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命のカウントダウン2(健康余命521日)

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マイナ保険証

2024-12-21 22:53:12 | 医療
「マイナ保険証」」問題が姦しい。
現行の健康保険証の発行については、令和6年12月2日より終了し、マイナ保険証を基 本とする仕組みに移行しました。

法廷論争にもなっています。医師・歯科医師ら1415人が、健康保険証が「マイナ保険証」に原則移行することをめぐり、マイナンバーカードを通じた「オンライン資格確認」が義務付けられたのは違法だと、国に集団提訴しました。

医療現場に大きな負担が掛かっていて、廃業を考える医師が相次いでいるとの話も耳にしますし、「マイナ保険証」による医療崩壊の危機を訴える革新系の医療雑誌も目にします。

2020年4月から始まったレセプトの電子化の時にも同じような騒ぎがありました。本年4月からは基本的に電子請求に移行しましたが、騒ぎにはなりませんでしたね。既にほとんどの医療機関が電子申請に移行できていたから。

医療DX、高齢者にはついていけない面が多々あります。それは確かです。私も古稀を超えて半年以上、新たに導入せざるをえなかった機器の取り扱い、自分一人では全く太刀打ちできません。スタッフはじめいろいろな方にバックアップしていただいて何とか付いていっております。
上の写真はマイナカードの情報を読み取るカードリーダーという器械です。
導入にはカードリーダーだけでなく、専用端末や整備費用などで40万以上かかります。その上、毎月の保守点検料なども必要です。 (回線使用料やルーター使用料、保守点検費などで、毎月のランニングコストは1台あたり1万円台~数万円) いろいろな難しい条件を満たすと助成金をもらえるシステムはありますが、とても難解かつマイナカードの利用率が高くないともらいにくいシステムになっています。我が医院の患者さんは田舎の高齢者中心です。マイナ保険証を使用される患者さんは今のところ少数派です。助成金はなかなか貰えないですね。

こうした現状の中で、「システム導入の義務はない」と裁判に訴えた医師や歯科医師たち。 裁判の中では、「カードリーダーやインターネットのセキュリティなど、設備を整えるために高額な経済的負担が発生することから、高齢の医師の中には廃業を選択せざるを得ない状況になっている」などと主張。 しかし東京地方裁判所(岡田幸人裁判長)は11月28日、原告の訴えを棄却した。 理由として、「経済的な負担が一定程度生ずるとしても、それが事業継続を困難にするようなものと直ちにいうことはできない」と指摘、義務化が廃業につながったということを認めることはできないと判断してもいる。
 原告らは、「判決は全部不服」として12月12日に控訴。さらに争う姿勢を示した。 医療現場にさまざまな負担をもたらしている「マイナ保険証」問題・・・

私自身、近い将来の幕引きを考えざるを得なくなっている高齢医師の一人として、この問題は乗り越えにくい高い塀であることは間違いない。でもね、医療DX推進のもたらしてくれるプラス面(特に患者さんにとってのプラス)を考えると、困難でも乗り越えていかざるを得ないと思うのです。

患者さんから見てもマイナ保険証は使いにくいので資格確認証で行こうとか言う意見もあります。ですが、マイナ保険証をベースにした医療DXの普及、患者さんにとってプラスの面がとても大きいのです。

報道ってどうして偏った見方になっちゃうのでしょうね。その方がまとめ易いからかなぁ?大いに疑問に思う私です。

私個人としては、医療DX、色々な壁はあるでしょうが、推し進めるべき方向であることには間違いが無くて、それに対して抵抗を感じる高齢者などは、来るべき未来像を想像し、そのために自分の現状を少しばかり犠牲にしてでも努力するべきだと思うのであります。今少しの想像力と努力を!!

You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope some day you'll join us
And the world will live as one



IMAGINE. (Ultimate Mix, 2020) - John Lennon & The Plastic Ono Band (with the Flux Fiddlers) HD


来年4月から 風邪が5類感染症になります。

2024-12-09 00:36:48 | 医療
2025年4月から風邪が5類感染症となります。
どんな影響があるのでしょうか?

新型コロナ感染症は、令和5年5月8日から「2類感染症から5類感染症」になりました。その影響はとても大きかったです。

患者さん側にとっても、自己負担金の激増がありました。でも、それは感染疑いの時、感染してしまった時の事で本当に稀なことですよね。一方、医療側にとっては、日々の患者さんの激減に繋がりました。補助金も同時に減ったので、同じ診療体制で同じだけ患者さんが来られても収入が減りました。来院患者さんは激減したので、収入は激減しました。政治の力の大きさを思い知らされました。それにしても、政治というのは、梯子をかけ、上へ上へと押し上げておいて、いきなり梯子を外すのですよ。新型コロナ診療のために小屋を建て、PCR検査機を3台導入し、屋外ドライブスルー外来のためにドデカイ屋根を作りました。現在、PCR検査のカセットが期限切れで多数廃棄処理しております。

坂根医院、新型コロナ感染症が2類から5類に移行したために多大な損失を被ったわけです。でも、来年4月の感冒の5類以降ではほとんど影響を受けないと思っています。

患者さんも、ほとんど影響ないと思っています。 ごちゃごちゃ言っている方もおられますが、杞憂です!!

そして、感冒の5類への分類。私は賛成です。この度の厚生労働省の動き、私としては珍しく、同意いたします!新たな感染症が来た時に素早く対応するために、急性呼吸器感染症(ARI全体像)を把握することは必要不可欠だと私は思います。





STAND BY ME - Ben E. King 【和訳】ベン・E・キング「スタンド・バイ・ミー」1961年

色々な人がいるのは分かるけれど・・・

2024-12-03 00:02:06 | 医療
ほんとうにいろいろな方がおられます。
休診の日にインフルエンザの予防接種の予約をしたいと言われる方なんてまだましな方です。腹が立つのは、深夜に「昼から熱があったけれど、心配になってきたから」とか、「咳が2日以上続いているけれど大丈夫でしょうか。」電話してくる方。

坂根医院は在宅の患者さんの対応のために24時間電話を通じる様にしています。同業者からは「馬鹿じゃないの?」と言われるのですが、平成10年2月の開業以来26年以上守り続けてきたシステムです。患者さんたちのモラルだけで存続出来たシステムだと思うのです。配慮の無い馬鹿が数人でもいたらこのシステムは崩壊してしまいます。本当に危ういシステムですが、今のところ何とか存続しています。質の良い患者さんのお陰です。有難いことです。

訳の分からない人がおられるという事実を踏まえて、私は救急車コールの有料化にもろ手を挙げて賛成です。
信じられないかもしれませんが、蚊に刺されてかゆいとか、家にトカゲが出た、蛇が出た、風邪を引いてしんどい などという症状で救急車を呼ぶ方が本当におられるのです。そんな方に対する出動で、ショック状態になっている方に対する出動が遅れるのは本当に腹立たしいと思います。救急隊員の方々の苦労が思いやられます。
一般の方、救急車を呼ぶべきなのかどうか迷われることも多いかとも思います。迷ったときは#7119電話相談窓口 に電話で相談してください。

テレサ・テン「空港」

非外科系の病院・医院の選び方 気分次第で選んでください?

2024-11-02 09:53:56 | 医療
前回は、手術の失敗を連発し、重大な後遺症を残したり、中には腹腔鏡による肝臓手術などで1人の医師が18人死亡させるという超強烈な例(群馬医大)、腰が痛いと手術を受けたら下半身不随になってしまった赤穂市民病院などから学べる事

外科系(循環器内科も含む)の病院は対象手術数の多い医療機関を選ぶのが無難という話をしました。

 内科や精神科などの手術をしない非外科系の場合は何を基準に選べば良いのか?手術数で選ぶことが出来ません。来院患者数で選ぶ?それだと、風邪の患者も肺癌の患者も区別できませんしねぇ。

 名医ランキングなんて本、沢山出ています。でも、名医ランキングとあっても、中身は有名医ランキングであって、全くあてにならないと言う話はよく耳にします。お金を出せば掲載してくれますしね。


 勿論、内科、精神科でも診療技術の上手下手が一番の判断材料だとは思います。ですが、それを比較する手立てがないのです。その上、手術主体の外科系と違って、内科や精神科の診療は、通常「終わり」がありません。ですから、性格的に合う合わない、通院しやすい(物理的に近い、駐車しやすい)などの医療とは全く別のファクターも長期間通院し続けるために重要となります。

 疾患に対する理解が高そうな医師でも、あまり話を聞いてくれないとか、物言いが許せないとか、相性が合わなければ通いたくないですよね。

 そして、これは内科外科共通の要素かもしれませんが、その医師、病院の人気が高すぎて予約が数か月待ちとか、待ち時間が長すぎる、病院スタッフの態度が悪いなども現実には考慮せざるを得ません。

 非外科系は、手術ほどにはダイレクトに生き死にに関係しません。そして、治療の主体である「使える保健薬」は全国共通です。トンデモ医を別にしすれば、まぁ、(外科に比べたら)そんなに大きな当たりはずれは無い?・・・・上手下手はありますが、それよりも通院し続ける事の方が大事なのです!!

 という事で、結局のところ皆さんの好き嫌いで主治医を決めるしかないのではないか?と思っています。勿論、評判も重要な情報ですが、ネット上の評判を見ていると、これは明らかに「仕込み」だろうと思われるものも結構な数で目にします。どの業界の情報にも「仕込み」というか「さくら」は存在しています。真面目に知識のアップデートに努めていて、真摯に対応してくれさえすれば、多少の上手下手には目をつぶりましょう。

 もう一度言います。内科医療の中心である生活習慣病の治療で、一番重要なことは、継続受診なのです。

 高血圧、脂質代謝異常、糖尿病などの生活習慣病、治療の上手下手、確かにあります。ですが、それよりも何よりも、治療を継続していただける事が何しろ一番重要です!!

 血圧が高い、悪玉コレステロールが高値、善玉コレステロール低値、中性脂肪高値、糖尿病、いずれも余程のことが無ければ自覚症状なんてありません。痛くもしんどくもないのに、何故、医療機関に定期的に通院し、医者に偉そうな指導を受け続け、薬を飲み続けなければいけないのか?

 それは、上記の様な生活習慣病があると、それが無い人に比べて、早く人生が終わったり、寝たきりになったりするしんどい状態が早く来てしまうからなのですよ。心筋梗塞や脳梗塞を来す率が高いのですよ。ですから、治療継続が重要なのです。

生活習慣病は、偏った食事や運動不足、飲酒、喫煙、ストレスなどの生活習慣が原因で発症します。自覚症状がほとんどないため、気づかないうちに進行し、脳や心臓、血管などにダメージを与えていきます。

生活習慣病の治療は、食事療法、運動療法、薬物療法の3つが基本です。初期の段階であれば生活習慣の改善に取り組むことで軽快することも多いため、健診などで軽度の異常を指摘された場合は、早めに治療を開始しましょう。そして治療を続けましょう。薬物治療が必要になったら、薬を飲み続ける事が重要なのです。継続は力なりです。健康寿命を延ばすため、自覚症状は無くても、治療をし続けてください。生活習慣病の治療は健康寿命を延ばすため、そして治療は薬物療法の継続と生活改善です!!頑張って健康寿命を延ばし、日常生活を楽しみ続けましょう。


この広い野原いっぱい - 森山良子

何でこんなことが!!!

2024-11-01 22:11:21 | 医療


私、中等症以上の脊柱管狭窄症だと診断されています。手術しても良い状況らしいですが、時間が取れず、手術は見合わせています。
私自身医師ですので、こんなにも下手糞で無反省なカス医師に手術を任せる気は毛頭ないです。免許を所持した低能力者、本当にタチが悪いです。私も能力の低い弁護士で大変な目に遭ったことがあります。どの世界にも「使えない専門家」って存在するのであります。

外科医の上手下手に対する情報も同業ですから普通以上には入ってきますから、こんなにも評判の悪い医者に手術してもらう可能性はゼロだとは思います。

ですが・・・私が一般市民で赤穂市に住んでいたとしたら、こんな手術を受けて、こうなってしまった可能性もあるとは思うのですよ。
 腰痛を良くしようと思って手術を受諾したのに、下半身不随に なってしまうって・・・あり得ないですよね! 背筋が凍り付きます。ご本人が死にたいと言われるのが悲しく理解出てしまいます。

全ての職業で上手下手はあります。医者も上手下手、ありますよ。
世界一を求め続けたら、常に世界中を飛び回らなければいけなくて、現実的ではないです。でも、少なくとも平均以上は求めたいですよね。平均以下は避けたいです。
最低限、下手くそ、偏差値40以下は絶対に避けたいですよね。それは誰でも可能です。

それには情報収集力が重要です。情報収集して、ダメ医者を避けましょう。それが医療業界をよくすることに繋がると私は信じています。

情報の一種に手術数があります。手術数の多い病院は信頼できるところが多いというのは確かです。
https://www.hospita.jp/dpc

Eternal Caravan of Reincarnation