渓とか樹とか、葉の香りとか

flyfishing、山、サッカー(京都サンガ)他世間へのぼやきなど?

北山川水系 池郷川本谷~堂ノ倉谷遡行~地蔵岳1464m~般若岳1328m~涅槃岳△1376.2m~証誠無漏岳1301m~阿須迦利岳1252m (2日目)

2016年08月16日 | 沢歩き
<2016年8月15日(月) 曇り~一瞬晴れ~また曇り~雨>

翌朝、すっかり濡れた焚き火に朝早くから起きて火をおこしてくれていた魚屋氏。
その乾かしてくれた木を集めて火をつけてうどんの朝食。


                        出発前のテン場

出発前に沢靴を履こうとスリッパ脱いだら、右足薬指上の甲が血だらけ。
いつの間にか奴にやられてたみたい。

朝8時に出発。

今日は計画変更して、堂ノ倉谷を詰めて嫁越峠に乗って、そこから南下縦走。

相変わらず魚屋氏の釣り遡行のスピードでも、ついて行くのがやっとなので、魚屋氏には釣りながら行ってもらう。


                     魚屋 出合い頭の釣果

少ししたら堂ノ倉谷出合。
本谷の左岸に道のようなものもあり、意外と近かった。


                          堂ノ倉出合

堂ノ倉を遡行するが、やはりフラフラ。
すごく遅れる。

何も出てこず、やがて二股。


                  二股の上はフォーク状に分散したルンゼ

さて、ここからどう進むか、地形図とGPSを照らし合わせて熟考し、真ん中の尾根を選択。


                        尾根斜面を上る

途中、昔の嫁越峠の道なのか?ケモノ道なのか?明らかに道があるが、結構踏み跡だらけでどれが正しい道なのかよくわからない。

ヒーヒーいいながら、また谷を跨いで違う尾根に乗り換え、直登したら嫁越峠のほんの北の稜線に乗った。

もう足が筋肉痛で使い物にならない。


                       嫁越峠北から地蔵岳

この珍しい峠の名前は、その昔(・・・がいつのことかよくわからないが)大峰全体が女人禁制だったときに、十津川村から北山村へ嫁ぐ花嫁のために幅三尺だけ許された道だそうだ。三尺といえば約1m。幅は結構あるように思えるが、よくこんな山の中を越えて行ったもんだ。


                           嫁越峠


                       途中の倒木にヒラタケ


                      ここは世界遺産大峰奥駆道

痛いとかキツイとかいいながらも30分登れば地蔵岳。


                           地蔵岳

ここから辿る持経ノ宿まではまだまだ長い。


                       重畳と重なる山と稜線


                     台高や大峰にこのような景色は多い

般若岳を越え、カリヤス尾を分ける滝川辻を過ぎたら一旦峠のようなところに下り、涅槃岳への登り返し。


                          般若岳


                           滝川辻


                       延々続く奥駆道

涅槃岳の登り返しで足が止まりかけるが、痛い太腿を無理やり上げながら黙って登る。
もう文字通り「修行」の世界。

山頂手前で再び雨が激しくなり、木陰で少し雨宿り。

雨が小降りになったら、今回唯一の三角点峰を踏む。


                  涅槃岳三等三角点 点名「赤井谷」1376.21m


                          涅槃岳

ここからコースタイムで持経ノ宿まで75分。
まだ一時間以上この痛い太腿と付き合わなければならない。


                      深い山並みに雲が沸き立つ

ここからまた雨も降り出し、おぼつかない足元が滑りそうで恐々。


                         証誠無漏岳

証誠無漏岳を過ぎたら、ちょっとした岩場にクサリの上り下り。
フラフラの足元ではあっても上がりはそれほど問題ではないが、スタンスの見えない下りは怖くて、そのまま行こうとする魚屋氏を呼び止めて大騒ぎ(笑)
足元のスタンスを教えてもらいながら何とか下り、一難去ったら最後のピーク阿須迦利岳。


                         阿須迦利岳

あとは下る一方だが、踏ん張りの効かない両足で、再び雨が激しくなってきた中ずるずる滑りながら持経ノ宿で雨宿り。


                        持経ノ宿


                       中も外も旅館並みにきれい

ここで白谷池郷林道と合流してるから、あとは長いが林道を車止めまで下るだけ。

雨が小降りになるのを待って、林道歩き1時間で車まで。


                        長い白谷池郷林道

なんとか計画変更後のほぼ最長のゆるゆるの計画時間通りに車に戻って、着替えて終了。

皆様、毎度おつきあいいただきありがとうございました。

おまけ その夜の宴会に続く>

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