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365kimono なきゃつくる料理

踊るわけは

2017-04-30 17:16:08 | FLAMENCO

ダンス 踊るわけ (長文ゆえ、興味あるかたのみどうぞ)

人によって目的は違うと思う。
わたしは幼い頃、母のいいなりで、
それでも「ピアノ習いたい」「バトン習いたい」の2つは主張した。
「うちはステレオが大きいでしょう?ピアノ置く場所ありません。」スピーカーと本体で、1畳は占めていたのをみて、こどもでも無理と理解した。
バトンは「教室さがしたけど、いいのがなかったわ」と、あっさりウソをつかれた。

それで、ダンスはずっと習えずじまい。だけど、アメリカ高校留学から帰国後、大学でチアリーダーを見たとき。「やりたい!」即思った。

だって!チアリーダーは、アメリカでは、差別も差別、眉目秀麗、成績優秀でないとなれないのです。だけど、日本じゃ、立候補でなれる(笑)
19歳、大学で初めて始めたダンス。下手くそなのに、群舞がそろわないといけないチアリーダー。迷惑かけちゃいけないと、必死で練習の日々でした。

すると、下手でも、自分の役割があり、いかに自分の個性をいかさないといけないか、を鏡の前の自分をみて考えるようになっ
た。できることから、努力した。リズム感という難しいものに苦しみながら、カタチにこだわった。みて、より美しいのは?残像が綺麗なのは? わたしの体型がダンス下手ゆえ皆のお荷物ではなく、群舞を際立たせる個性のひとつとして綺麗にみえるのはどんな体勢?

思いっきり考え、練習重ね、イベントでビデオに撮られ、それを見て、ひとつずつ、ひとつずつ、自信が増えた。
比較的早くから、人前にたつ時備えるべきマインドセットは習得できていた。
恥ずかしそうに立たれるほど、観客側がツライものはない。氣がぬけてるのも、見てるほうが恥ずかしい。見ちゃいけないもの見させられる感じ。人前に立つ、イコール、見せる責任がある。役割がある。自分のベストでしっかり役割を全力で果たすのみだ。

卒業時までも下手くそだったとは思う。運動神経のいいバリバリの子たちと比べて。だけど、嬉しかったのは、スタジアムで応援後、応援団は花道をお客様につくるのだけど、「香ちゃーん!」と女の子たちに声かけられるようになったことだ。そんなのわたし一人だった。

ダンスの上手い後輩の中ではあからさまにわたしを嫌っているこたちもいたのもよくわかってる(笑) なぜファンがついたかわかってる。全応援時間、プロ魂は消さなかったから。試合って、どんな負け試合でも、チアリーダーが、最後の1秒まで、負けてるチームが逆転するのを願わなきゃだめだ。見苦しい。
これはやり切った自信ある。3-4時間続く、試合、最後までフィールドで、ぴょんぴょん跳ね続けていた。スマイルはしんどくてもできた。それがチアリーダーだろう。だから、ファンがついたのだと思う。見苦しい時がなかったんだと思う。(ダンス技術以外でね(笑))

この「見せる」スキルは強かったから、社会人になって、プロを最短時間で目指し、手取り給与の半額と睡眠時間もつぎ込んだフラメンコ。相変わらず、下手だけどソロまで踊らせてもらえ続けた。身体の延長線になる衣装の使い方をとことんこだわった。雑などうでもいい扱いより、ラインも、残像も美しい動きの衣装のほうが見た目に楽しいとの思いから、ひとり、延々とこだわり、踊った(笑) ソロさせてもらえたのは、そんな氣概として出せるものを評価されたからだと思う。

引っ越しで、指導者から離れた時、指導者なしが、どんだけ技術のないのがバレバレか。痛い思いの繰り返し。だけど、プロのCDをひたすら何年も考えながら聴くと、ダンス初心者、ちょっと中級の入口がみえてきた! わたしの23年フラメンコはそんな感じ(笑)

最近、動くわたし(笑)をみた方で、ライブフラメンコをみたあとの感想に、「香さんのフラメンコがみてみたいと思った」とおっしゃってくださる方がでてきた!!!

きっとこのご当人、なにげないのでしょうけど、
このヒトコトは強烈に嬉しくて、
単なる練習以上で踊るところを御覧いただきたいな、と
強く心に決めた。

見たいひと、まだいます?(笑)
孤独な自己練、励みになります(^^)

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