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日記と雑学、それからシトロエンC5について。
Just About C5



今月号のLE VOLANT誌にて、2000年からシトロエンのチーフデザイナーを務めているJean Pierre Ploue氏へのインタビューが掲載されている。繊細な感性と誠実さを感じさせる、魅力的な人物である。ルノー、VW、欧州フォードを経て現在シトロエン各車のデザイン、コンセプト、品質管理に腕を揮っている。

C5のデザイン再構築の妙、新しいC4の出来も、こういう人の仕事なら、と納得した。いくつか重要と思われる部分を要約する。


・00年に現職へ就任(99年リナージュ発表後の入社)
・すでにC5は発表、C3完成間近、C2は開発中、
 C4はゼロから全てを手掛けた仕事となった。
・C4,C5のフロントマスクのダブルシェブロンは
 C6リナージュにヒントを得てこの人が完成。
・各レンジの不統一は偶然ではなく、ポリシー。
 つまりフロントマスクに強いキャラクターを統一して
 存在させるより、一つの価値観による製品の多様性による
 アプローチをとる立場にある。


シトロエンに対して深い理解と愛情を持っていることがその言葉から伺える。その経歴から品質面、顧客志向といった部分でも現在のシトロエンに多大なる貢献をし得る人物であり、まさに現代シトロエンの救世主となることが期待される。

思うに、00年就任当初は大変な苦労があっただろう。当時はピカソがバカ売れしている最中だったのだから。旧C5の失敗が経営陣を目覚めさせ、この才能あるデザイナーにさらに大きなチャンスを与え、発言力を高めることになった可能性は否定できないと思う。

彼の言葉「滑らかに、静寂のうちに動く生きたオブジェ」あるいは「静寂さ、流麗さ、心地よさ」あるいは「これらが混ざったもの。」(シトロエン・デザインを表現して)

数年後のC5はどのようなコンセプト、スタイルでデビューするのだろう。今その仕事の真っ最中であるはずだ。

※画像はmotorlegend誌インタビューより。

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