ホスピス、緩和ケア看護覚書*カナダ編

ホスピス看護をカナダから。2013年大学院を卒業しました。カナダ人の夫とは14年たっても熱愛中。

ついに再開

2012年01月06日 | NP大学院
と、2期目が始まりました。そして早速風邪でダウン。ティッシュペーパーの箱を片手に休んでいます。

始めての実習は土砂降りの雨の中。高速で何度も大型トラックと並んで前も見えない状態でした。GPSに頼ったらとんでもないところへ行き、小さい街をグルグル実習先を見つけに回りました。月に3度出張先の診療所での診察にあたるプリセプター。まさに私のHAの最北端の街になる無医村。人口2000人。薬局もなく64km離れた街まで車で行ける人はほとんどいない。処方された薬は隣街の薬局へファックスされ薬は箱に詰められて二日後に長距離バスに乗せられ、街の集会所へ配達される。それぞれが自分の名前の薬をそこへとりにくるとか。

その上街のほとんどの人が薬代金が支払えない。もちろんBCには免除制度があるがそれはきちんと税の申告をした人に限られる。だからここでは普通の都会の医療感覚では仕事にならないのだ。くる人くる人が、病院には入院したくない、検査もいらない、村に残りたいと言う。一週間に一度やってくるこのチームを暖かく迎えてくれる。とても興味深い経験だった。

この診療所、渓谷を一時間ドライブして上がるのだが土砂崩れや落石で有名なところ。特に土砂降りの日は。何度か通行止めになり新しい高速まで迂回となり6時間もかかって帰宅となったことがあるとか。無事に街まで降りてきた時の喜びといったら。
はい月に3回、無医村医療頑張ってきますね。

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