☆~☆ カノン ☆~☆

~ 美しく成長するために ~

色川武大 ・ 阿佐田 哲也

2008-07-14 12:45:57 | 本 ・ 映画 ・ サイト ・ テレビ・情報
NHK 知るを楽しむ色川 武大
以前に 取り上げていた。

狂人日記
色川武大 著
講談社 2004/09   1,365円 (税込)


紙芝居風で 作品を 紹介。
その作品を 作り上げる 基盤になった だろう
彼の障害 ナルコレプシー ( 睡眠障害で 時に 幻覚や
幻聴などを 伴う ) に 興味を 持った。

彼のことは

麻雀放浪記
阿佐田 哲也 著


という 名前の方が、馴染み深い 人も 多いかも。


彼の 従兄弟であり、奥様 の 著作を 図書館で 借りて 読んだ。

宿六・色川武大
色川 孝子 著
文藝春秋 1993/11  365円 + 税



彼女の 本を 読んでいると、第二回目の 夫人の
トーク番組中でも 感じられたが、
色川 武大という 人は、アスペルガーであっただろう
“ 私の 父親に よく似ている ” と 感じてしまう。

どこにも 彼が ASだったとは ない。
それが たまたま 似ている 個性なのか、
障害から 来た 似かよりなのかは 解らない。

親愛の情を 伝える 独特な 言い回し。
照れ屋で 屈折している 面も 伺える。
作家である 色川でさえ、その点では 不器用だった。

孝子夫人は、色川武大 ・ 阿佐田 哲也は 両極端な 面で、
どちらも 存在すると 云う。

多くの人が その中庸を 選択するが、極端な 形で
一人の 人間の中に 同居させていたという 趣旨が
私には よく解る気がする。

私の母も 孝子夫人 同様、人の為に 尽くすことを
厭わない 人で、体も 実に よく 動く人だったが、
相手の 望むものよりも 世間体のほうに 重きが 置かれ
夫婦としては 破局してしまったのが
実に 勿体無かったと 想ってしまう。

父も 色川武大と 同じで、自分の 趣味には お金を 底なしに
使い、家族には 最低限しか 渡さなかった。

お金に だらしが無く、小心者で、外では 愛想がよく、
愛されることを 望み、愛する事は 不器用で、繊細、
自己中心的と 言われそうな 甘ったれな 性格。

必然的に 妻は 実家に お金の 無心に 行くのは
うちも 同じ。

莫大な 借金も 親に 返さずに また やって来た 娘の
孝子夫人を 親が 嗜めたが、うちの 母の 経験には
なかったかも。

私の 祖父が 大層に 気に入ったのが 父だったので
負い目が あったそうだ。

いや、色川は 嫁の 実家に 頼ることを 善しとしていない。
孝子夫人の 親が 買ってくれた 家には 寄り付いていない。
うちの 父は、実家に 行くように 自ら 言っていた 由。
父方の 祖母が していたことを、母に 望んだ。
あたかも 他の 方法が 見つけられないかの ように。


父と 色川 武大を、引き続き 見比べてみると
同じように 人付き合いを 煩わしいと 感じ、自らは
人付き合いを 積極的には しなかった面も 似ているが、
結果として、父は あまり 付き合いを 持たなかったという
点で 違いは ある。

たまたま なのだが、話によると 私が 生まれる前から
うちも 同じように 何度と無く 引越しを 繰り返したそうだ。

正確なところは 忘れてしまったが、色川は
人と 付き合うのは、自分が 面倒に 感じているのを 隠すため
のような ことを 言っている。

孝子夫人は 言っている。
武ちゃんは 外で 気を 使う人だから
家の 中でも 気を使っていては 体が 持たない。

そして 彼女は、武ちゃんは 他人には すごく 優しく
身内には 厳しかったので、他人で 居たかった とも
言っている。

それを 理解し、受け入れていた 点が、
それに 耐えられずに 離婚してしまった うちの 親とは
大きく 違っていたのかも 知れない。

折りしも お盆。

ちょっと 懐かしい 気がした。

母に 一読を 勧めてみようかしら ・・・

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