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ガソリン代 プレゼントキャンペーン?!

といっても、弊社ではなく、日本の企業の話でもなく、アメリカのGMの話。

去年、『社員価格で販売しますキャンペーン』で販売台数を伸ばしたものの、大赤字を計上したGMが
今年、また変わったキャンペーンをやっているらしい。
その名も 『GMガソリン価格保護プログラム』

新車購入した人を対象に、ガソリン代を補助しましょうというキャンペーン。
具体的には、1ガロン当たり1.99ドル(約220円 1L当たり約60円)を基準として、
それを超す分のガソリン代を、GMが負担するというもの。

顧客のガソリン代をどう把握するのかというと、顧客の走行距離をGPSで計測。
さらに顧客の購入車種の平均燃費と、在住地域のガソリン平均価格を考慮し、
基準値を超えた分のうち一定の金額をプリペイドカードに加算する形で補助するそうです。
GMの試算では、毎月約1万円~2万円が補助されることになるらしい。

例)シボレータホを購入 月に2,000マイル(約3,200km)走行した場合、
約400Lのガソリンを消費し、現在の相場で計算すると2万円以上の補助を受けられる。
来年末までこの補助を続けるということは、早速買うと18ヶ月補助を受けられると言うことですから、36万円の得!
もし、さらにガソリン価格が上昇すれば、さらに上乗せ!
でも、ガソリン価格は現状よりも下がる気配は0
「来年末まで面倒みますから買って。」と言われても・・・。売れるかな?
また失敗に終わらないことを祈っております。

ま、それだけGMが燃費の悪さに危機感があるということですから、
視点はずれていないですが、こんなキャンペーンを思いつくなら、
もっと燃費のいいクルマを開発して市販しなよ。

日本のメーカーが各社最高益を更新しているのはニュース等でよく報道されていますが、
これはガソリン価格の高騰で、アメリカでは燃費のいい日本車への乗り換え需要が起きているからです。
(日本では、車が売れてません。)
アメ車は基本が3.5Lとかで、6Lや8Lのエンジンを積んだ車がどんどん発売されています。
エンジンが大きいと、燃費悪いですからね。

それよりも驚いたのが、GMが出している例)の数字!
日本ですと、こういうときの例で出てくる数字は 月1000kmで100Lのガソリン消費 でしょうね。
アメリカは、やっぱりデカイ・・・。

日本の常識は、世界の非常識 ということを改めて考えさせられました。

月に1,000キロ、年1万キロ、10年10万キロ寿命説は、何の脈絡もないということです。
(10万キロ寿命ならアメリカだと3年で廃車にしないといけないことになっちゃいます。)

これはアメリカのデータではないですが、スウェーデンの車の平均使用年数は19年、
そのうち国産となるボルボ車の平均使用年数は20.3年!だそうです。
ちなみに日本でのボルボ車の平均使用年数は6.3年。
この差は何なのでしょう??
国産車だから、ディーラーの数、アフターの充実度は日本でのボルボカーズジャパンとは違うでしょうが、それにしても違いすぎます。

日本はぜいたく過ぎではないでしょうか?

車検制度の延長(現在2年毎なのを、3年ごとに)が何度も話しに出ては消えるのですが、
これは整備業界の圧力(2年毎日本の6,000万台の車の整備が確実に入ってきているものが、
3年ごとになれば簡単な算数で、売り上げが2/3になりますから。)
それよりも、確実に事故が増えるから だといわれています。

「日本人は、ランプ切れ、故障などを車検以外のときに工場に持っていって直さない。」から だとか。
確かに、規制緩和以降、整備不良の車が目立つようになって来ました。

話をまとめると、「車は壊れるもの」というのが世界の常識なのですが、日本の常識は「壊れない。」なんです。
だから乗りっぱなし。
消耗品を替えないといけなくなる3回目~4回目の車検になると買い換える。
中古車屋さんのほとんどは、そのまま売るから中古車=壊れるというイメージがつく。

さらにメーカーが、リコールを申請して不具合を無料交換してくれても、
「リコールが何万台も起こるなんておかしなメーカーだ!」というブーイングになる。

あと、車検も金額のほとんどは税金なのに、
「高い。整備なんていいからとりあえず通してくればいい。」
と言ってコンビニのような車検に顧客が流れていて、整備不良が増えている。

日本に、「車は直しながら、定期的に消耗品を変えながら、乗るもの」
という世界の常識を浸透させていかないといけないと思っています。
それが、我々の会社運営のひとつのテーマ。
か・な・り、難しいですが・・・。

12/8/31 その2

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