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『新史 太閤記』(司馬遼太郎:著)読了!

2020年05月08日 17時47分40秒 | ⑮読書&映画(所感)

2020.04.15 (九州医療センターにて)

●『新史 太閤記』(司馬遼太郎:著)読了!

 躍動感溢れる藤吉郎の生き様と戦いに望む気概と戦略に、思わず引き込まれてしまう物語である。入院している病室で、就寝前の楽しい一時となった。

「戦国一の出世頭」と呼ばれた豊臣秀吉の少年時代~流浪生活~織田信長臣下~天下取りまでを扱った作品で、『新史 太閤記』『国盗り物語』『関ヶ原』と併せ「戦国三部作」の一作とか。
司馬史観&風土観&人物観が各所にちりばめられ表現されている。 

「織田信長の尾張は、政治感覚や戦略感覚にさえ商人気質に満ちている。
それに比較し、徳川家康の三河は、極端な農民型で着実ではあるが、冒険心に乏しい。」とか・・・要所要所に時代社会の底流に流れ薫発された風土というものの存在とそこで育まれた人物像とが語らていく。

人材の糾合&育成面では、知略に長けた「竹中半兵衛」や「黒田官兵衛」を取り込んでいく場面。「加藤清正」「石田三成」との絡みや、戦略論も語られ面白く拝読。 就中、城攻めの折の緻密な戦略や敵側の人物さえも味方にしていく時の大胆さには、目を見張る思いがする。

多様な人材糾合の重要性、各人の能力と役割と配置の妙、時と攻守の有り様等、種々考えさせられる場面も多々あった。

余りにも有名な「墨俣一夜城」「竹中半兵衛と美濃攻略」「備中高松城の水攻め」「中国大返し」の場面では、まるで自分自身が、物語の中に存在して戦っているかの様な錯覚に陥いり、熱中し読み耽ってしまう程であった。

「露と落ち 露と消へにし わが身かな 浪速のことは 夢のまた夢」(秀吉:辞世の句) とか?
イヤァ~何度か読んだが、ヤッパシ面白かったなぁ~。



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