旅するCARUROS今日も征く!

日々の出来事・感想を表示。皆さんの意見・励ましをもらえ、人と人との繋がりが深められるキッカケになればとっても嬉しいです。

読書に親しみし若き日々が蘇る!

2020年10月04日 22時40分12秒 | ⑮読書&映画(所感)

2020.10.04 晴れ。

 当面の事業と次年度事業の推進に対応しつつ、資料収集と引継ぎと身辺整理とに忙しき日々である。
そんな中、最後の思い出つくりに「家族旅行」を子ども達が計画(別府の旅館を予約済)し長男のHi君は市内中央区から、長女のMaさんは群馬から戻って来てくれた。そして5日には末っ子のNoさんも埼玉から帰宅。
特に昨日は、長男が一人で部屋と倉庫の片付けを、汗たらたらで実施してくれた。

 そこで、古い汚れた書籍を発見。
若き日々に接し読み耽っていた書物で、青春時代の記憶が蘇る。
小学校の頃は「児童世界文学全集」、中高校時代は「日本文学全集」、勤労青年時代の深夜に及ぶ学習時は、主に「詩集」に没頭しとったなぁ~。

19歳から28歳頃の約10年間は、時代社会の変動を反映した文学や冒険小説に、胸焦がし、時に憤りを胸にい秘め、正に苦闘の中にも感動にも涙する黄金の日々となった。

💛「幼少期」に影響を受けたと思える本。
 「シートン動物記」「ファーブル昆虫記」「ロビン・フッドの冒険」「ロビンソン漂流記」「ガリバー旅行記」「宝島」「ピーター・パン」「アンクル・トムの小屋」「トム・ソーヤーの冒険」「三銃士」「十五少年漂流記」「海底二万里」「ドン・キホーテ」「赤毛のアン」「西遊記」「ああ無情」等。特に、冒険や新しい事へチャレンジしゆく物語に、ワクワクしたものである。

💛「思春期」に影響を受けたと思える本。
 「八犬伝」「弓張月」「雨月物語」「東海道中膝栗毛」「銀河鉄道の夜」「路傍の石」「走れメロス」「吾輩は猫である」「坊っちゃん」「ジョン万次郎」「ビルマの竪琴」等。個人における進路決定や、友情や社会との交流とかを思考しつつ読んでいた気がするなぁ~。

💛「青春期」に影響を受けたと思える本。
 「ゲーテ詩集」「リルケ詩集」「ホイットマン詩集」「ファウスト」「若きウェルテルの悩み」「西遊記」「金瓶梅」「ジャン・クリストフ」「赤と黒」「アンナ・カレーニナ」「白鯨」「ジャン・クリストフ」「レ・ミゼラブル」「ロビンソン・クルーソー」「長征」「ナポレオン」時代社会の変革、個と組織、深層心理の格闘と変遷、自己変革への手法と段階、個と家庭と社会と国家とは? 正しく「人生観」「歴史観」「社会観」「国家観」「世界観」「宇宙観」「生命観」の視点を学び、掘り下げる日々であった。

💛その後に影響を受けたと思える本。
「史記」「十八史略」「三国志演義」「水滸伝」「漢書」「後漢書」「春秋左氏伝」「資治通鑑」「司馬遼太郎全集」等。何れも厳しき戦いと薫陶の日々の中で、時代社会の変革&革命の論理を学んでいった。

💛今日、見つかった本、どうしても手放しがたく再び書棚に戻すこととなる。
 「三国志」「水滸伝」「史記」・・・何度も何度も読み返した思い出深き本である。今再び、読み返したい思いとなる。

指導者論、民衆論、組織論、時代社会の変革の方途、個と全体、平安と乱世の時代の有り様等、徹底して施策し論議し、日々格闘しとったなぁ~。

『戦いは電光石火のスピードと決着力が命だ。今日、達成すべき目標がある。 
 今、励まさなくてはいけない人がいる。時を逃さず、最大の価値を生み出す人が、新しい歴史を創るのだ!』 

“勇猛精進”
 勇んで為すを「勇」と言い
 智を尽くすを「猛」と謂う。
 無雑なるを「精」と言い
 無間なるを「進」と謂う。

 事を起こすには勇んで是を為し、
 事に当たっては智恵の限りを尽くせ!
 戦略・戦術には私利私欲を捨てて純に目的に向かい、
 そして一度戦さを起こしたならば、間断なき前進を続けよ!
 ・・・とは若き日に、我が胸中に刻み決意せし言葉也。

 罹病し早や一年7ヶ月を経過。厳しき日々なれど、熱き志と執念にも似た思いを秘めて更なるチャレンジを、今再び開始しよう! 

💛追記:過去に乱読した文学集等(大枠抜粋)
 過去に読んだ記憶が残っているが、内容は早や、忘却の彼方である。当時はワクワクしながら就寝前の一時を過ごしたんだろうなぁ~。
●「マクベス」「ハムレット」「シッダールタ」「嵐が丘」「武器よさらば」「戦争と平和」「日はまた昇る」「誰がために鐘は鳴る」「風と共に去りぬ」「キリマンジャロの雪」「谷間のゆり」「怒りのぶどう」「居酒屋」「どん底」「罪と罰」「ジェイン・エア」「車輪の下」「狭き門」「変身」「カラマーゾフの兄弟」「阿Q正伝」「オセロ」「ヴェニスの商人」「リア王」「かもめ」「復活」「月と六ペンス」「ドン・キホーテ」「人形の家」「審判」「王道」「静かなドン」「オデュッセイア」「椿姫」「ヴェニスに死す」「魔の山」「風の又三郎」
●「平家物語」「曽我物語」「東海道中膝栗毛」「古事記」「今昔物語」「太平記」「土佐日記」「蜻蛉日記」「紫式部日記」「更級日記」「源氏物語」「方丈記」「枕草子」「大鏡」「今昔物語集」「雨月物語」
●「二十四の瞳」「セロ弾きのゴーシュ」「次郎物語」「山椒大夫」「森鴎外全集」「夏目漱石全集」「司馬遼太郎全集」「太宰修作品」等。


「ドラッカーとオーケストラの組織論」に想う。

2020年09月29日 09時20分54秒 | ⑮読書&映画(所感)

2019年 9月 九州医療センターにて、記す。

「ドラッカーとオーケストラの組織論」に想う。

NO.1「ドラッカーとオーケストラの組織論」(日本フィルハーモニー交響楽団:山岸淳子:著書)
「経営管理者とは、部分の総体、資源の総計を超えるものを生み出さなければならない。謂わば、オーケストラの指揮者である。
指揮者によって、単なる楽器(プロの演奏者)が生きた総体的な音楽を生み出していく。
指揮者は、作曲家の楽譜を手にする。
指揮者は、謂わば翻訳家である。
だが経営管理者とは、指揮者であるとともに作曲家でもある。」

「未来の組織は、情報化組織(情報が組織の構造と運動を支える)&フラットな組織となる。謂わば権限なき情報により互いを支える組織である。
その折、ミドルマネジメントの不要化が進み、トップダウンではない自律的責任とコミュニケーションによる組織運営と総合的な強いリーダーシップが求められる。

「情報化組織は、具体的・単純・明確な共通の目的が存在しなければならない。」・・・とか。
昨年度から組織構成の改革と運営方法の変革を求め、種々手を打ってきたが、少しづつながら良い方向へ動きだした感じ! 
未だ道半ばなれど、可能性を求めて只管進みゆくのみ!

NO.2「ドラッカーとオーケストラの組織論」
 楽器の扱い方や演奏方法は、大抵の場合に演奏家の方が詳しい。
故に「指揮者はビジョンを示せば演奏家が、それを具現化し、時に指揮者の想定を超える演奏さえも成し遂げる事がある。」んだって?

『戦略が、規模を規定する。』(ドラッカー)とか。
今後の「広域化」「国際化」「人材育成」「NW構築」「収益」等の各部門の事業展開を図っていかなければならない。

『細心にして、大胆たれ!』
『正確にして、迅速たれ!』・・・をモットーにしてきたが、是から益々の自己研鑽が必要となるなぁ~。ジックリ構えつつも、兎も角ガンバ!

NO.3「ドラッカーとオーケストラの組織論」
非営利組織における『目的』とは、人と社会の変革である。
『成果』とは、変革された人の人生である。
『役割』とは、人と社会を変革する存在である事。」

「非営利組織がミッションを具体化していく為には、三つの柱が重要である。
 第一は、ニーズ・機会とは何か。
 第二は、卓越性・強みとの合致性。
 第三は、事業実施への価値を信じているか。」 

「大事なのは、具体的な行動である。よってミッションは行動重視でなければらない。」・・・だって?! なぁ~んか、納得!
ミッションは、具体的で果敢な行動を伴わなければ、全くと言って良い程、意味をなさない。正しく空理空論となり、実生活においても空回りするばかりである。

特に『人と社会の変革』を目指さなければならない。・・・との視点は重要である。先ずは自ら事業展開に関わる中で、自己変革へと通じていく事を意識する事である。更に社会のニーズに応え、社会システムの変革(より良き方向)へと連動させる事であろうか。
正しく、人間(自分自身)の変革と、社会の改革を目指し、伴わなけえれば、同じく言葉遊びで終わるであろう。

又、単なる組織の拡充や事業展開のみに、重点を当ててはならない。自戒すべき視点である。例えば時々のボラ参加だけでも様々な立場の方や価値観が違う方と一緒に活動するだけでも、お互いの刺激を受け、それだけでも一歩幅広い考え方や行動に繋がっていくキッカケとなるかも知れない。

ホンデモッテ現実的には、「仕事」「遊び」「研鑽」の三拍子が揃うとベターやろうなぁ~。何か一つだけに拘ることなく、幅広くジックリと取り組める様になりたいもんや! 退院したら思いっ切り遊びを取り入れるぞぉ~!

NO.4「ドラッカーと の組織論」
●コミュ二ケーションとは、何か?
 コミュ二ケーションは、受手の価値観、欲求、目的に合致する時に強力になる。更に言えば、受手の信念、価値観、性格、欲求までさえも変革する。
「他者へ共感する情操」により、人の心を豊かに彩り「変革された人生」へと変えていく。

オイラも十年来、言い続けてきたが・・・。
「協働&共働+響働社会の創出」を地域で、目指していかなければならない。
❝ 響働 ❞ とは、心と心が通い合う関係であり、正に、打てば響く!が如き、お互いの信頼関係が確立されたあ時代社会の創出を意味する。

「非営利組織は、メンバーや支援者へ常にミッションを実現する為の【具体的な目標と成果】を明確に示さなければならない。そして、寄付者を参画者へ変え、人々にコミュニティ共通の目的を与えていく事となる。ミッションの拡大と変革を目指し、顧客のいる場所へと移動し展開しなければならない。」
・・・フムフムここまで持っていくんは、かなり難しいけんど、重要な視点やなぁ~。要するに、顧客第一と言うことであり、具体的な目標と最終的到達点を明確にする事であろうか。 

顧客が求めているニーズは何か? 
それに沿って全て事業展開を図っていく事がポイントとなる。
ISCとしても、地域の問題点&課題を洗い出し、何が不足し、何をすれば皆さんが喜んでいただけ、且つ課題解決に連動するのか? 
常に考え、そこから新たなる展望を開いていかなければならない!

NO.5「ドラッカーとオーケストラの組織論」
「組織の目的と使命の定義の出発点は、顧客である。」
「その顧客は誰か?どこにいるのか?」
「我々自身が、顧客のいる場所へと移動し、ミッションの拡大と変革を図らなければならない!」
「組織の目的は、人と社会に対する貢献である。」

要するに、関わりが地域であれ、世界を相手にする場合であれ、主体的に関わらんとする人は、ユーザーの立場で現場に足を運びながら、現地の実態と、そこに住む方々の要望を受け止め、適格なサービスを提供すべきである。
更に、己自身の変革を常に意識し図りながら、地域社会へ如何なる貢献ができるか、呻吟しつつ具体的な対応を推進しなければならない。・・・との想い強し!

本冊子は、NPO/NGOの組織論≒未来の組織論
⇒オーケストラの組織と運営方法の幾種類か提示し、理想的組織論を述べている。各種事例も結構面白かったし、今後の組織運営にも幾らか参考になりそうである。

 上記は、「悪性リンパ腫:抗がん剤点滴治療」で、多くの副作用(高熱、吐き気、倦怠感、全身浮腫&湿疹、便秘等)や感染症(白血球減少:8000⇒700)や酷い腰痛(脊椎に10cm程、立てヒビ入り)等と苦闘していた真っさ中に、横になるベッドでクラブの未来展望を図るべく拝読し、密かなる楽しみの一時であった。

“二人の人間が、同じ場所から眺めている。
 一人は泥土を、もう一人は星を。”
  ・・・ラングブリッジ「楽観と悲観」

『前進なきところに、生命の脈動はない。
 進歩なきところに、真の生き方は生まれない。
 創造とは、安易に妥協しようとする自身の心との戦いである。
 その心に打ち勝ち、極限まで挑戦・努力・工夫を重ねていってこそ、新しき道は開かれる。』・・・との若き薫陶の日々に刻みし指導が、胸に響く!

何処にいいようと、如何なる状況だろうと、楽しみな時間は作れるし、未来への希望はつくれるものである。 兎も角、今日も元気に生ききろう!


「100年時代の人生戦略・LIFE SHIFT」に想う。

2020年05月13日 16時08分32秒 | ⑮読書&映画(所感)

2020.04.12  (九州医療センター病室にて)

※「100年時代の人生戦略・LIFE SHIFT」(東洋経済新聞社)に想う。

※マルチステージの人生を生き抜く為に必要な事とは?!
①若者の特徴とも言える「若さと柔軟性」「遊び心と即興」「未知への興味とチャレンジ精神」を保ち続ける事。
②多様な選択肢に向き合う時代に、既存の常識と行動パターンから訣別する事、更に新たなる思考&行動を起こす事である。
 故に自分自身で、活動と発見の時間を、積極的に見出さなければならない。
③人生の移行期間において重要な事は、「無形資産への投資」であり、自分自身を再創造(リ・クリエーション)しゆく意志と行動である。
 故に大事な事は、変化を待つのでは無く変化を予期し、行動しゆく事である。....だって?!

【所感】
 地球環境問題のみならず、政治&経済&人材分野を含め、是からは企業や国家の枠を超えグローバル化が益々進み、やがて国家の枠さえも超えて、地球規模で考え行動せざるを得ない時代社会を迎えてきている。

同時に、個人やローカルにおいては、多様性と柔軟性に富む社会実現(職場&職種や働き方改革含め)を図る動きが加速される事が想定される。故に益々、私達一人一人の生き様と姿勢と寄って立つ人生観(歴史観・国家観・宇宙観・生命観等)の確立が試されていると実感する書籍であった。

我々の様な小さなクラブであったとしても同じく、各種事業の展開と企画運営にあっては、多様性と自主性を大切にしながらも、常に各個々人と組織自体の変革(再創造)を意識し行動していかねばならないとの思いを強く感じたひと時となる。

※人生100年時代の流れと対応とは?
「3ステージ」から「マルチステージ」の人生へ!
 成長はしばしば、少数精鋭の人財を擁する小規模企業で構成されるエコシステム(生態系)で実現化していく。
「スマートシティー」(賢い都市)への人口集中化する。
・地方農村から都市部への人口移動(2010年36億人⇒2050年63億人)とか?「高スキル雇用が一つ誕生すれば、更に五つの雇用が発生する。」(カリフォルニア。バークレー校:ヱンリコ・モレッティー)
・アイデアが生み出す経済価値が大きくなれば新たなエコシステムの構築と集積地(クラスター)が形成されていくとの事。
「第4・第5ステージ」では、各種教育&学習&研修」の機会を創出しスキルUPを図らなければならない。

※その為に必要とする要件とは何か?
 ➀新しいアイデアと創造性を育む「起業家精神」でチャレンジしていく事。 
 ➁スキル+チームモチベーションUP「団体共感能力」を図っていく事。 
 ③思考の柔軟性と敏捷性で各種状況に即応しゆく「折衝能力」を養っていく事。 
 以上の三視点からの再学習と同志(仲間)が必要だって?!

【所感】
 常に前向きにチャレンジしゆく人材の集合を目指し、基礎力と応用力UPを図る生きた組織運営体にしたいものである。少数精鋭の積極的&主体的に思考し行動しゆく人材の集いであり且つ、互いに刺激しあい、励ましあえる同志の関係構築である。

「常に自分自身を超越し、自分以上を目指せ。」(フランス美術評論家:ルネ・ユイグ氏) 
『立ち上がるのだ。行動するのだ。波を起こすのだ。外へ外へと、打って出るのだ!』・・・とは若き薫陶の日々における指導也。

どこまで真剣の人を、誠実の人を、呼び集めることができるか。この年この一年が勝負である。故に病魔と闘いつつも、やれる時に、やるべき事を為しゆくまでである。

※「新しいステージ選択肢の多様化」とは?
・「時間がたっぷりあると思えば、立派な大聖堂を建てられるが、四半期単位でものを考えれば、醜悪なショッピングモールができあがる。」
第3ステージ「教育(幼児~小中高大學)/仕事(社会人)~引退(退職)老後生活」から第4・5ステージを迎える時代(長寿社会:人生100歳時代)には、
人々はショッピングモールでなく大聖堂を建てることを可能とする。」(創造性について:スティーブン・ナハマノヴィッチ)

「第3ステージ」(一斉行進で人生を歩む時代)では「個人の顔が見えない群衆の一斉行進」(野生の棕櫚:ウィリアム・フォークナー)から脱落した人は、踏み殺される危険がある時代であった。
「第3ステージ時代」には特定の行動パターンで一直線に進み征くことを好ましいとの考えは適していたかもしれなし、世代間(子供と大人、若者と老人)での世代間分離も興っていた。
「第4・5ステージの長寿社会時代」には、硬直性を排し、各人も企業も団体も変化を遂げなければならない。様々な世代間交流が深まり、若者の柔軟性&好奇心、そしてシニアの知識&洞察力の両方が互いに必要とし、且つ共に得られる機会が増えてくるからだ。

※エクスプローラー(探検者)とは?
 生涯を通じ探検の旅と新たなる出会い&経験を追及し続ける人である。即ちそれは、自分自身を日常の生活と行動から切り離す事から始まる。そして多様な人的ネットワーク構築により自己像の多様性が増加してくる。

「探索者」は、特定の課題を見出す為に、具体的な目的をもって探索に乗り出す人々である。
「冒険者」は、「はしゃいで跳ね廻る出会いと体験から何を学ぶかの旅をする人々である。

 「長寿時代」には、時代社会の変革と同様に、自己自身に「変身資産」という新しい資産が必要となる。この生き方は、年齢世代に関係なく若さを取り戻せる機会ともなる。

【所感】
 人間は、行動と経験を通じ学習する生き物である。
これからの長寿時代は、その行動について自己分析する絶好の学び(生涯学習)の機会となる。
故に個々人に求められることは、既存の思考と行動パターンから決別し、新しき思考と行動へと、常に学び、チャレンジしゆく覚悟である。
例え余命幾許も無き人生であったとしても、ワクワク感一杯の出会いと発見と体験を、大いに楽しみながら生き抜きたいものである。
(抗がん剤注入第4ST翌朝の所感也。)


「戦国武将 名将の頭の中」(菊池道人:著)読了。

2020年05月12日 16時04分41秒 | ⑮読書&映画(所感)

2020年 4月11日 九州医療センター病室にて。

●「戦国武将 名将の頭の中」(菊池道人:著)読了。

1章 武田信玄―「孫子の兵法」「三方ヶ原の戦い」
      徳川家康―「最後に勝った男」
2章 北条早雲―「人の心を掴む勝負感」
   豊臣秀吉―「仕事の配置と戦略」
   太田道潅―「最強集団への変貌」
3章 織田信長―「奇襲戦と広域戦略」
   毛利元就―「人間心理を読み解く」「厳島の戦い」
   北条氏康―「相手の力を半減させる」「河越夜戦」
4章 伊達政宗―「圧力をかける戦法」
   島津義弘―「敗北するも敵本陣突破で再起をかける」
   真田昌幸―「連合による生き残り作戦」 
5章 上杉謙信―「短期決戦の局部戦」
   真田幸村―「一環した迷いなき戦術」
   山中鹿之助-「何度でも諦めず耐え忍びつつ挑み続けるの執念」
6章 明智光秀―「生き様と福運と勝敗」
   石田三成―「大義名分と人望」
   黒田如水―「秀でた戦略と戦術」 

17人の名将達の人生分岐点&天王山とも言える場面が描かれている。
絶対に負けられない戦いで、名将たちが何を考え、どの様に決断し、行動したか。代表的な戦いを通じ、各武将の特質や戦略を抜粋した書籍である。

歴史時代小説やTVドラマで身近に感じる武将~余り興味がなかった武将まで表示され、その置かれた状況と戦略&戦術を通じ、各武将の性格さえも捉えた人物比較論の感じさえする。

夫々の生きた時代・社会において、智謀を巡らせ、味方を増やし、時に時間を稼ぎ、時に一気呵成に攻め抜く。正しく「自応機法の原理」を、実例を通し実感する様な一時となる。

短編の戦記&人物紹介文の感じで、想像性やワクワク感は余り湧かなかったなぁ~。但し、気軽な就寝前の読書としては、面白い本であった。


「歴史を紀行する」司馬遼太郎:著 読了。

2020年05月09日 10時58分25秒 | ⑮読書&映画(所感)

2020年 4月28日(九州医療センター病室にて)

「歴史を紀行する」司馬遼太郎:著
●各章構成(12都市をめぐる歴史紀行文)
 ・高 知 竜馬と酒と黒潮と
 ・会 津 会津人の維新の傷跡
 ・滋 賀 近江商人を創った血の秘密
 ・佐 賀 体制の中の反骨精神
 ・金 沢 加賀百万石の深い眠り
 ・京 都 好いても惚れぬ権力の貸座敷
 ・鹿児島 独立王国薩摩の外交感覚
 ・岡 山 桃太郎の末裔たちの国
 ・盛 岡 郷土閥を作らぬ南部気質
 ・三 河 忘れられた徳川家のふるさと
 ・山口萩 維新の起爆力・長州の遺恨
 ・大 阪 政権を亡ぼす宿命の都

 地域に根付く習慣や思考性、自然環境や歴史風土に洗われた人々、歴史上の人物を通じての「人間止観」「歴史観」「地理風土観」が見てとれ、結構面白かったなぁ~。
歴史の大いなる変遷の時期における人物像や地域風土に裏打ちされ謂わば風習や指向性や人々の発想とかが、独特の司馬史観で炙り出されていく。

振り返ってみれば、糸島半島の小さなエリア内に置いてさえ、志摩、二丈、前原街道のそれぞれの地域で、風土や生活習慣の違いを感じる。

更に言えば、桜井(農業基盤)と野北(漁業基盤)の集落毎にその生活リズムや思考性に違いがある事さえ、なぁ~んとなく実感できる。

年間の四季を通じ、数家族(寄合毎)が協力しての水路管理や農作業を伴い、中長期的思考と内部指向が強く働く田園地域。
自然環境(風雨や潮の流れ)に命と日々掛ける生活リズム、更に外(外洋)に向け開かれた指向性を持っと思われる漁村地域。

それぞれの特質が、自然に形成されていくのであろうか?
それらに加え、戦国乱世~近代迄の権力集団や集落間の争い等も通じ形作られた風土というものがある様にさえ思える。

紀行文『街道をゆく』を、続けて読むキッカケにもなった本である。 
盛岡以外の地域は、仕事や観光で訪れたことがあるが、再び訪問したくなった。記憶が曖昧にて再度の読み返しとなったが・・・結構、面白くベッドで読み耽った一時となる。

時代・社会の危機の時にこそ、人間の特質が明瞭に現れる。・・・とか?
いざという時、愈々是からという時に避けていく人あり。
最後まで決着をつけるべく進みゆく人あり。
傍観者的に廻りの様子見の人あり。
正しく人夫々であり、いつの時代も同じやなぁ~と思える。

翻って己が生き様は、如何?!
決して傍観者的生き方でなく、可能な限り生涯真っ向勝負でチャレンジしゆく人生でありたいものである。
読後に改めて己に言い聞かせる如く、思いしこと也。


『新史 太閤記』(司馬遼太郎:著)読了!

2020年05月08日 17時47分40秒 | ⑮読書&映画(所感)

2020.04.15 (九州医療センターにて)

●『新史 太閤記』(司馬遼太郎:著)読了!

 躍動感溢れる藤吉郎の生き様と戦いに望む気概と戦略に、思わず引き込まれてしまう物語である。入院している病室で、就寝前の楽しい一時となった。

「戦国一の出世頭」と呼ばれた豊臣秀吉の少年時代~流浪生活~織田信長臣下~天下取りまでを扱った作品で、『新史 太閤記』『国盗り物語』『関ヶ原』と併せ「戦国三部作」の一作とか。
司馬史観&風土観&人物観が各所にちりばめられ表現されている。 

「織田信長の尾張は、政治感覚や戦略感覚にさえ商人気質に満ちている。
それに比較し、徳川家康の三河は、極端な農民型で着実ではあるが、冒険心に乏しい。」とか・・・要所要所に時代社会の底流に流れ薫発された風土というものの存在とそこで育まれた人物像とが語らていく。

人材の糾合&育成面では、知略に長けた「竹中半兵衛」や「黒田官兵衛」を取り込んでいく場面。「加藤清正」「石田三成」との絡みや、戦略論も語られ面白く拝読。 就中、城攻めの折の緻密な戦略や敵側の人物さえも味方にしていく時の大胆さには、目を見張る思いがする。

多様な人材糾合の重要性、各人の能力と役割と配置の妙、時と攻守の有り様等、種々考えさせられる場面も多々あった。

余りにも有名な「墨俣一夜城」「竹中半兵衛と美濃攻略」「備中高松城の水攻め」「中国大返し」の場面では、まるで自分自身が、物語の中に存在して戦っているかの様な錯覚に陥いり、熱中し読み耽ってしまう程であった。

「露と落ち 露と消へにし わが身かな 浪速のことは 夢のまた夢」(秀吉:辞世の句) とか?
イヤァ~何度か読んだが、ヤッパシ面白かったなぁ~。


【我が人生の新記録に挑め!】 新聞報道斜め読み。

2020年01月14日 23時33分48秒 | ⑮読書&映画(所感)
【我が人生の新記録に挑め!】
 ヒトラー政権下の第11回ベルリン大会で4個の金メダルを獲得したジェーシーオーエンスの事が掲載されていた。
 
 「1913年、アラバマ州で10人きょうだいの9番目として生まれた。父は貧しい小作人で、先祖は奴隷の身だったという。1936年ベルリンオリンピック男子短距離・跳躍種目のそれぞれに優勝し、4冠を達成。自らがオリンピック史上最高のアスリートであることを、彼は世界の隅々にまで証明してみせたのだった。
 
 誰もが喝采を送る中、一人だけ苦い顔をしていたのが当時のドイツ総統、アドルフ・ヒトラーだ。この独裁者は、オリンピック開催によってナチスドイツの偉大さを、またアーリア人種がすぐれた「支配民族」であることを誇示しようとしていた。だが、黒人アスリートであるジェシーのかつてない活躍によって、そのゆがんだ思惑はあっさりと外れたのである。」
 
●ジェーシーオーエンスの当時の所感である。
「私は、ゴールラインを見た時、8年間の努力がこれからの10秒間に集約されることを知った。一つのミステークが8年間を台無しにしてしまう。こうした状況下で、どうしてヒトラーのことなど、気にかけていられようか。」
   ・・・(佐藤 次郎 【オリンピック レガシー 人物編】より一部抜粋。)
 
 現在、腰の激痛と排尿障害による足の浮腫みとに苦闘の日々を過ごす身やが、若き折の薫陶の日々が蘇る想いとなった。
 
『必死の人に、雑音など届かない。くだらないことに紛動されたり、あっちを見、こっちに振り回され、人にどう思われるか、どう言われるか、そんなことばかり気にしていて何ができようか。厳然と「わが道」を行けばよいのである。』
 
『過去の失敗に、とらわれるのも愚か。
 過去の小さな業績に傲るのも愚かである。
 この心を忘れた人生は、狂った軌道に入っていく。』
 
『この人生そのものが日々、「我が新記録」に挑みゆくオリンピックである。』
 
『先ず、自分が強くなればよい。否、自分が強くならなければ、この乱世で勝つことはできない。 人がどうであろうと、誰が何と言おうと、自分が力をつけ、力を発揮していくことである。
 進むべき「我が大道」を自分で見つけ、自分で築き、堂々と進んでほしい。そして我が生命に「人生の金メダル」を、燦然と飾っていただきたい。』・・・とか。
 
 確かにそうやなぁ~。 
日々の生活さえままならぬ状況であり、なかなか思うようにいかない人生やが・・・人生そのものが闘いであるし、刻々と過ぎ行く時間との闘いでもあるなぁ~。
 
 一日がアッと言う間に過ぎ去っていく。 
残された時間と為さんとしゆく事業展開との時間勝負の様相さえ感じるこの頃である。
兎も角、やれる範囲で、半歩前進や!

読書感想 【チベットの焼身抗議】 中原一博:著(発行:集広舎)

2019年11月19日 10時21分20秒 | ⑮読書&映画(所感)
2019年11月19日(火)
読書感想 【チベットの焼身抗議】 中原一博:著(発行:集広舎)
 
●建築家・中原一博氏(広島呉市出身)
 早稲田大理工学部建築学科卒業前、インド北部のラダックを旅行。
1985年専属建築家として家族とともに亡命政府の拠点、インドのダラムサラ移住。
亡命政府庁舎や学校を設計、1997年NGO「ルンタプロジェクト」発足し、インド亡命元政治犯の支援等を開始。

焼身抗議の人々のやるせない苦悩と已むに止まれぬ命を懸けた抗議活動を写真入りで個別に家族状況や抗議への顛末を追いかけた記録集である。
 
「チベットに勝利を!」「チベットに自由を!」
 ・・・焼身者が最期に発する言葉である。(ドキュメンタリー映画ルンタより。)
 
宗教弾圧と文化、自然破壊、チベット語を制限した教育、定住の促進など、中国による同化政策の中で、チベット人がチベット人として生きるために、自らの身に火をつけて抗議する。
中国の圧政に抗議し、2009年以降、チベット人148人が焼身し、124人が死亡。
焼身後、死亡せずに病院に運ばれ中国当局の監視下に入ったチベット人のうち、解放された人はいないという。
 
覇権主義、大国主義、国家対国家間の大国同士の激突構図の中で、互いに引くに引けない国際状況。パワーバランスの下、小国や各民族が権力の圧政に翻弄されている。私たちは、少なくともその実態を知り、異常な人権無視と民族の伝統文化の破壊に抗議する姿勢を発信し続けるべきであろう。
 
●一帯一路「シルクロード経済ベルト」構想(アフリカ、ラテンアメリカ、北極海域を跨ぐ)
 中華人民共和国建国100周年2049年までの計画完成を掲げ『一帯一路』の建設と地域の開発・開放を結合、新ユーラシアランドブリッジ、陸海通関拠点の建設を目指す。
中国経済力を国際公共財の提供のために用いるとすれば、それは望ましが、一方で地政学的・軍事的勢力圏拡大の危惧も指摘されている。
●「自由で開かれたインド太平洋」戦略。
 トランプ米大統領は、新たなアジア戦略としたことを示した。
アジアとアフリカの「2大陸」、太平洋とインド洋の「2大洋」のダイナミズム(日米豪印 4カ国連携)を「自由な海洋秩序維持の強化戦略」として提示。
 
 上記戦略が今後、真っ向から激突し世界戦略の底流となりそうな気配である。
この様な世界のパワーバランス優先の政治経済戦略の中で、小国の国権も住民の人権も蹴散らし無視され続けるであろう。しかし、私たちの小さな声を決して止めてはならないと思える。
 
 私たちは、改めて今から90年前(日露戦争前夜の時代状況の中)に、この様な時代社会の方向性を見通し、我々が目指すべき方向性を示し、警告を発した偉人の言葉に注視すべきかもしれない。

『人類は「軍事的競争」「政治的競争」「経済的競争」から「人道的競争」を目指し、「一国家主義・一民族主義」から「地球文明主義」「地球民族主義」を目指すべきである。』・・・と。
 
読後の感じた事を列記。

「子育て支援と経済成長」 柴田 悠(京都大学院:准教授)

2019年11月18日 11時35分48秒 | ⑮読書&映画(所感)
※新聞報道、斜め読み-2
「子育て支援と経済成長」 朝日新書 著:柴田 悠(京都大学院:准教授)
・「保育サービス予算」支出GDP比1%アップで、女性労働力比率が1.21%アップ!
・「保育拡充・公共事業予算」1.1倍で、女性社会進出経済効果、約2.3倍にアップ!
との試算も出ているんだって?! 以下、主張ポイントを列記。
 
「規模的」にも大企業や長期雇用や社会保障が安定化せず、「時間的」にも短期契約&臨時職員&フリーターの増加等、又「空間的」にも働く場所として都市部&地方都市から農漁林工業まで、様々な形の小分散している。
よって是からの時代、「多拠点」「複数業務」「時間分散業務」・・・所謂「シエアエコノミー」の時代になるので、寧ろ積極的に、その方向を目指した方が良いのでは?・・・との大枠の意見であった。
 
●人材のシエアの在り様。
 ・団体的:一人の人材を複数の会社&団体等でシエアする。
 ・時間的:月~水/木~金の複数に分散し業務を実施し、人材をシエアする。
 ・空間的:住居も都市部と地方&田舎とか場所を変え、人材をシエアする。
 
 人材を分かち合う上で重要なことは、家族の枠組みを超えた“励まし合い、支え合う、地域コミュ二ティの存在”である。私たちが生きる世界には【俗な世界】と【聖なる世界】とがある。
論理性や合理性や利潤追求や社会体制の改革だけでは解決できないことに遭遇することも多々ある。その折に【聖なる世界】に接することで新たなる表現や発想を含め、社会への新たなる分野へのネットワークや視点が開ける場合がある。

今後、人生100年時代、死を意識する時間、苦しみに直面する時間も増ていき、その折に【聖なる世界】との繋がりは自分自身を豊かにするキッカケともなり、その価値を各人が社会還元する事で更に人生100年次代を豊かなものにしていけると思える。・・・との主張であった。
 
【所感】
 言われてみれば、我が友人知人で活躍されている方々は、殆どその様な働き方が殆どやなぁ~。振り返ってみれば、ISCクラブ関係者さえ、その様な仕事の仕方で皆生き生きと頑張っておられる方が多いのに気が付く。
 
 更に、社会保障費用の増加が、経済全体を圧迫している。
・・・との主張を真っ向から否定し、未来展望の為、寧ろ「社会保障関連」の拡充を図り、新時代の人財の多様性と特質を大いに活かす社会を目指すべきとの主張は非常に納得できるし寧ろ積極的に目指すべきであろう。
 
 私達クラブでも今後、多種・多様な人材群の結集が求められている。
更に、多くの諸団体との連携を図り、Win-Winの関係強化と壮大なネットワーク構築を図るべく計画もしている。
 
『力の闘争は、偉大なるものを創る。 しかし、力の結合は、より偉大なものを創り成す!』(シラー:ドイツ詩人)
 
『新しい道などないのだ。 あるのは、ただ、新しい歩み方だけだ。 そして、私が学んだ最も大切なこと。 それは、我が命が尽きる前に、変えるべき事を、変える為に行動する事である。』(チアゴ・デ・メロ:ブラジル詩人) ・・・とか。
 
・・・今後どの様な方々と出会えるか、今から非常に楽しみでもあり、ワクワク感で一杯になる。
なぁ~んか、斜め読み程度やが、朝から元気になる感じ! ガンバ! 

読後感 【カミカゼ】 永瀬隼介 幻冬舎

2019年11月14日 12時22分43秒 | ⑮読書&映画(所感)
【カミカゼ】永瀬隼介 幻冬舎
 
➊1945年5月14日 沖縄沖海戦「エンタープライズ号」への神風特攻隊が250Kg爆弾のみを抱え(機銃掃射も帰還用燃料もない完全片道切符!)激突し、航行不能に陥らせる時代からスタート!
 ・2等飛行曹(甲飛:14歳からのたたき上げパアイロット):刀根剛介22歳。
 ・1等飛行曹(乙飛:17歳からのエリート集団:学生揚り):陣内武一23歳。
 (エンタープライズへ激突!)
 鹿児島大隅半島特攻基地、出撃前夜の最後の壮行会の会話から始まる。若き青春・青年が戦争という最大の矛盾と過酷な状況下、幾人も無駄な死者を出した戦争と卑劣で愚かな指導者層への憤りと純粋な青年への痛みの思いが伝わってくる。
 
➋2012年5月14日 戦後67年後の東京より始まる。
 ・ボウーとした優柔不断な若き、田嶋慎太(25歳)フリーター。
 ・判断&決断&行動力抜群な、綾(27歳)元新聞記者社会部(隠れ活動家)。
この二人の真逆な性格コンビを中心に、何故かいきなり67年前の亡霊か将又現実か? 陣内武一が現れ、事件に巻き込まれていく。
特に、ここからの展開がハチャメチャ面白い。
「慎太」の心の叫び(本音の愚痴&文句)に何度も噴き出してしまった。
テンポの速さと、本音の独り言による物語は、非常に斬新な感覚であった。
 
➌1968年1月19日 原子力空母エンタープライズ米軍佐世保基地寄港阻止活動。
 (当時は佐藤栄作首相)
 ・反ベトナム戦争&反戦・反核運動の象徴ともなった次代に飛躍。
 ・三派全学連共闘、反戦青年委員会、各政党&組合等を巻き込んでの全国闘争となった。
 この時、初めて公明党関係者や創価関係者による公開反戦集会が開催される。
 ・特に連日のデモと「博多駅構内」や「佐世保基地引込線平瀬橋」での角材&ヘルメット姿の青年が突入し、機動隊との激突がニュースのTOPとなっていた。
 ・広く市民や一部右翼からの支持の声さえ聴こえる程の特記すべき時代状況に入り、何故かアメリカ高官ヘンリーモーガン副長官(何故か父親が、旧エンタープライズ乗組員で、陣内の突撃場面で相対する。)の登場となる。
この部分で流石に、Hoさんがこの本を推薦&持参された理由が判り、オイラも思わず「ニヤリ」としたなぁ~。 
 
❹最後は、陣内によるモーガン長官を右翼襲撃から守り、窓から飛び降り(エンターへの突撃)とのタイムカプセルの如き結論で終了。
 
【所感】
 戦争と平和、純粋な青年群像への心の痛みとやるせなさ。
卑劣で愚かな指導者層への怒りと憤り。
エンタープライズ号を引き合いにいきなりのタイム歴史移動。
そのテンポの速さ+本音の独り言の面白さ。
途中の笑いは結構斬新で、おもろかったなぁ~。
 
「戦争ほど、残酷なものはない。 戦争ほど、悲惨なものはない。
 だが、その戦争はまだ、つづいていた。
 愚かな指導者たちに、ひきいられた国民もまた、まことにあわれである。」
 
「平和ほど、尊きものはない。
 平和ほど、幸福なものはない。
 平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩であらねばならない。」
                 ・・・との言葉を思い出す。
 
☆次代背景が判らない方々の為に、参考映像3件を紹介しておきます。
 興味ある方は、ご覧ください。
★エンタープライズ佐世保基地入港反対闘争
 https://youtu.be/TtNhDce6UgU 
★CLOSE YOUR EYES - 長渕剛
 https://youtu.be/KtDwxby9s7M 
★静ちゃんへの手紙~神風特攻隊員の兄と幼き妹~
 https://youtu.be/fvKV1fFOpNY
 
2019.10.29 読了。
その後、高熱が続き、読後感記事、本日となる。 2019.11.14 九州医療センターにて。