
いしだあゆみさんの死因が甲状腺機能低下症であった事に違和感を感じたと言いました。
それで、死因について調べてみました。
世界の死因は

2019年の世界の平均寿命は72.0歳で、2000年より5.5年延びており、これは発展途上国の5歳未満の子どもの死亡率減少などの影響が多きいとのことです。
日本の2019年の死因ランキングは

この年の日本の平均寿命は83.7歳で、世界平均より12年弱長いのです。
女性は86.8歳、男性は80.5歳でした。いずれも世界最高クラスです。
世界と日本の死因の違いを見てみると、世界4位下気道感染症、5位新生児固有の状態、8位下痢性疾患と、日本にはない死因が出てきます。日本ではそのような原因では死なないのですね。日本では国民皆保険や高額療養費補助制度により、高度な医療が全国民に浸透しています。世界平均よりも11.7年も長命なのは、新生児死や感染症死が世界に比べると驚くほど少ない事が最大の原因なのでしょうね。
長寿の原因として医療の発達を上げましたが、それよりも大きな要因があるのだそうです。新生児死亡や感染症での死亡の減少に、医療は勿論関与していますが、より大きな要因として栄養状態の改善があるのだそうです。皮肉なことに、先進国の間では、メタボリック症候群という内臓脂肪が多すぎるという過栄養が問題になっています。内臓脂肪が多いと、血圧が上昇し、中性脂肪やコレステロールも多くなり、血糖も上昇します。そして、これらが相重なって動脈硬化が進行悪化して心筋梗塞などの心臓病、脳梗塞、脳出血などの脳血管疾患を来してしまいます。まさに、過ぎたるは及ばざるがごとしって何にでもあるのですねぇ。

世の中の多種多様なものに「流行り」があるように、死因にも「流行り」があります。日本では100年ほど前は結核、その後、心臓や脳の血管病が1位でしたが、最近では悪性新生物「がん」の独走が続いています。4,5年前、新型コロナが正に流行って、世界の死因の第2位にまで躍進しましたが、日本では第8位どまりでした。
その後日本では10位以内のランキングには登場していません。老衰、アルツハイマーを含む認知症が順位を上げてきています。
さて、私の死亡診断書にはなんと記されるのでしょうね。父親は心筋梗塞、母親は神経難病で亡くなっています。兄、姉が食道がんサバイバーであり、私、大酒家でメタボ気味の現在70.8歳。どうなるのでしょうかねぇ。
向上せん知能障害:認知症当たりかもしれませんね。
閑話休題、今回も色々と調べてみたのですが、死因として「甲状腺機能低下症」が出てくることはありませんでした。
甲状腺疾患専門の金地病院(東京都北区)山田惠美子医師によると「診断されて薬を飲めば死に至る病ではない。死因となるのはまれ」。もし、いしださんが急死であれば「診断がついていない状況だったのかもしれない」と指摘されています。
私も個人的には同様の感想です。そして、いしださんの死亡診断書を書いた医師が、その死因を何故選択したのか?それが私の中の最大の疑問です。もしも、上記の山田先生の言われる様に診断がついていない状態だったのなら、誰がいつ診断を付けたのか?疑問ですよねぇ。診断がついていたのなら、「足りないものを補えば治る」病気なのですから・・・・何故亡くなったのか?未だに違和感が微塵も拭えないでいる私です。
John Lennon - Imagine - 1971