日々是サンゴ礁

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シンポジウム「ミナミハンドウイルカの生態」@京都(3/23)

2012-03-20 22:18:05 | 生物多様性
野生生物保護MLから転載します。

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シンポジウム「ミナミハンドウイルカの生態」

日時:2012年3月23日(金)10:00~17:00
場所:キャンパスプラザ京都 5F 第一講義室
(JR 京都駅中央口から西へ徒歩 5 分,ビックカメラ前)
主催:シンポジウム「ミナミハンドウイルカの生態」実行委員会
吉岡基(三重大学)、森阪匡通(京都大学)、船坂徳子(三重大学)、笠貫ゆりあ(三重大学)
共催:日本生態学会近畿地区会
後援:勇魚会(海棲哺乳類の会)

開催趣旨:
 ミナミハンドウイルカ(Tursiops aduncus)はインド洋,西太平洋,オセアニアの暖海域に生息し,その多くは沿岸域に定住する傾向にある.日本では 10 年以上もの長期にわたる本種を対象とした個体識別研究が 3 つの地域で行われていることに加え,最近の研究により,日本沿岸域に生息する複数の小さな新規個体群が発見され,本種の多様な生息環境と個体群の状態が明らかになりつつある.
 本シンポジウムでは,これまで各地域の個体群を対象として個別に行われてきたミナミハンドウイルカの研究成果を関係研究者や水族館関係者等が一堂に会することによって総括するとともに,各地域を横断的に見渡す遺伝学的研究,音響学的研究,行動学的研究なども紹介することにより,本種の生態解明に向けたさらなる取り組みの推進や新たな知見の収集につながるきっかけとしたい.
 また,本シンポジウムは一般市民にも広く公開し,身近に生息するミナミハンドウイルカの生態を伝えることで,市民の環境・保全問題への関心を高めることにもつなげたい.

プログラム:
10:00 開会挨拶、趣旨説明 吉岡基(三重大学)

1. ミナミハンドウイルカについての概要、発見の経緯等
10:05 日本のミナミバンドウイルカ事始め 内田詮三(沖縄美ら海水族館)

2. 各地のミナミハンドウイルカ-1
10:20 ミナミハンドウイルカの天草個体群と大分県沿岸海域出現群の生態研究 白木原美紀(東邦大学)
10:50 御蔵島のミナミハンドウイルカ 小木万布(御蔵島観光協会)
11:20 小笠原のミナミハンドウイルカ 森恭一(帝京科学大学)・岡本亮介(小笠原ホエールウォッチング協会)
11:40 鹿児島湾のミナミハンドウイルカ 広瀬純(かごしま水族館)・徳永有美子(石川カメラ)・久保信隆(かごしま水族館)・木白俊哉(水産総合研究センター)・四宮明彦(鹿児島大学)

12:00-13:00 昼食休憩、ポスタービューイング

3. 各地のミナミハンドウイルカ-2
13:00 奄美群島のミナミバンドウイルカ-特に奄美大島、加計呂麻島周辺海域における出現と個体識別- 船坂徳子(三重大学)・岡部晴菜(海洋博研究センター)・吉岡基(三重大学)・徳武浩司・東直人(沖縄美ら海水族館)・河津勲(海洋博研究センター)・宮原弘和・内田詮三(沖縄美ら海水族館)
13:20 能登島のミナミハンドウイルカ 森恭一(帝京科学大学)
13:30 伊豆鳥島のミナミハンドウイルカ 森阪匡通(京都大学)・関口雄祐(千葉商科大学)・白木原美紀(東邦大学)・篠原正典(帝京科学大学)・小木万布(御蔵島観光協会)・高縄奈々・正木慶子(御蔵島村)・森恭一・筒井浩俊・打込南友子(小笠原ホエールウォッチング協会)・酒井麻衣(東京大学)・幸島司郎(京都大学)・吉岡基(三重大学)

4. ミナミハンドウイルカの生物特性-1
13:40 ミトコンドリア DNA(mtDNA)解析からみた日本近海に生息するハンドウイルカ属(genus Tursiops)の遺伝的組成 早野あづさ(京都大学)
14:05 日本沿岸のミナミハンドウイルカの音について 森阪匡通(京都大学)

5. ポスターセッション 14:20-15:00

6. ミナミハンドウイルカの生物特性-2
15:00 ミナミハンドウイルカの食性 白木原美紀(東邦大学)
15:15 ミナミハンドウイルカにおける行動研究の動向とこれから 酒井麻衣(東京大学)
15:35 ミナミバンドウイルカの飼育・繁殖について 宮原弘和・中曽根亮・徳武浩司・内田詮三(沖縄美ら海水族館)

16:00 総合討論(座長:吉岡基,森阪匡通)

16:55 閉会挨拶 森阪匡通(京都大学)

18:00 懇親会
A 会場:レストラン四季(アパホテル京都駅前 B1)
B 会場:カフェ・スローリー(アパホテル京都駅前 1F)

ポスター発表:
P1. 御蔵島周辺に生息するミナミハンドウイルカの生息場所利用
○中筋あかね(京都大学)・森阪匡通(京都大学)・酒井麻衣(東京大学)・小木万布(御蔵島観光協会)・堀道雄(京都大学)
P2. 御蔵島のミナミハンドウイルカのホイッスルにおける個体識別の可能性
○田仲美紅(帝京科学大学)・森阪匡通(京都大学)・小木万布(御蔵島観光協会)・酒井麻衣(東京大学)・森恭一(帝京科学大学)
P3. 御蔵島周辺海域に生息するミナミハンドウイルカの母子の長期的な行動変化に関する予備的検討
○笠貫ゆりあ(三重大学)・小木万布(御蔵島観光協会)・船坂徳子・吉岡基(三重大学)
P4. 野生ミナミハンドウイルカにおける対物行動~その地域差、様式~
○竹下知里(帝京科学大学)・小木万布(御蔵島観光協会)・岡本亮介(小笠原ホエールウォッチング協会)・篠原正典(帝京科学大学)
P5. 天草市通詞島周辺に生息するミナミハンドウイルカの性別・性状態による同伴の差異について
○西田美紀(長崎大学)・白木原美紀(東邦大学)・天野雅男(長崎大学)
P6. 同種死亡個体を運搬するミナミハンドウイルカ
○広瀬純・久保信隆(かごしま水族館)・出羽慎一(ダイビングサービス海案内)・篠原正典(帝京科学大学)
P7. 飼育下のミナミバンドウイルカにおける血中ホルモン濃度と直腸温の基礎的変動
○船坂徳子・吉岡基(三重大学)・鈴木美和(日本大学)・植田啓一(沖縄美ら海水族館)・柳澤牧央(海洋博研究センター)・宮原弘和・内田詮三(沖縄美ら海水族館)
P8. 座礁し保護したミナミバンドウイルカの飼育経過について
○大池辰也・浅井康行・近藤鉄也・松田好生・黒柳賢治・長谷川修平(南知多ビーチランド)

参加費用:
シンポジウム 無料
懇親会 一般 4500 円,学生 3500 円

問い合わせ先:
シンポジウム実行委員会事務局(担当:船坂徳子)
三重大学生物資源学部魚類増殖学研究室
電話:059-232-1211(内線:2548)(土日,夜間,休日を除く)
メール:aduncus2012●gmail.com(●を@に変えてください)
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