花は桜木・山は富士

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中国統一の幻想

2006-04-21 19:29:09 | 中国
開国維新後から日清、日露戦争を経て、日本人の間に日本国民あるいは
日本民族としての意識が芽生えていったのだろう。
戦時中に使われた「非国民」という言葉にも、その凄まじい程の一体感が読み取れる。

とはいえ、日本にもアイヌ民族、在日朝鮮人などのマイノリティグループが
いまだに存在している。しかし、日本ではこれらのグループ間における民族的対立や、
民族浄化の問題がほとんど起きていない。それが日本と諸外国との違いである。

なぜなら、日本では大和民族という圧倒的多数の民族が中心となっていながらも、
その他のマイノリティ・グループの存在が認められ、それぞれの文化や民族を
維持しようとする人々との相互理解が比較的スムーズになされているからだ。

一方、アジア諸国には多民族、多種族国家が非情に多い。
その典型が中国だが、それ以外にも例えばベトナムやミャンマーには
50以上の民族がいる。フィリピンやインドネシアは、さらに多い民族を抱えている。

(略)

中国の諸民族を一つの国民にまとめあげる事は、漢字文化圏や儒教文化圏といわれる、
日本人、ベトナム人、韓国人、北朝鮮人を大中華民族に統合するよりも難しい。
いくら民族・愛国教育を行って、共通する外敵を作り出し危機感を煽っても、
全く違う民族を一つにまとめるのはどだい無理な話である。
大中華民族そのものがただの幻想なのだ。

人口も面積も、全ヨーロッパより多く広い中国が、多民族多文化の
複合社会だというのは当然だ。それを強制的に総合する必要もなければ意味もない。

「中国が死んでも日本に勝てない7つの理由」黄文雄 著
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