先日 散歩中の犬を何度も蹴る飼い主の動画が ニュースで流れました。
動画を見ると 犬が倒れこむほどの蹴りかた。
蹴られる前から不自然な歩き方だったので 高齢犬か もしくは日々日常的に
虐待のようなことをされて傷付いているのか と見てとりました。
飼い主のインタビューが流れました。
14歳のラブラドール。
トイレではないところで粗相をしたから 「躾」のために蹴ったという。
ペットショップで「いけないことをしたら 叱って褒めろ」といわれたから という。
ショップで?
ラブラドールをショップから迎えたとしたら。
この子は14年もの間 こんな「躾」をされてきたということ?
言葉がでない・・・・・・。
保護した愛護団体が最後まで世話する宣言をしています。
なにがあっても 元の飼い主のところには戻さないで と願うばかり。
残りの時を穏やかに暮らしてほしいし。
寿命を全うするときには 「悪いニンゲンばかりじゃない。やさしいひともいた」と
思って旅だてますように 祈りたい。
ずっと前に アメリカのドッグトレーナーの講義を受けた時に言っていた。
「犬を飼って 問題がでてからあわてて勉強する飼い主さんが多い。
飼ったあとではなくて 飼おうと思ったそのときから 飼い主さんは勉強しないといけない」と。
ネットやメディアで 情報はたくさんみることができる。
参考になることも確かにあるけれど。
それがどの犬にも当てはまって「いいこ」になるとは限らない。
文章や映像のうわべだけ おなじように真似たってだめなんです。
きっと このラブの飼い主は 自分は学ばないで 言われたとおり
「叱って褒める」だけをしてたんだと思う。
でも なかなか思う通りにならないから 感情的になって 蹴ることも始めたんだろうね。
昨年 NHKの番組で あるトレーナー(番組では訓練士となっていました)が紹介されました。
物議をかもしました。
私も番組を見ました。
正直 目を覆いたくなる 耳をふさぎたくなる場面もありました。
何より この番組を見た 愛犬の問題で困っている飼い主さんが このままを真似てしまったら
怖い と思いました。
訓練士の方を否定するわけではありません。愛情も持ってやっていると思います。
ただただ そのまま一般の飼い主が真似てしまわないか とても心配になったのです。
画面に「訓練士は特別に勉強やら技術を磨いてきたからできるのであって
決して真似はしないでください」みたいな表示が小さくでましたが。
このラブの飼い主さんみたいに「ああそうやるのね そうやったらおとなしくなるんだ」
って わかった気分になってやってしまうひと 絶対でてしまうと思ったんです。
テレビ等の影響力は 大きいものです。
ここに その番組貼ってみます。見てほしいと思います。
この番組に対して 「公共社団法人 日本動物福祉協会」がNHKに要望書を提出しています。
福祉協会のHPの「動物関連事業トピックス」の3ページめ。
「NHK プロフェッショナル~ 仕事の流儀~への要望書」です。
こちらも一読してみてください。
私は ひと 犬猫の「躾」(そもそも私はこの言葉も好きではないのですが)に
暴力や体罰は必要ないと思っています。
なので 福祉協会側の意見に近いです。(入交先生の意見書に近い考え)
今年になって わが子へ虐待し 死亡させた事件もありました。
虐待 暴力。それによって 傷つくこと 命を落とすこと。
人にも動物にも なくなってほしいと願います。
日本動物福祉協会(←クリックしてください)