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『水滸伝』に学ぶ! 

2015年11月19日 00時16分02秒 | ⑮読書&映画(所感)

『水滸伝』  映像 43巻・86話 

  明代の中国で書かれた伝奇歴史小説の大作、「中国四大奇書」の一つ。
施耐庵(羅貫中)が、北宋・徽宗期に起こった反乱を集大成し創作したとされる。

時代は北宋末期、汚職官吏や不正がはびこる世の中で、奸臣の策謀により陥れられた仁義に熱き面々。
正義心と行動力溢れる好漢が、世間からはじき出され大小の戦いを経て数ヶ所へ集い合う。

そして遂に、108名の宿星・豪傑が、運命か、将又宿命か、北斗に導かれるが如く“梁山泊”と呼ばれる天然の要塞に集結。
彼らはやがて、悪徳官吏を打倒し、国を救わんとの志を持ち、義兄弟の契りを結ぶ。

知勇兼備の豪傑である「玉麒麟 盧俊義」は奸臣の策謀で毒殺され、「呼保義 宋江」は不正義に憤りながらも最後まで仁義に殉じ毒を呷る。
英知溢れる戦略家・軍師「智多星 呉用」も後を追って自殺する。

   この世に、正義はないのか! 
仁義に生きた人物が、不正と自己保身に走る奸佞の輩に利用され、弄ばれる終わり方は、どうも納得がいかなかった。 
しかし、歴史の事実は、殆ど7~8割方、こんなものかもしれない。 
歴史とは7~8割方、勝者の物語である。 
故に闘いは、勝たねばならないのである。

   是まで何度も読んだ「水滸伝」である。
●横山光照「漫画・水滸伝」 ●吉川英治「新・水滸伝」 ●北方謙三「新・水滸伝」 しかしやはり若き日に何度も拝読した
●駒田信二「水滸伝・百二十回本」平凡社版が、一番記憶に残る本であった。

   映像では初めて見たが、後半部分は涙涙の連続で感動しつつも、何故か憤りが収まらない感じで考えさせられる事、多々也。 
歴史上でも幾多の正義の人々が抹殺されていった歴史があるのであろう。 
私たちは、決して物言わぬ民であってはならない。

歴史に学ばなければならない。 
歴史の裏側に潜む真実を見抜かなければならない。 
人物観、歴史観、国家観、そして生命観・宇宙観を見極め透徹させる努力を怠ってはならない。

●映像紹介(未だ未鑑賞の方は、粗筋紹介のDVDをご覧ください。)
  http://video.search.yahoo.co.jp/search?p=%E6%B0%B4%E6%BB%B8%E4%BC%9D&aq=-1&oq=&ei=UTF-8

  “至誠、未だ止まず!”
  “正義によって起て、汝の力、二倍せん!”
  “正義とは、行動に移された真実である!”
   ・・・との叫びが、通じる世界であって欲しい物である。 
      否、断じてそうあらねばならない!

  “負けじ魂の挑戦者たれ! 
     前進また前進の開拓者たれ! 
         不撓不屈の創造者たれ!”  

    ・・・ 己を顧み、己心を叱咤しつつ。   2015年11月19日 若き青春時代の薫陶の日々を想いつつ・・・深夜記す。