ちーむ☆ものくろ

黒色ダップー犬と飼い主の日々のつぶやき。
ときどき白黒ネコと茶色の犬の話も、ね。

ダックスちゃん 安らかに

2014-09-05 | 犬・猫と暮らして思うこと
昨日、神奈川県動物保護センター内で、あってはならない、心痛む事件が起きました。

私はその保護センターから犬を引き取って、里親さんを探す、あるボランティア団体のブログを毎日読んでいます。
里親になることはできないけれど、でも気になる。いつかなにか力になれたらいいと思いつつ。
放棄された動物たちがいることを忘れないようにするためにも、読んでいます。
迷い犬はともかく、持ち込まれた犬たちの飼い主の放棄理由は様々です。
経済的に飼えなくなった、噛むから、吠えるから、病気になったから、などいろいろです。
その理由を責めるばかりはできませんけど。
やはり動物を飼うことの自覚というのでしょうか、足りなかったと思います。

高齢で、歩けなくなった、年齢や病気で排泄が垂れ流しになり世話できない、こういう理由で放棄するのが私はきらい。
行く末はひとも動物も同じ。いつまでも健康で元気ではありませんから。
手のかからないときだけかわいがり、面倒になると捨ててしまう。どうしても納得できません。

最近、センターに10歳のダックスが収容されていました。
下半身まひです。椎間板ヘルニアです。
下半身まひのため、糞尿を垂れ流して汚いから飼えない、が放棄理由。
でも、職員さんやボランティアさん、みんなになついていました。
放棄されたのに、かわいい笑顔を見せていました。
私はなぜか、たくさん収容されている犬の中で、この子がとても気になっていました。
ゆうらがヘルニア疑惑の持ち主だから、ヘルニアの子には目が行ってしまう。
それもあるかもしれないけど。
なんとも説明できないけれど、気になってしまう。
私の環境が保護犬をひきとってあげられる状況だったら、間違いなくひきとってただろうと思えるくらい、心にひっかかっていました。
行く末を心配していたところ、里親さんが見つかるまで預かるボランティアさんが見つかったと知り、それはよかった、
センターの部屋から出られるのね、と安心したところでした。

が、昨日、このダックスさんが亡くなりました。
殺されてしまいました。
センターで嘱託として雇われていた清掃業者の男性に、金属棒で殴られて殺されました。
清掃をするために、犬を移動させようとしたとき、噛まれて、頭に来て数回なぐったそうです。
瀕死の状態のところをセンターの職員が見つけ、男性を問い詰めたら、そう答えたそうです。

糞尿の清掃は大変でしょう。
毎日毎日、汚いなかで、臭いの中で、大変な仕事ではあります。
でも、わかっていて、その職についたのでしょう。
生活のためにいやいややっていた仕事だったとしても、この行動は決して、断じてやってはいけないことです。
自分の生活で何かがあって、イライラしていたとしても、ストレスがあったとしても、犬にあてつけることは、
許されない行為です。

ダックスちゃんは、長年飼い主さんに笑顔を向けて、どんなことがあっても寄り添ってきたんだと思います。
なのに、体が不自由になったからと、簡単に放棄されて。
それでも、センターのあの部屋のなかでも、職員さんに絆を求めて、笑顔を見せていました。
辛い、かわいそうな状況になっていたのに。
更にこんなことになってしまって。
せっかく生まれてきたのに、こんなことになってしまって。

ごめんね、ダックスちゃん。
助けてあげられなくて、なんにもしてあげられなくて、ごめんね。
もう苦しいことも痛いことも、なんにもないから。

どうか、どうか、安らかに。

天国でダックスちゃんが幸せに暮らせることを祈りたいと思います。