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中露関係に変化がおきつつあります

2008-03-05 17:03:01 | 中国
ロシア、中国への武器輸出をほぼ中断=時事通信

ロシアによる中国への兵器輸出が最近になってほぼ中断している。
時事通信がロシアの新聞を引用し29日報じた。

時事通信が報じたところによると、中国への兵器輸出がこのように
激減していることから、ロシアのセルジュコフ国防相が今年5月の
プーチン大統領退任前までに中国を訪問し、関連する懸案について
協議を行う予定だという。

ロシアの中国向け兵器輸出額は、ここ数年で毎年18億ドル(約1926億円)から
20億ドル(約2140億円)に達し、ロシア全体の兵器輸出額のおよそ40%を
占めていた。

しかしウズベキスタンにある軍需工場の技術者不足などで、
総額15億ドル(約1605億円)規模の軍用機受注契約が頓挫し、
現在はロシアと中国との大型契約は残っていない
、と時事通信は報じた。

また中国に対する警戒感が根強いロシア軍内部では、中国に最新型兵器を
どの程度まで提供するのかについて意見の一致が見られていないことから、
中国が望む兵器の売却やライセンス生産の権利付与に応じていないという。

一方、ロシアはインドに対しては戦闘機など最新鋭兵器や装備を販売しており、
中国側の不満が高まっている、と時事通信は報じた。

NEWSIS/朝鮮日報JNS
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ロシア製主力戦闘機 中国、一貫生産に成功 ロシア警戒、第三国へ輸出の可能性

ロシアのメディアは22日までに、中国がロシアから購入した一線級戦闘機
「スホイ-27」の複製製造に成功し、今後、同機を量産して
第三国に輸出する可能性が出てきた
と報じた。ロシアは、旧式装備を
中心としていた中国の武器輸出が一線機にまで拡大すれば、
エネルギーなどと並びロシアの輸出を支える防衛産業の基盤が
脅かされかねないと警戒を強めている。

露ノーボスチ通信などによると、中国は1992年にスホイ-27を76機購入。
95年には、同機を小幅改造した単座機「殲撃-11」を中心に200機の
ライセンス製造で合意したが、搭載する電子機器やエンジンの技術移転は認められず、
ロシアから直接購入していた。今回、エンジン製造などを含めた一貫生産に
成功したという。

≪違反確認は困難≫
中国は2004年に「空軍の要求に合わない」としてエンジンなどの
部品購入を中止。これに続いてロシア製と技術、性能がほぼ同一の
国産エンジンを開発しスホイ-27に搭載すると発表した。
中国製エンジンがライセンス契約に違反していないか確認を取るのは
困難とみられている。

世界の防衛産業の動向を調査しているストックホルム国際平和研究所
(SIPRI)の07年版年鑑によると、中国の06年の通常兵器の輸入額は
95%を占めるロシア製を中心に世界最大の32億6100万ドルを記録した。

これに対し輸出は5億6400万ドル。戦闘機では半世紀以上前に開発された
ロシア製旧式機「ミグ-21」を小幅改造した「殲撃-7」を
パキスタンやアフリカ諸国に輸出しているだけだった。
スホイ-27の量産が始まれば輸出額は大きく膨らむ。

≪部品内製率9割≫

報道によると、露国営武器輸出公社ロスオボロンエクスポルトの幹部は
「中国がエンジン製造で技術的な壁を突破したことにより、部品の内製比率は
現在の7割から9割に上昇する」と話す。

他の関係者も、中国がスホイ-27複製機の一貫製造に踏み切れば、
第三国市場でロシアのシェアを奪うのは容易と指摘。
06年までの4年間で
それぞれ世界市場の3割のシェアを握る米露両国を脅かす可能性がある。

とくに、ロシアは武器輸出代金を新たな軍事技術の開発に当てている。
輸出の減少は米国との技術開発競争で後れを取る結果につながり、
武器の提供を外交の道具として積極活用しているロシアには痛手になる。

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関連があると思う二つの記事をエントリーしました。
本来は仲が良くない中国とロシア、今までは対西側勢力、対米国ということで
ナイフを持たない左手で握手していた両国ですが、最近の中国の覇権主義丸出しの
行動がロシアにとって脅威となったのでしょう。
考えればどちらも覇権を欲しがる野望まんまんの国ですから、
いづれは破綻する共闘だったともいえます。

当面の脅威である「中国」だけに絞ると、軍拡を続ける中国の巨大兵器は
ロシア製なので、これ以上の軍拡は滞るでしょう。
(他の手を考えるにしても、一朝一夕には出来ないでしょうし)
2件目の記事では、独自に兵器開発したとありますが、
日本の新幹線のごとく技術を盗んだ可能性が高いと思います。
その点でもロシア側は悪感情を抱くでしょう。
楽観は出来ませんが、中国製のコピーならばあまり性能的には期待出来ないので
喜ばしいニュースと言えます。

北京五輪以降から中国崩壊が始まるとも言われますが、この記事もその一部と
いえるかもしれません。日本にとっては好材料となるものが一つ増えました。

しかし今回の記事、敵対する勢力を争わせて兵力を削ぐなどといった謀略を
日本が仕掛けていたんですよ。などと、そこまで胆力に長けた人が日本人に
いない現実が残念でなりません。

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