うちのZilには、西日本対応の自動衛星追尾アンテナを取付けているが、昨年の北海道の長旅では思うように見れなかった。
北海道に渡った時点で仰角を調整し映るようにしたが、電波が弱いのとアンテナゲインが小さい為、雨が少しひどくなったら映らなくなる。
これを何とか映るようにしたいと考えた末、小型のパラボラアンテナを取付けることにした。
アンテナも色々な種類があるが、あまり大きいのはゲインが有っても見栄えが悪い。
古い物だが自宅の物置にあった室内用のTDKのBS-TA352(直径30cm程度)を取付けることにした。以前には、小型で色々な種類があったが、最近はどこのメーカーも販売を取りやめている。移動用には、小型の方が便利だが、今、入手するには中古をオークションで探すしかない。みなんが探しているので中古でも1万円くらいするようだ。
この程度であれば、キャンカーの室内に設置しても映るが、僕のZilの屋根はソーラーパネルで一ぱいだから、室内には取付けられない。
室内用だと思ったので念の為にLNBを開けて見た。
Oリングが入っているから雨水の侵入は大丈夫だろう。
最も良さそうなのはリアラダーを利用するのがいいと判断したが、後ろの壁は垂直でなく少し前のめりになっているので取付けに少し工夫が必要だ。
手で回す為のマストを取付けて、ラダーとマストの取付けは不要な無線アンテナのエレメントクランプを利用した。マストは細い方がスマートでいいが、アンテナの方向を調整するのにシビアなのである程度太いものを使用した。取付けもルーズカップリングにしているので、パイプが細いと風で方向が変わったり、移動する旅に向きが変わるのを防ぐ狙いもある。
拡大写真はアラが見えるので極力出したくないが、北海道で実用中を写した。ゴールド色のアルミパイプは、何度も回転させてキズついているが、ガーデンパラソルのマストだったもの。これも廃物利用。マストクランプの構造から、前後には動かす事が出来るので、仰角がプラス方向か、マイナス方向かの目安がつく。
固定はルーズカップリングとするが、ネジが緩まないようにダブルナットで締め上げた。
アンテナマストが垂直になるように折畳みのラダーの途中に枕を入れてゴムバンドで固定した。
アンテナを調整するときは、後ろの窓からTVが見えるので、TVの電界強度画面を出してマストをゆっくり手で回して方位角を合わせる。
結構シビアだが、意外に簡単。
仰角は一度合わせればほとんど触らなくても良いが、東北以北に行った時には調整が必要だ。
北海道では、南と北で2回調整した。1回目はフェリーで苫小牧に着いた時で、2回目は初山別村みさき台公園キャンプ場で調整した。調整しなくても映ったが、電波状態が数値で出ると最高点を目指したくなるものだ。仰角調整したらマジックで印を付ける。見えている黒線は、関東以西での仰角ライン。
BSアンテナの方位角の設定は、スマホのアプリ「BSコンパス」を使うと楽だ。
地域を設定すると、仰角と方位角が表示されるので、それに合わせるといい。
方位角はスマホ上に衛星の向きが表示されるのでアンテナをそちらに向けるだけでいい。
H29.8.8追記