓相一(ハン・サン・イル)さん(24)は、
ソウルの和食店で働いていた。東京帰りの先輩の盛りつけはセンスが違った。
「ごまあえ」や「炊き合わせ」など知らない料理をぱっと作る。
「韓国には日本料理のほんの一部しか紹介されていない。

伝える側になりたいと思った」

 週末以外は、授業が終わった夕方から、ホテルと和食店で
アルバイトをしている。生活費のためだけではない。
「限られた時間に、できるだけ多くのことを吸収したい」と韓さん。

 和食を志す留学生たちは、卒業で日本の調理師免許は取れても、
日本の店では修業できない。ビザの壁があるからだ。

 現在の省令で認められるのは「外国で考案された日本において特殊な」
調理の場合に限られる。和食を外国人が職業にすること自体が
「想定外」なのだ。

 同校の教員(37)は「基礎を身につけこれから、というときの帰国。
入学前に説明するのがつらい」。制約のある彼らの要望に少しでも応えようと、
すしの集中講座を設けたり、課外活動の「日本料理クラブ」を支援したりする。

 「睡眠時間を削っても店にいたい」という韓さんの熱意を感じ、
アルバイト先の調理長(40)は、店が目玉にする
「関(せき)さば」のさしみを韓さんに任せた。
「高い食材で正直おっかない。いい魚を扱った経験が生きればという、
せめてもの応援です」

 西欧に負けない日本の菓子技術を学ぼうというアジア人留学生も増えている。

 東京製菓学校(新宿区)では、全校650人のうち100人が留学生だ。

 「洋菓子は学校として受け入れられる枠いっぱい」と
パティシエ志望が多いなか、韓国の兪定何(ユ・ジョン・ハ)さん(27)は、
和菓子を選んだ。釜山の大学を卒業後、企業の秘書をしていた。

 「日本とは古くから文化の交流があったせいか、
初めてなのにほっとするおいしさ。若い人にも受け入れられるはず」。
和菓子で海外進出する日本企業もあり、人材として期待される卒業生も
出てきたという。

 中国吉林省出身の韓勝玲(ハン・ション・リン)さん(22)は、
来夏開かれる北京五輪で和食の腕をふるうのが夢だ。
今は東京調理師専門学校で学びながら、和食店の厨房(ちゅう・ぼう)入りを
目指し、一流ホテルの求人情報を集めている。
「いい時代に日本料理と出会った。前を向いていきます」

 故郷の食卓は肉料理中心で、唐辛子の味に慣れていた。
「実習で一番難しいのは味つけ。『うまみ』を、
舌のどこで感じたら分かるのか、感覚を鍛えないと」


 昨年暮れに、里帰りをした。両親へのお土産はチューブ入りのワサビ。
餃子(ギョーザ)につけて食べるほど、気に入ってくれた。


----------------------------------------------------------------------

この記事が出たときに、「どうせ(韓国人は)自分起源とか言い出すよ」とか
「嫌いなクセに習いに来るな」などと2ちゃんねるで書き込まれていましたが、
気持ちは分かりますが、私は違う意見です。

世界の多くの人々に受け入れられる日本料理を習いたいと思うのは自然なことです。
その事を拒否することは難しいでしょうし、それ自体は喜ばしいことです。
中韓人に限らず、見覚えた知識やテレビで見た程度で
「日本料理」を名乗る輩も多いのが現状と思えば、ちゃんと習う姿勢を示しているのは
良いことだと思います。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ワタシも同感です (でこサングン)
2007-06-26 09:57:26
和食だけではなく、ついに洋・和菓子でも外国人が日本に学びに来るような時代なんですね。四季と共生し、天災を克服しながらつちかってきた日本人の自然観、味覚を生かして 海外で修行し、認められた日本人の先輩たちの活躍がまわりまわってこのような効果を招いたと言えると思います。水も文化も高いところから低いところへ流れる。流れ着いた先で花咲きますように祈りたいですね。親日派のレッテル貼られること無く 韓国(その他)の文化にまで昇華させていってほしいでつ。^_^ 日本食というか「素材の味を生かす」食べ方が広まれば 唐辛子の摂取量も減り、火病も減少するかも。。。(←甘いわっ!)
返信する