花は桜木・山は富士

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「あらゆる事に許可書が必要な中国」

2006-04-12 23:09:31 | 中国
中国では、結婚するにも政府の許可を得なければならない。結婚証を得なければならない。
結婚証そのものは発行費用はわずか9元だが、様々な手数料や口利き料などを
上乗せすると、なんと1000元を超えてしまう。
ことに貧しい農村において結婚証を得るのは大変だ。

また、中国では一人っ子政策を取っている為、出産するにも許可がいる。
この「准生証(出産許可証)」は、原則として一人につき一枚しか与えられない。
しかし、賄賂の金額次第で許可証の数も決まるのだ。

(略)

社会主義中国ではこれまで都市と農村の戸籍は固定化され、移動の自由は
特別な理由があるとき以外は許されなかった。
ところが、改革開放後はそれがかなり緩和された。

(略)

また規制が緩和されて移動が出来るようになったといっても、行く先々で
様々な身分証の提示を求められることは変わっていない。
身分証がなければ、即逮捕されるのだ。

(略)

農民たちは「農民」戸籍から「城市」戸籍への「転正(転入)」を希望するが、
それには2万元もの大金が必要である。
2万元といえば、農民の20年分の収入に相当する金額であり、
現実に「転正」を果たせるのはほんの一部でしかない。

(略)

許可証による役所の収入は年間600万元にものぼるという。
これは、大企業の年収にも匹敵する。これほど入れるのが難しい許可証だが、
携帯していなければさらにひどい目に遭う。

例えば、どんな老夫婦でも結婚証を所持せず同じ部屋に泊まった所を
臨検に見つかったら、抗弁も許されず男には「非法同居」
または「嫖娼売淫」の罪に問われ、罰金5000元を支払うか
15日の拘留を受ける。女は1~3年の労働改造の刑だ。
たかが証明証1枚所持していないだけで、これほどひどい災難に遭うのなら、
しぶしぶながら賄賂を払って各証明書と取得したほうが得なのだ。

「中国の卑劣 日本の拙劣」黄文雄 著
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