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制服組が長官を直接補佐 防衛庁、権限見直し

2005年11月26日 | 社会
制服組が長官を直接補佐 防衛庁、権限見直し (共同通信) - goo ニュース
陸海空3自衛隊の統合運用開始を来年3月に控え、防衛庁は25日、現行の統合幕僚会議議長から衣替えして自衛官(制服組)のトップとなる統合幕僚長の権限を強化、これまでは事実上、内局の官僚(背広組)に限っていた長官の直接補佐を制服組にも認め、制度化することを決めた。
長官命令の起案についても制服組の関与を拡大する。ミサイル防衛など運用の時代に入った自衛隊の即応性を高める狙いだが、官僚による制服組の統制を特徴とする戦後日本の文民統制(シビリアンコントロール)に変化をもたらすもので、議論を呼びそうだ。
制服組の権限見直しは、事務次官ら内局幹部と統合幕僚会議議長、陸海空各幕僚長ら制服組幹部が出席した庁内の会議で、制服組の提案を受けて議論した。 →情報源

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いいんじゃねぇの、と思っちゃうんですが…この記事のニュアンスでは反対のようです。何か問題があるのかなぁ。
シビリアンコントロールに変化が、とありますが、決断をするのはやっぱりトップなわけで。直接現場上がりが補佐するのってそんなに変なことじゃないと思うんですけどね。制服組の立場から補佐するのに何の問題があるんだろう。
今まではなんていうか、自衛隊って明らかに「外敵が攻めてこないのを前提に」している部分が少なからずあったと思うんですよ。「攻めてこない思うけど一応準備しておく」ってのと、「もしかしたらあるかもしれない」というだけでも、ずいぶん違うと思うんですよね。実際に自衛隊を動かすときはどうするのか、という基本的なことでさえ曖昧なままだったと思いますし。そういう意味では、有事法制等が決まったことにより、実際にどう動かすのか、より具体的なレベルである程度議論できるようになったのはずいぶんと進歩したなぁと思います。
…補佐さえも嫌がるのって、「軍人はいざとなったら銃で長官を脅すに違いない」という思いこみでもあるんでしょうかねぇ。