日々是サンゴ礁

普段の生活の中でサンゴ礁保全ができるような話題を綴ってみたいと思います

石西礁湖自然再生協議会の農業に対する助成

2010-07-31 22:09:53 | サンゴ礁ニュース
サンゴ礁保全は海の中だけ考えていれば良い訳でなく、サンゴ礁を劣化させる原因が陸域にある場合には、その対策も考えなければいけません。石西礁湖自然再生協議会が今回行った助成は、その一つのアクションであり、地元紙(八重山毎日新聞)に1面トップで大きく取り上げられたのは、大変喜ばしいニュースだと思います。

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キビの株出し栽培普及へ助成 石西礁湖自然再生協議会
環境保全で農業を支援
「サンゴ礁基金」で初の試み

 官民の委員が石西礁湖の保全に取り組んでいる石西礁湖自然再生協議会(会長・土屋誠琉球大学理学部長)の第13回会合が30日午後、 市内で開かれ、石西礁湖を保全する活動に助成するために設けている石西礁湖サンゴ礁基金から、キビの株出し栽培の普及に対して43万円を 助成することを決めた。環境保全の観点から農業部門に援助するのは試みとして成果が注目されそうだ。

 同基金は同協議会委員の申請に対して助成するもので、今回の助成は陸域対策グループの干川明委員(62)が申請していた。
 干川委員は赤土流出を減らすため、最大の発生源の1つとなっているキビの夏植え栽培を株出し栽培に転換する取り組みを10ヘクタールで 計画。株出しによる赤土の流出量は夏植えの10分の1程度で、転換が進めば、赤土の流出量が減るという。
 今回の助成ではJAおきなわが所有する株出し管理機3台の利用を想定し、収穫直後に行う株管理作業に対して10アール当たり3500円 を助成する。
 農家への説明や実施農家の選定は今年8~12月に行い、今年12月から来年3月に株出し作業を行う。
 助成を受けて株出しを行う農地には看板を設置し、株出しへの転換の促進にも努めることにしている。その看板10枚分の作成費も今回の助 成金に含まれている。

 干川委員は同協議会への説明で「県内では環境面での農業への補助金はなく、今回が初の援助となる。国には、環境保全に役立つ農業を助 成しようという仕組みができており、公的な資金につなげられたらいい」と述べた。
 同基金は寄付でまかなわれており、これまでに142件合わせて105万9000円余りの寄付があった。助成は、今回決まった株出し栽培 の普及とオニヒトデの駆除作業2件の合わせて3件が決まっており、助成額は3件合わせて73万円。

Reef Rehabilitation Manual(サンゴ礁修復マニュアル)

2010-07-30 21:29:18 | サンゴ礁を守るために、すぐにできること
サンゴ礁の修復研究を進めている阿嘉島臨海研究所の大森所長と岩尾所員が共著者となって、サンゴ礁修復に関する本がGEF/World Bankプロジェクトから出版されました。まだ英語版のみですが、ご紹介します。

ダウンロードは無料です。こちらからどうぞ。

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Reef Rehabilitation Manual

Advice on rehabilitating coral reefs for reef managers, technical advisors and decision makers.

Reef rehabilitation is both risky and expensive. The Coral Reef Targeted Research & Capacity Building for Management (CRTR) Program, the European Commission’s REEFRES project, and Coral Reef InitiativeS
for the Pacific (CRISP) have undertaken research worldwide to address knowledge gaps in the science of rehabilitation, and to improve our understanding of what reef rehabilitation efforts can and cannot achieve.

The CRTR Program’s Reef Rehabilitation Manual captures these lessons and seeks to reduce the proportion of reef rehabilitation projects that fail.

You will learn:
• When reef rehabilitation is a viable option
• How to plan a rehabilitation project
• How to manage the risks
• Coral rearing and transplantation methods
• Costs and limitations of rehabilitation
• Lessons from past projects

To get your FREE copy:
Order online
• Email – info●gefcoral.org(●を@に変えてください)
Download

More information:
Dr Alasdair Edwards,
Chair, CRTR Restoration & Remediation Working Group
a.j.edwards●newcastle.ac.uk(●を@に変えてください)

公益信託「サントリー世界愛鳥基金」 助成募集(9/3締め切り)

2010-07-29 21:20:58 | サンゴ礁を守るために、すぐにできること
鳥類に関する助成です。サンゴ礁を利用する鳥類の保全を、サンゴ礁保全と絡めるというのはどうでしょう?

以下、サイトより抜粋です。
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公益信託「サントリー世界愛鳥基金」とは

サントリーは創業90周年記念活動の一環として愛鳥活動の一層の充実を図るため、1990年に公益信託「サントリー世界愛鳥基金」を創設しました。これは、野鳥保護を通じて地球環境保全を推進するため、国内外の鳥類保護活動の活動資金を助成するものです。

平成2年度(1990年度)を第1回とし、平成22年度(2010年度)の第21回までに延べ187団体に2億 5,120万円の助成が贈呈され、大きな成果をあげています。

また、鳥類保護活動の裾野を広げるため、基金設立当初の「鳥類保護団体への活動助成」部門に加え、平成18年度より「地域愛鳥活動助成」部門を新設しました。
これは、地域に根ざした身近な鳥類保護・観察活動を行う学校のクラブ、ボランティア団体等の地域グループに対し助成を行うものです。

~「鳥類保護団体への活動助成」部門~
自然環境保全のため野生動植物の保護・繁殖に関する業務を行っている法人又は任意団体が対象です。

~「地域愛鳥活動助成」部門~
鳥類の保護・観察活動を行う小中学校、高校のクラブ・委員会や子供エコクラブ、又は自治会やボランティア団体等の地域グループが対象です。

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助成の目的
■ 鳥類保護の幅広い活動を助成しています

サントリー世界愛鳥基金の助成は、さまざまな鳥類保護活動に対して助成を行うことを通じて、地球環境保全に貢献することを目的としています。自然環境の保全のために野生動植物の保護や繁殖を目的としている団体や、鳥類の保護・観察活動を行なう小学校、中学校および高等学校のクラブ・委員会や子供エコクラブ、又は自治会やボランティア団体等の地域のグループなどが助成の対象となります。
■ 募集要項

平成23年度(2011年度)募集要項を掲載しております。
募集要項は以下をご確認ください。

※本年度の応募締切日(9/3)は、昨年とは異なりますのでご注意ください。

* 平成23年度(2011年度)募集要項 「鳥類保護団体活動助成」部門
* 平成23年度(2011年度)募集要項 「地域愛鳥活動助成」部門

環境NGOのための政策提言入門セミナー第1回@青山(8/4)

2010-07-28 23:09:44 | サンゴ礁を守るために、すぐにできること
自然環境を守るための手段の一つに政策提言があります。そのセミナーのご案内です。ESD-J MLからの転載です。

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環境NGOのための政策提言入門セミナー第1回 (全3回)

政策提言、実現のポイントを知ろう!
 ~ ステークホルダーをどう巻き込むか? ~

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環境NGOにとって、政策提言やアドボカシー、立法活動は、今や身近な活動です。環境省も、全国のNGOから「環境政策」を募集する事業を展開。昨年からは、国土交通省や文部科学省などでも、税制や政策提案の募集を始め出しました。自治体でも、政策提言や事業提案を求める動きは、どんどん広がってきています。

一方で、せっかく政策を検討しても提言止まり、あるいは実現までに挫折する事例も増えています。提言から実現までは、いくつものハードルがあるからです。このセミナーでは、環境保全活動・環境教育推進法や温暖化対策推進法などの事例を聞きながら、どうすれば、政策実現をめざす人々が、たくさんのハードルを越えていけるのか、一緒に考えます。

とりわけ、第1回は、関係者の巻き込み方や合意形成の仕方を学びます。環境以外の分野でも、政策提言をしていきたいというNGO/NPOの方は大歓迎です。あなたの政策提言力をアップするチャンスです。ぜひご参加ください!!

●内容
・ 立法や制度を提言して、実現にもっていくポイント
・ 関係者の巻き込み方や、政策提言での協働の進め方
・ 合意形成の方法や成功のポイント

●登壇者
・ 平田仁子氏 (NPO法人気候ネットワーク理事)
・ 藤村コノヱ氏 (NPO法人環境文明21共同代表)
・ 松原明 (NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会副代表理事)

●日時:2010年8月4日(水)19時~21時(18:30受付開始)

●会場:環境パートナーシップオフィス(EPO)会議室
住所 東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F

●定員:50名(事前申し込み制・先着順) / ●参加費:1,000円

●主催:NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会

●協力:地球環境パートナーシッププラザ

●助成:三井物産環境基金

●参加申込:NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会

お名前、ご所属、ご連絡先をご明記の上、
件名を「政策提言、実現のポイントを知ろう!」として、
メールでシーズ事務局までお申し込み下さい。
E-Mail: npoweb●abelia.ocn.ne.jp(●を@に変えてください)
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「政策提言、実現のポイントを知ろう!」参加申込書

お名前(ふりがな):
ご所属(任意):
ご連絡先:ご自宅・ご所属先(どちらかお選びください)
郵便番号・住所:〒
電話番号:
FAX番号:
メールアドレス:
シーズのメールマガジン配信(月2回):
希望する・希望しない・配信済み(どれかお選びください)
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* 電話やファックスでもお申し込みいただけます。
TEL:03-5292-5471 FAX:03-5292-5472

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次回・次々回の予告

●第2回  8月27日(金)19時~21時 会場同じ
「国際会議を活用しよう。政策提言のポイント」(仮題)

・草刈秀紀氏 (財団法人WWFジャパン事務局長付)
・柏木実氏 (NPO法人ラムサール・ネットワーク日本代表理事)
・松原明 (NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会副代表理事)

●第3回  9月14日(火)19時~21時 会場同じ
「自治体との協働をすすめよう」(仮題)

・埼玉県志木市の慶応高校の旧寮跡地の緑を守る取り組み
 伊東範芳氏 (景域プランニング代表)
・広島県福山市の鞆の浦埋め立て架橋問題
 後藤昇氏 (広島大学大学院客員教授)
・松原明 (NPO法人シーズ・市民活動を支える制度をつくる会副代表理事)

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普天間爆音訴訟 控訴審判決後の東京行動@霞ヶ関(8/2,3)

2010-07-27 21:15:09 | サンゴ礁を守るために、すぐにできること
普天間基地の騒音訴訟に関するご案内です。これ自体はサンゴ礁保全と直接関係ありませんが、辺野古の基地建設問題と密接に絡む問題ですので、ご紹介します。

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   ★宜野湾に静かな夜をかえせ!★

■普天間爆音訴訟 控訴審判決後の東京行動のお知らせ■
~国会前集会、判決報告集会へのご参加をお待ちしています!!~
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2010年7月29日、福岡高等裁判所那覇支部にて、普天間爆音訴訟の控訴審判決が言い渡されます。

この判決を機に、普天間基地の爆音被害の根絶、同基地の即時無条件撤去を訴え、原告団弁護団、普天間基地が所在する宜野湾市長・伊波洋一氏が上京して、後記日程にて、議員会館前の座り込み、関係省庁や米国大使館への要請行動、国会議員内集会を行うと共に、共同記者会見、さらには市民向け報告集会を行う予定です。

普天間基地における爆音被害は甚大であり、この「世界一危険な基地」の即時無条件撤去は急務といえます。普天間訴訟団として初めて東京で取り組む今回の東京行動では、本土の中心地東京で被害の実態を被害者自身の声として知ってもらい、この被害根絶のためには即時無条件撤去以外にはないことを訴えていく予定です。

安保50年ですが、次の50年もこれまでと同じような従属的な日米関係を甘受するのか、それとも普天間基地問題を解決し、対等な日米関係を築く50年にするのかが、今問われています。

次の50年を対等な日米関係を築く50年とすべく、ぜひご支援、ご協力をお願いします。

<行動日程>
8月2日
12:00~16:00 衆議院第2議員会館前にて座り込み+集会 ※ぜひご参加を!
この時間帯に、外務省、防衛省、首相官邸、米大使館へ要請行動
16:00~16:30 記者会見 (東京弁護士会館508号室)
19:00~    報告支援集会
 全水道会館 @JR水道橋駅より徒歩2分 ※ぜひご参加を

8月3日
8:30~    霞が関周辺にて、出勤前の宣伝行動 ※ぜひご参加を
9:30~13:00 衆議院第2会館前座り込み+集会  ※ぜひご参加を

いずれかの日程で院内集会を予定・日程調整中。  ※ぜひご参加を

<普天間爆音訴訟とは>
アメリカ軍普天間基地周辺の住民らが、国(のちに普天間基地司令官も)を相手に騒音被害を訴えている訴訟。2002年10月29日に那覇地裁沖縄支部に第一次訴訟を提訴(現原告数400名余)。
普天間飛行場では初めての爆音訴訟。請求内容は、①夜間飛行禁止を含む差止請求、②騒音測定請求、③向こう1年間分を含む損害賠償請求。2008年6月26日に第1審判決。上記①②は棄却、③は一部認容して総額約1億5000万円の過去分の損害賠償の支払を国に命じた。
原告、被告国ともに控訴し、現在福岡高裁那覇支部に係属。2010年1月28日に結審し、同年7月29日に判決予定。
控訴審でも第1審同様、上記に同じく、差止め請求棄却、過去分損害
賠償認容という判決になると予想される。

<お問い合わせ>
普天間爆音訴訟弁護団
(弁護士・西川研一:弁護士法人名古屋E&J法律事務所)
TEL: 052-459-1750 / FAX :052-459-1751

第3回「つなぐ人フォーラム」@清里(9/26-28)

2010-07-26 23:54:44 | サンゴ礁を守るために、すぐにできること
環境教育の分野の枠を越えて、さまざまなつながりを作り出そうとする試みです。海に詳しい方も参加しています。

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あたらしいつながりが、あたらしい動きをつくる!
領域や分野を越えてつながる3日間。
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第3回「つなぐ人フォーラム」
  第一期・最終回
  2010年9月26日(日)~9月28日(火)・2泊3日

*具体的なプログラム内容は、随時HPで公開します

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つなぐ人フォーラムは、分野をこえた関係の生まれる場づくりを大切にしています。

2008年の第一回では、これまで相互創発の少なかった環境教育と博物館・美術館などのインタープリターたちが出会いました。翌年の第二回には、アジア諸国で環境教育に携わるキーパーソンたちが来日し、第一回につづく形で地域・街づくり分野の方々も参画。

さて、今年は第一期・最終回!

さらに異なる分野から、「つなぐ人」という言葉を手がかりに集い合い、新しい人と人の組み合わせが生まれる、始まりの場を創りたいと思います。

直感で動く面白い人たち。(含む実行委員・下記参照)そんな人たちとつながってみたい方々。貴重な顔ぶれの集うこの3日間に、どうぞお集まりください!

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◎ 第3回 つなぐ人フォーラム・実行委員
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<実行委員長>
・小林毅 (日本インタープリテーション協会/
      帝京科学大学アニマルサイエンス 学科教授)
<実行委員(アイウエオ順)>
・阿部治 (立教大学社会学部教授、日本環境教育学会会長)
・海野義明(オーシャンファミリー海洋自然体験センター/
      海に学ぶ体験活動協議会)
・川廷昌弘(博報堂DYメディアパートナーズ環境コミュニケーション部部長 /日本写真家協会会員)
・嵯峨創平(IDEC環境文化のための対話研究所 代表)
・佐藤初雄(NPO法人国際自然大学校 理事長/
      NPO法人自然体験活動推進協議会 代表理事)
・重盛恭一(まち研究所/了徳寺大学博物館学 担当非常勤講師)
・染川香澄(ハンズ・オン プランニング 代表/ミュージアム・アドバイザー)
・田井中慎(株式会社4CYCLE)
・高橋真理子(山梨県立科学館 主任学芸主事/山梨県立大学 非常勤講師)
・中西紹一((有)プラス・サーキュレーション・ジャパン 代表/
      立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科 講師)
・西村佳哲(リビングワールド 代表)
・林浩二 (千葉県立中央博物館)
・広瀬敏通(日本エコツーリズムセンター 代表理事)
・古瀬浩史((株)自然教育研究センター 取締役)
・森一彦 (275研究所 主任研究員)
 <事務局長>
・川嶋直 (財団法人キープ協会/立教大学ESD研究センターCSRチーム 主幹)

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募集概要 お申込みはHPからどうぞ
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●日程:2010年9月26日(日)~9月28日(火)【2泊3日】
●会場:財団法人キープ協会 清泉寮(山梨県北杜市)
   (標高1,400M 美味しいお食事と温泉のある宿です)

●対象:つなぐ人」というキーワードや、実行委員の顔ぶれ、
    プログラムの内容(予定)に興味のあるすべての方

    ちなみにこれまでの参加者には、次の分野に関わる人たちや、
    関心を寄せる方々が多いです。
     「自然の中でのインタープリテーション」
     「環境関連施設での室内解説活動」
     「動物園・博物館・美術館・科学館などの室内・野外解説活動」
     「エコツアーでのガイド」
     「各種メディアを介して伝える活動」
     「地域活性化の活動」
     「食べものや作り手と消費者をつなぐ活動」
     「人と人、人とコトをつなぐ仕事」

    新しいつながりを楽しみに、お集まりください!

●参加費:一般30,000円  学生25,000円
 *参加費には2泊6食の宿泊食費・資料代・保険代・入湯税が含まれています。
 *キープ協会までの交通費は含まれません。
  (新宿からキープ協会清泉寮までの直通バスが今年から運行しています)
 *全日程参加が基本ですが、部分参加も受付けております。
  詳しくは事務局にお問い合わせください。

●定員:150名(締切:定員に達した時点、あるいは9月18日)

●主催:つなぐ人フォーラム実行委員会/財団法人キープ協会
●共催:日本インタープリテーション協会/立教大学ESD研究センター
●開催事務局:
財団法人キープ協会 〒407-0301 山梨県北杜市高根町清里3545
電話:0551-48-3795  担当:石川

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*参加者による活動紹介「10分間プレゼンテーション」を、
 今年は全60枠用意して、お申込み受付中です!
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ビューティフル アイランズ

2010-07-25 22:06:09 | サンゴ礁を守るために、すぐにできること
恵比寿ガーデンシネマで「ビューティフル アイランズ」を子供と一緒に観てきました。

ビューティフル アイランズ

副題の「その島は、世界で最初に沈むと言われている。」は気候変動による影響予測から来るものです。

サンゴ礁の島ツバル、人が作り出した水の都ベネチア、氷に閉ざされたシシマレフの3つの島が「沈みつつある」と思えるような事実と、それに影響される人々のコメントで映画は構成されますが、それをことさら強調するようなナレーションやBGMは入っていません。

ツバルでは、13歳と10歳の姉妹の生活を中心に、その様子が描かれています。授業で気候変動について学び、島の海岸が削られ、浸水が増えている。それでも、海に依存した伝統的な暮らしはまだ成り立っており、それが故にこの島は神に守られており、沈むことなど無い、と信じる人々がいます。「ノアの箱舟」のようにツバルを守ってくれるのだと。そして、豊かなサンゴ礁に囲まれたこの島でも、車、バイク、飛行機などの化石燃料に依存した生活をしている矛盾を感じました。もちろん、私たちが住む先進国での化石燃料への依存度、使用量とは比較にならないくらいですが。

ベネチアでは、世界遺産としての歴史的建造物が、高潮で沈んでいく様が描かれています。由緒あるホテル、広場、そして仮面舞踏会に代表される華やかな観光地が、高潮の度に水に沈んでしまいます。140cmの高潮があった晩には、島の90%が沈んでしまったそうです。堤防を築き、浸水を防ぐ計画が進んでいるそうですが、まだうまくいっていないとのことで、人知でどこまで対応できるのだろうかと気になります。こちらは都市の生活に近い場所が水没しているだけに、ある意味ツバルよりも切迫感が募りました。

アラスカのシシマレフでは、永久凍土が融け、伝統的生活ができなくなりつつある人々が描かれています。これまでは、ライフルがあればアザラシを狩り、遭難しても生きていけるはずだった。それが、融けた凍土が波にさらわれて棲むべき家が崩れ、歩いていけるほどの氷が張らなくなったことで狩りに行くべき場所に行けず、住民投票で移住を選択せざるを得なくなった。これは人権侵害と言っても過言ではないのではないかと思います。

これらは起きている事実であり、それを気候変動と結びつけるのは科学的推測に過ぎません。ただし、それは高い確率で確からしいと思われています。そして、その原因が地球温暖化ガス、特に二酸化炭素による影響が大きいと考えられており、それを先進国が多く排出しているのが厳然たる事実である以上、その先進国に住む我々にはなすべきこと、またはできることが沢山あると思います。

私は、サンゴ礁保全に携わっており、その活動の中で気候変動によるサンゴ礁の衰退の予測について紹介しています。そして、それを防ぐライフスタイルに心がけてもらえるよう呼びかけています。そして、一人一人の心がけが、消費スタイルや政策に反映されるところまで、拡大して欲しいと思っています。

恵比寿ガーデンシネマでは、8/27まで上映しています。ぜひご覧になってください。


今回の映画はアースコンシャス・ストアを運営するアース・コンシャス有限会社からいただいた招待券で観てきました。貴重な機会をいただいたことに感謝します。
アースコンシャス・ストア








アースコンシャスファンサイト応援中

八重山のサンゴ白化状況

2010-07-25 08:58:10 | サンゴ礁を守るために、すぐにできること
コーラル・ネットワークが会員になっている八重山サンゴ礁保全協議会では、八重山のサンゴの白化情報を取りまとめてブログで紹介しています。水温の推移もご紹介しています。以下、ブログから抜粋してご紹介します。

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7月23日
19日以降は毎時水温が常に30.0℃を上回り、日平均水温も30.5℃を超える。

米原:ビーチ付近は白化なし。礁原中央部は小さなミドリイシ類が白化。礁縁部はハナヤサイサンゴ類などが帯状に白化。

大崎:浅場のサンゴはほとんど白化。
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写真も掲載されていますので、ぜひブログをご覧ください。


先日もご紹介しましたが、「日本全国みんなで作るサンゴマップ」では、サンゴの白化情報も集めています。海でサンゴを見かけたら、白化していてもいなくても、ぜひ情報をお寄せください。

ビールが美味しく飲めて、サンゴ礁保全につながるステンレスエコカップはいかが?

2010-07-25 08:12:46 | コーラル・ネットワーク
昨日はきんちゃくに「メガネモチノウオ」を染めました。


このきんちゃくは、実は八重山サンゴ礁保全協議会で作成したステンレスエコカップを入れる袋なのです。


ご覧いただければお分かりのように、「メガネモチノウオ」がデザインされています。カメラのレンズの関係で、2つの写真では形が違って見えますが、実際には底よりも口のほうが少し広がっています。「磨き屋シンジケート」という会社の製品「ECOカップ」にオリジナルデザインを施したものです。

コーラル・ネットワークは八重山サンゴ礁保全協議会の会員であることもあり、近々、このエコカップの委託販売を行う予定です。近々では、水中写真展「海で逢いたい」東京展@大崎のO美術館(8/6-11)、次回のコーラル・ネットワーク会員勉強会(10月中旬に八重山サンゴ礁保全協議会会長吉田稔氏の講演を予定)などで販売する予定です。

なお、売り上げは全額が八重山サンゴ礁保全協議会の活動に使用されます。この機会にぜひお買い求めください。詳細については別途ご案内致します。

サンゴ骨格を使った染め物作り 盛況でした

2010-07-24 20:28:57 | コーラル・ネットワーク
今日はコーラル・ネットワークの会員勉強会プロジェクトが主催する『2010年第3回コーラル・ネットワーク会員勉強会「サンゴと遊ぼう!サンゴ骨格の染め物に挑戦!」』に子供と一緒に参加してきました。

私もプロジェクトメンバーなのですが、今回は午前中に子供の学校の行事があったので、準備をメンバーにお任せして、時間内だけスタッフをしてきました。

今回は家族連れの参加が私を含めて4組ありました。子供は全員小学生だったので、プログラムの最初に、今回の講師の渡辺みっちーさんが2008年の国際サンゴ礁年の時に作成されたサンゴ礁紙芝居「さんごろうの大冒険」を上演しました。

約2年振りに見たのですが、軽妙なみっちーさんの口上が楽しい絵とぴったり合っていて、大人も楽しめました。

それから、さんごじゃんけんでサンゴの骨格をじっくりと観てもらい、いろいろなサンゴがあることを知っていただきました。

休憩を挟んで、いよいよサンゴ骨格と布クレヨンを使った染物作りのスタートです。まずは講師の小林さんが作り方を説明しました。その後、参加者各自で、まずは白いさらしで試し染めをして、その後エコバッグ、ティッシュケース、Tシャツ、などなど、好きなものを染めていただきました。

大人は教えられたようにサンゴの骨格を使って多重円や海に関係するものを綺麗にデザインしていましたが、子供の発想はそれとは違って面白かったです。例えば、犬・猫・花などの海の中にいない生き物、惑星など海と全く関係ないものをデザインしたり、布に絵を描く中のごく一部にサンゴの模様を使うだけなど、大人ではなかなかできないことをやってました。これには関心することしきりでした。

参加者の皆さんが慣れてきて時間が空いてきたので、スタッフも交代で染物作りをしました。私はきんちゃくに「メガネモチノウオ」を染めてみました。

うろこ模様や鰭など、すべて1つのサンゴ骨格の模様を使っています。割と雰囲気が出せたのではないかと思っています。

最後に再びみっちーさんが、地球温暖化などのサンゴ礁に迫る危機について、そしてそれに対して自分たちが普段できることとして「Everyday Actions」を紹介しました。

終了後、参加者の皆さんから「楽しかった」という声を沢山いただきました。皆さんにサンゴ礁のことを知り、保全について考えていただくきっかけになったのではないかと思います。

参加者およびスタッフの皆様、どうも有難うございました。