最前線の子育て論byはやし浩司(2)

子育て最前線で活躍する、お父さん、お母さんのためのBLOG

●朋有り、遠方より来たる

2011-11-25 08:14:56 | 日記
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子育て最前線の育児論byはやし浩司   2011年 11月 25日
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メルマガ(6万3000誌)の中で、2008年度、メルマガ・オブ・ザ・イヤーに
選ばれました!

【1】(子育てのこと)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

休みます。

【2】(特集)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


●朋有り、遠方より来たる。また楽しからずや。
「有朋自遠方来 不亦楽 」(論語)

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オーストラリアからの友人を連れ、今日は浜北にある、
樹香庵(森林公園内、森の家)へやってきた。
前から計画していた。
予約を申し込んだのは、2か月以上も前のこと。

台北での学会の途中、この日本に寄ってくれた。

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●入浴

 入浴は4時からだった。
着いたのは、ちょうどその少し前。
夕食前に……ということで、風呂に入った。
熱い湯だったが、気持ちよかった。
出ると、風邪が抜けていた。
よかった。

●L君の消息

 共通の友人にL君がいる。
そのL君の話になった。
私も、その友人も、もう30年以上会っていない。
「どうしたんだろう?」と。

友「Facebookに書き込みをしておいたが、返事がない」
私「Facebook……。つぎからつぎへと書き込みがあるから、いちいち返事を書く
のがめんどうになる。L君も、きっとめんどうなのだろう」
友「でも、ぼくなのだから、返事を書くべきだ」と。

 同じ学部だった。
友人は中国学科、L君は日本学科。
当時、メルボルン大学の東洋学部(オリエンタル・スタディズ)には、2つの学科で、
10~15人しかいなかった。
その中のL君である。

●樹香庵

 樹香庵には、たびたび泊まらせてもらっている。
浜松の北では、イチオシの一軒宿。
(ただしお勧めは、樹香庵だけ。その理由は、あとで……。)
これだけの自然環境を、フルに利用した宿は、そうはない。
半径1~2キロは、深い緑に、すっぽりと包まれている。
また高台にあって、眼下に、旧浜北市の市外を見下ろす。
とくに夜景がすばらしい。

 食事は、隣のレストランでとることになっているが、季節もよく、苦にならない。
書き忘れたが、私たち夫婦はその北隣にある別棟の一室に、部屋を借りた。

●夜景

 ……今は、午後7時39分。
5時半ごろレストランに入り、今までそこで時間を過ごした。
いろいろ話したが、少し疲れた。
日本語と英語を交互に使っていると、疲れる。
疲れるから、よけいに頭の切り替えができない。
「疲れたから……」と言って、早めに自分の部屋に戻ってきた。

 内障子を開けると、美しい夜景が目に飛び込んできた。
私は、それをそのままビデオに収めた。

●芸当

 二度目の風呂から帰ってきて、ワイフがこう言った。
「老後になって、こんなところに泊まれるなんて、幸せね」と。
珍しくワイフが、本音を漏らした。
めったに手の内を見せない。
自分の弱みを見せない。
そのワイフがそう言った。

 楽天的というか、ささいなことの中から、喜びを見出していく。
うつ病とは無縁の世界に住んでいる。
私にはできない芸当。

●満足感

 ……こういう幸せなときには、何を書いたらよいのかわからない。
頭の中には、甘い陶酔感が残ったまま。
書いて、自分の気持ちを吐き出したくない。
そんなブレーキが働く。

 ……といことで、今夜は、いやな予感を覚えながらも、午後9時半、就寝。

●ドンチャン騒ぎ

 レストランで夕食をとっているとき、東側に、15~7人のグループ。
西側に、10人前後のグループが陣取った。
平日ということもあって、ともに、どこかの作業員?
私たちがちょうど到着するころ、同じようにしてそれぞれの車でやってきた。

 レストランでも、大声で騒いでいた。
傍若無人。
その人たちが、ちょうど私たちの部屋の上、つまり2階で、二次会を始めたらしい。
(それとも三次会?)
まさにドンチャン騒ぎ。
ギャーギャー、ドスン、バタン……。

 あとで知ったが、この「森の家」は、木造。
二階の騒動が、そのまま階下に伝わってくる。

 まずワイフが目を覚ました。
つづいて私も目を覚ました。
時計を見ると、午後11時。
30分ほどがまんしたが、ワイフがギブアップ。
フロントに電話をかけ、苦情を告げた。

 しばらくすると、少し静かにはなったが、今度は廊下をドカドカと歩き回る音。
やっと静かになったと思って時計を見ると、12時。
物音は、午前1時ごろまでつづいた。

●宿としては、最悪

 私たちはいつも樹香庵に泊まっていた。
先に、「イチオシ(一押し)」と書いたのは、その樹香庵をいう。
私たちが今夜泊まっている部屋は、別棟。
1階の106号室。

 「研修所」とあるところからもわかるように、「宿」にはならない。
壁は薄く、1階と2階を隔てる、天井も薄い。
「旅館」というよりは、巨大なバンガロー。
料金が安いのはありがたいが、それを勘案しても、失望感は大きい。

 つまり「宿」としては、最悪。
「のんびりと温泉に……」という雰囲気はまったくない。
「宿」として泊まるなら、樹香庵へ。
「二度と宿泊棟には、泊まらないぞ」と、心に決める。

●パソコン

 今、時刻は午前2時56分。
障子戸の向こうには、浜北の町が見える。
美しく、宝石のように輝いている。
私はこうして寝損ねて、パソコンを叩いている。
が、こういう時間は、嫌いではない。

 パソコンさえ手元にあれば、時間をもてあますということはない。
こうして好き勝手なことを書いていればよい。

●急性咽頭炎

 今朝、いつもの医院へ行くと、「急性咽頭炎」と診断された。
今朝、起きるとき、のどが痛かった。
で、そのとき2種類の薬を処方してもらった。
そのどれかが、体に合わないらしい。

 起きたときから、軽い不快感。
気持ちが悪い。
手の届くところに、水はない。
お湯もない。
眠りそこねてしまった。
こういうときは、自然体。
このまましばらく、思いつくまま、文を書いてみる。

●協議が行き詰る

 たった今、ニュースサイトを開いてみた。
ひとつは円が、とうとう1ドル=75円台に突入したという記事。
もうひとつは、バンコク全体が、浸水する可能性が出てきたという記事。

 75円台に突入したということは、EUの代表者会議が不調に終わったということ。
ついでにアメリカのダウ(株式)を見ると、午後2時現在、207ドル安。
Bloombergサイトで調べてみると、こうあった。

「10月26日(ブルームバーグ):第2次ギリシャ救済の一環であるギリシャ債保有者の
損失をめぐり、銀行団と欧州連合(EU)の協議が行き詰まり、話し合いは一時中断され
ている。EU当局者が26日、明らかにした」(日本時間、27日、午前0時10分現在)。

 借金の50~60%の棒引きを迫る、欧州連合。
それを拒否する、銀行団。
銀行団がそれに応ずれば、それぞれの銀行の格付けは、大幅にさがる。
あるいはデクシア(先日、経営破綻)のように、つぎつぎと銀行が破綻する。
応じなければ、EUそのものが、崩壊する。
両者ともに、引くに引けない、土壇場に追いつめられている。

 その結果が、1ドル=75円台ということか。

●日本は……?

日本とて、無事にすむわけがない。
今のところ「中断」ということだが、これが「決裂」ということにでもなれば、……?

 2、3週間前のある週刊誌(名前は忘れた)に、こうあった。
どこかの経済学者が書いたものだった。
「外債はすぐ売れ。金(ゴールド)は手放すな」と。

 すでにいくつかのメガバンク、証券会社の経営危機が取りざたされている。
「何とかなるだろう」と、もしあなたが思っているなら、それは甘い。
ギリシャはともかく、(というのは、ギリシャの経済規模は神奈川県程度)、イタリアやス
ペインとなると、そうはいかない。
桁が2桁もちがう。

 それにしても、銀行は罪なことをしたものだ。
ほんの数年前には、銀行の窓口で、外債の購入を勧めていた。
うるさいほど顧客に勧めていた。
そういう勧めに応じて外債を購入した人たちは、少なくない。
今、例外なく、大きな損失を出している。

●バンコク

 バンコク全体が、浸水する可能性が出てきたという。
ニュースなどでは、土嚢を積んで防止しようとしているようだが、下水道などを逆流して
くる水もある。
そういった水は、防ぎようがない。

3・11大震災前なら、こうした「ありえない事件」に驚いたが、今は、そうではない。
ありえないことが、つぎつぎと起こる。
日本のメガバンクや、1、2位を争う証券会社が経営破綻に陥っても、今は、驚かない。
バンコク全体が、水没しても、今は、驚かない。
ついでにEUが崩壊しても、今は、驚かない。

 もちろんそれを望んでいるわけではない。
できれば世界は平和であってほしい。
しかし同時に、3・11大震災とそれにつづく原発事故が、ただの悪夢であってほしかっ
た。

 2011年……今年は、日本にとっては、たたり年だった。
大震災に原発事故。
加えてタイの大洪水。
それにしてもバンコクに、これほどまでに多く、日系企業が進出しているとは知らなかっ
た。

(注:たった今、NIKKEI(日本経済新聞)サイトを見たら、1ドル=76円台に、
またアメリカの株式(ダウ)は、プラスに転じている。
少しだけ、ホッとした。)

●10月27日、満64歳

 暗い話はやめよう。
今夜は今夜。
ツゥナイト(tonight)。

 ワイフはやっと眠りについたようだ。
あの連中たちも、やっと静かになった。
今は、物音ひとつしない。

 今日は、10月27日。
私の本当の誕生日は、10月27日。
父が役所に届けるとき、まちがえて10月28日にしてしまった。
それで10月28日が、私の誕生日になってしまった。

 当時はそういう時代だった。
私の父は、またそういう人だった。

Happy Birthday to Me!

 はやし浩司、満64歳!

●自由と孤独

 自由と孤独は、ペアになっている。
よく子どもに、マッチングの問題を出す。

「テーブルと仲がいいのは?」と。
すると子どもたちは、「椅子」と答えたりする。

 では、「自由と仲がいいのは?」と聞くと……こんな質問をしても意味はないが、答は「孤
独」。

 自由であろうとすればするほど、孤独が襲ってくる。
孤独がいやだとするなら、自由を犠牲にするしかない。
人々は、その微妙なバランスを保ちながら、生きている。

●老後

 「私はどうだったか?」とよく考える。
「私はどう考えていたか?」と。

 私にも青年時代があり、壮年時代があった。
そのとき、私は老人の住む世界を、どう考えていたか、と。

 が、それがどういうわけか、ぼんやりとしたままで、輪郭が浮かび上がってこない。
言い換えると、私は、自分の老後はもちろん、老人の世界など、考えたことがなかった。
現在のほとんどの若者と同じように、「私は老人にはならない」と思っていた。

 無頓着。
無関心。
が、こう考えていた。
「老人というのは、死んで当然の人たち」と。
が、誤解しないでほしい。
「死ね」ということではない。
「老人というのは、その分だけ、死に近い人たち。
だから死ぬことに対して、心の準備もできている人たち」と。

 で、あるとき、恩師の松下哲子先生(幼稚園、元園長)にこう聞いたことがある。
そのとき松下先生は、84、5歳だったと思う。
「先生、年を取ると、死ぬのがこわくなくなりますか?」と。
すると松下先生は、こう言った。
「林さん、いくつになっても死ぬのは、こわいですよ」と。

●情

 老後といっても、人によっては、20~25年もある。
1人の子どもが生まれ、成人するまでの年月に等しい。
長いといえば、長い。
その期間を、どう生きるか。
……というより、その準備をどうするか。

 脳のCPUそのものが、鈍る。
クロック数も落ちる。
が、だからといって、感情が鈍るわけではない。
むしろ逆で、喜怒哀楽の情は、むしろ繊細になる。
外界の刺激に対して、心がより敏感に反応するようになる。

 むしろ若い人たちのほうが、無神経。
前だけを見、前に向かって生きているから、横やうしろが見えない。
見えない分だけ、無神経。

●孤独

 老後の最大のテーマは、孤独ということになる。
どう、その孤独を克服していくかということ。
だからこの日本では、昔から、こう言う。
『老後は、庭いじりと、孫の世話』と。
しかしそんなことで、20~25年は、過ごせない。

 孫の世話というが、言うなれば、時間つぶし。
勉強がいやな子どもが、フリ勉、ダラ勉するのと同じ。
やらなくてもよいような、簡単な計算問題だけをし、時間をつぶすのと同じ。
「人間関係」とは言うが、相手が孫では、その人間関係もできない。

 「老人は死ぬもの」と、子どもたちは考えている。
幼児なら、なおさら。
一度、こんな調査をしたことがある。

「おじいちゃんや、おばあちゃんが死んだとき、泣いた人?」と。

 当時、10人前後の幼稚園児にそう聞いたことがある。
が、結果は、みなさんの想像どおり。
「泣いた」という子どもは、ゼロ。
いても、1人いるかいないかという程度。
そのことは祖父母の葬儀の席で、はしゃぎ回る幼児を見ればわかる。

●基礎

 が、だからといって、孫の世話が無駄と言っているのではない。
要するに過度の期待と幻想はもたないこと。
孫の世話もよいが、ほどほどに!

 これは「依存性」の問題に直結している。
一度、その依存性が一方向性をもつと、それは常に祖父母から孫への一方的なものになる。
孫の側からすれば、「してもらうのが、当たり前」となる。
が、一度、その依存性ができると、それを是正するのは、ほぼ不可能と考えてよい。

 これは親子の間でも、同じ。
兄弟、親戚の間でも、同じ。
私たちはいつも、その限度をわきまえながら、生きる。
それがよりよき人間関係の基礎となる。

●もう寝よう

 時刻は午前3時30分。
「もう寝よう」と、今、思った。
眠気が襲ってきた。
それにしても、騒々しいグループだった。
「研修」とは名ばかり。
まさに忘年会。

 浜北森の家。
旅館としての利用は無理。
いや、ふつうの旅館なら、こういうヘマはしない。
女将なり、支配人が、注意する。
「静かにしてください」程度のことは言う。

 とても残念な一夜だった。
今日は軽く眠り、家に帰って寝直そう。

 2011年10月27日、朝、3時30分。

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 
BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 森の家 森林公園 樹
香庵)


【3】(近ごろ、あれこれ)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

●映画『ミッション:8ミニッツ』(mission:8 minutes)原題『Source Code』

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映画にも相性がある。
人によって、みなちがう。
自分の相性に合わないからといって、評価を
さげてはいけない。

たとえば戦争映画が好きな人が、ラブストーリー
ものを観るようなばあいを考えてみればよい。
もちろんその反対でもよい。

で、今日、『ミッション:8ミニッツ』を観てきた。
主演は、ジェイク・ジレンホールとミシェル・モナハン。
よかった!
おもしろかった!
星は文句なしの5つの、★★★★★。
私の相性と、ピタリと合った。

『シクス・センス』『マトリックス』『ミラーズ』
『インセプション』……につづく映画。
私はこの種の、つまり知的ゲーム風の映画が大好き。
思う存分、楽しませてもらった。

ただ最後の部分で大きな矛盾を感じたが、それは後の話。
映画館を出て、しばらくしてからのこと。
よくよく考えてみると、「?」、と。
そのときはそこまで深くは考えなかった。
ハハハ…で、終わった。
(「?」の部分は、どうか自分で判断してみてほしい。
映画を観てからのお楽しみ!)

ただし、先にも書いたように、映画にも相性というのがある。
楽しいと思う人もいるだろう。
反対に、つまらないと思う人もいるだろう。

私は『ミッション:8ミニッツ』を見終ったあと、
学生のころに観た、『惑星ソラリス』を思い出した。
(この映画には、リメイク版があるので、注意。)
あの映画で受けた衝撃は、今でも忘れない。
『ミッション:8ミニッツ』でも、同じような衝撃を受けた。
(映画慣れしたせいか、衝撃度は年々弱くなってきているが……。)

今週は新作が、あと2つある。
『三銃士』と『フェア・ゲーム』。
がんばって、2つとも観る。……つもり。
(私たち夫婦が頻繁に映画を観るのは、ボケ防止のため。
どうか誤解のないように!)

ところで今日は、昼前に映画館へ行った。
日曜日ということで、かなり混雑していた。
やはり映画は、ふつうの日(平日)に観るのがよい。
2011/10/30記

++++++++++++++++++++++

●ウィルス・メール

 最近、ウィルス・メールが、ますます巧妙になってきた。
今朝も、1通、届いた。

あるBLOGサービス会社からの、連絡を装ったメールである。
差出人は、その会社名になっていた。
が、件名がいつもと違っていた。

 いつもは「~~さんが、あなたのBLOGを登録しました」で届く。
「~~さん」の部分には、相手のハンドルネーム(英文字)が書き込んである。
しかし今朝のには、その「~~さん」の部分に、日本語で個人名が書き込んであった。
「?」と思いつつ、そのまま削除。

 この種のメールの恐いところは、メール自体はふつうのもの。
何も仕込んでない。
ウィルス・チェックをかけても、素通りしてしまう。
が、メールを開き、「~~さんは、どんな人」というところをクリックしたとたん、どこか
のサイトに誘導され、そこからウィルスが侵入する。

 要するに、あやしげなメールは、削除、削除、即、削除。
迷わず、削除。
「何だろう」と思ったとたん、ウィルスにやられる。

●罪の意識

 実は、4、5年前に一度、この種のメールで被害を受けたことがある。
そのときは、ある友人のコンピューターが発信源になっていた。
その友人の名前で、メールが届いた。
で、いつものようにメールを開いてしまった。

 で、そのときのこと。
とたん、パソコンの動きがおかしくなってしまった。
私はあわててパソコンの電源を落とした。

そのあと、その友人に電話をかけた。
が、その友人は平然としたもの。
「ハハハ。あちこちから苦情の電話が届いています」と。

 率直に言って、これにはあきれた。
まるで罪の意識がない。
「ウィルス対策ソフトは使っているのか」と聞くと、「古いのを、ね」と。

 私は念のため、コンピューターをリカバリー(再セットアップ)した。
ご存知の方も多いと思うが、この作業が結構、たいへん。
めんどう。
冷や汗をタラタラ流しながらの、1日仕事になってしまった。

 友人のものからといって、安心してはいけない。
とくに相手が素人ぽい人のばあいは、要注意。

(私のばあいは、メインで使っているパソコンに、「?」のメールが届いたときには、別の
パソコンで、本人のものかどうか、確認することにしている。
いちばん困るのが、差出人がメールアドレスになっていて、件名がたとえば、「お元気です
か」などとあるもの。
メールも手紙と同じ。
差出人のところには、自分の名前、件名のところには、相手の名前を書くべき!)

●FAX

 迷惑と言えば、FAX。
このところ毎日のように、FAXが届く。
広告FAXである。

 そのたびに感熱紙が、ザラザラと無駄になる。
(最近の機種では、必要なのだけをプリント・アウトすることができるというのもあるそ
うだが……。)

 で、そのつど、私は電話線を抜き取っているのだが、しばらくするとまたかかってくる。
そこで電話機自体がもっている「拒否機能」を使って、決まった電話番号からのものは、
受け付けないように設定する。
その機能を使うと、その相手からの電話を拒否することができる。
しかし敵も然る(=猿)者、ひっかく者。
たぶん大がかりな、FAX送信業者なのだろう。
番号も1つではない。
複数~10数回線ももっている。
一方、私の電話機では、20件までしか、相手を登録できない。

 で、その広告FAXの広告主に電話をかける。
「こういうものは、送らないでほしい」と。
その電話代は、もちろん、有料。

 ……つまり広告を出すのは、相手の自由。
しかしたとえ1円でも、受信者側に負担がかかるような広告は、法律で禁止すべき。
つまりFAXを専門に流すようなサービス会社は、法律で禁止すべき。

 もちろん当方と何かの取り引きがある会社からのFAXは、別である。


Hiroshi Hayashi++++++Oct. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●11月1日(火曜日)2011年

+++++++++++++++++++++

今日から2011年、11月。
寒い朝。
軽い花粉症もあって、鼻水が出る。
空は、どんよりと曇っている。
低い雲。
鉛色の雲。
気分はあまりよくない。
……ということもあって、朝の運動は省略。
起きるとすぐガウンをはおり、そのまま書斎へ。

++++++++++++++++++++++

●チンピラの喧嘩

 TBS-iは、つぎのような記事を配信している。

『5、6号機は深刻な事故は免れたものの、津波で押し寄せた海水や事故後に亀裂から流
入した地下水が建屋の中に溜まっていて、東京電力では、この水を処理した上で、10月
から発電所の敷地内に散水しています。

 東京電力は「放射性物質の濃度は検出できない低さだ」と説明してきましたが、政府と
東京電力の統合会見では、この水の安全性について質問が相次ぎ、フリーの記者数名が繰
り返し、この水を飲むことを迫っていました』(TBS-i)と。

 そこで『細野原発担当大臣を補佐する内閣府の園田康博政務官が飲んでいるのは福島第
一原発5、6号機に溜まっていたとされる水です』(同)と。

 その場のやり取りがよくわからないが、「フリーの記者数名」(同)が、繰り返し、「だっ
たら、自分で飲んでみろ」と迫ったにちがいない。
そこで園田氏が、その水を飲んでみせた。

 が、この記事を読んで、何ともいたたまれない気持ちになった。
「飲め」と迫る「フリーの記者数名」。
それに応じてそれを飲む、「内閣府の園田康博政務官」。
陰湿かつ殺伐とした記者会見であったにちがいない。

 しかしこういう記者を、「バカ記者」という。
仮にそうであっても、つまり安全であっても、また安全でなくても、そんな水を飲めと、
相手がだれであっても、迫ってはいけない。
それが人間がもつ、良識というものではないのか。
いくら相手が政府高官であっても、彼らもまた別のところでは記者たちとは変わらない、
「1人の人間」。
飲む瞬間に、「もういいです」「飲まなくてもいいです」と、どうしてだれも言わなかった
のか。

 飲む側の園田康博政務官にしても、「それとこれは問題がちがう」と、どうして言えなか
ったのか。
これではまるでチンピラの喧嘩。
「ガン(眼)をつけたな!」と因縁をつけるチンピラ。
それに応じて、金を払う通行人。

 そのフリーの記者数名は、自分たちなりの正義を押し通したつもりかもしれない。
が、やったことは、チンピラのそれと同じ。
低劣。
低レベル。
いくら記者の肩書きをもっていても、「フリー」。
そこらの通行人と同じ。
そんな通行人の要求に応じて、水を飲んでみせる必要はない。

もしこんなことで、通行人が相手を裁判し、罪刑を科していたら、それこそこの日本はメ
チャメチャになる。
記者にしても、責任を問うことはできても、相手をそこまで追いつめてはいけない。
同じ苦しみを分かち合う、仲間ではないのか。

言い換えると、今、日本人の精神構造は、そこまでガタついている。

 その記事を読んで、たいへん残念に思った。

●狂乱

 このところ連日、世界の株価が乱高下している。
ドルにしても、100~200ドル単位で、乱高下している。
メチャメチャというより、狂乱状態。

 たった一日で、ささいなことに反応しては、乱高下する。
で、今回ほど、私は資本主義体制に疑問をもったことはない。

 たとえばヘッジファンドという、訳の分からない組織がある。
要するに、マネーそのものを、商品のように売買し、金を儲ける組織。
しかもそのやり口が、きわめて投機的。
バクチ的。

 今回もそうだ。
日本政府が「(円高に対しては)、断固たる措置を取る」と、繰り返し声明を出した。
が、ヘッジファンドの連中は、それをこう読んだ。
「近く、日本政府は円売り、ドル買いに走るぞ」と。

 そこでヘッジファンドは、世界中からドルを買いあさり、その日に備える。
日本政府が円売り、ドル買いに出たら、即座にドルを売る、と。
で、その日はやってきた。
昨日(10月31日)、日本政府(政府+日銀)は、円売り、ドル買いの為替介入に打って出た。
円は75円台から一気に、79円台に。

 中身はよくわからないが、日本政府のこの措置によって、ヘッジファンドの連中は、莫
大な利益を得たはず。
つまり、ここがおかしい。

 一日、こつこつとまじめに働き、1000円、2000円というお金を稼いでいる人た
ちがいる。
その一方で、一夜にして、100億円とか200億円とかを稼ぐ人たちもいる。
これを「狂乱」と言わずして、何と言う?
私たち庶民は、打つ手もなく、それに振り回されているだけ。

 で、今朝のニュースを読むと、アメリカの株価(ダウ)は、5日間連騰したあと、昨日
は276ドルの急降下。
欧州債務危機問題が再燃。
アメリカのある銀行が経営破綻。
それで急降下。

 そこに「経済」という化け物がいる。
巨大な化け物。
化け物の気分は、毎日、コロコロと変わる。
昨日はニコニコ笑っていても、今日になると、豹変。
ささいなことで、カーッと怒り、ものを投げつける。

 そういう化け物とは、つきあわないほうがよい。
こちらまで気がヘンになる。


Hiroshi Hayashi++++++Oct. 2011++++++はやし浩司・林浩司

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●この恐慌と、その後に・・・

2011-11-24 11:11:57 | 日記
●ドン・キ・ホーテ(2011年11月24日)【日本亡国論vs豆腐系人種】

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今朝は、ウォーキングから始まった。
30分間、時速6キロで歩いた。
全身にジワーッと汗をかいたところで、おしまい。
ウォーキングマシンから、降りた。

居間のヒーターは、目下故障中。
こういうときは自家発電しかない。
運動で体を温めるしかない。
称して「貧者の暖房法」。

++++++++++++++++

●ラ・マンチャの男(ドン・キ・ホーテ)

 昨日、ラ・マンチャの男について少し書いた。
セルバンテスの『ラ・マンチャの男』である。
その原稿を探してみる。

 2008年の1月に、BLOGにその原稿を
書いている。

++++++++++++++++++はやし浩司

●2月29日号(Magazine for Feb. 29th edition)

I will issue nr. 1011st magazine on Feb. 29th, which is this. I issued nr. 1000th on the last Feb. 4th but it is funny that I dont feel anything special in my mind that I have done something. Why not? I am stepping forward again to another goal of nr. 2000th, but I shall follow my nose. I just keep writing, which is everything for me.

+++++++++++++++++

この原稿は、2月29日号ということ
になる(2008年)。

去る2008年2月4日(月)に、電子マガジンは、
1000号になった。

だからこの2月29日号は、1011号という
ことになる。

つぎの1000号をめざして、また、
長い戦いが始まった。

しかし2000号は、目ざさない。
成り行きに任せる。

あとは行けるとこまで行く。
ただとても残念なことに、1000号
を超えたというのに、「何かをなし遂げた」という
実感は、ほとんど、ない。

どうしてだろう?

++++++++++++++++++

●雑感・あれこれ

今日は、2008年1月30日。
このところ、何かにつけて、忙しい。
たとえば、こうだ。

私のしたいことと、ワイフのしたいことが
同時にあったとする。

そういうときは、両方とも、する。

あるいは、1時間でもヒマができたら、
その1時間で、したいことをする。

けっして、あと回しにしない。

もちろん私の仕事もある。

+++++++++++++++++

●まじめに生きる

ときどき、まじめに生きるのが、バカらしくなる。
ほんとうは、そうであってはいけない。
それはわかっている。
しかしそのバカらしさと戦うのも、たいへん。
言うなれば、これは(内なる敵)との戦いということか。

ワイフも、ときどき、こう言う。
「あなたは、ラマンチャの男(=ドンキホーテ)みたい」と。


++++++++++++++++++

原稿をさがしてみた。
何と、6年前にも同じことを考えていた。

++++++++++++++++++

●私はドンキホーテ

 セルバンテス(ミゲル・デーサーアベドラ・セルバンテス・1547~1616・スペインの小説家)の書いた本に、『ドンキホーテ』がある。
『ラマンチャの男』とも呼ばれている。夢想家というか、妄想家というか、ドンキホーテという男が、自らを騎士と思いこみ、数々の冒険をするという物語である。

 この物語のおもしろいところは、ひとえにドンキホーテのおめでたさにある。
自らを騎士と思いこみ、自分ひとりだけが正義の使者であり、それこそ世界をしょって立っていると思いこんでしまう。
そして少し頭のにぶい、農夫のサンチョを従者にし、老いぼれたロバのロシナンテに乗って、旅に出る……。

 こうした「おめでたさ」は、ひょっとしたら、だれにでもある。
実のところ、この私にもある。
よくワイフは私にこう言う。
「あんたは、日本の教育を、すべてひとりで背負っているみたいなことを言うね」と。
最近では、「あなたは日本の外務大臣みたい」とも。
私があれこれ国際情勢を心配するからだ。

 が、考えてみれば、私一人くらいが、教育論を説いたところで、また国際問題を心配したところで、日本や世界は、ビクともしない。
もともと、だれも私など、相手にしていない。
それはいやというほどわかっているが、しかし、私はそうではない。
「そうではない」というのは、相手にされていると誤解しているというのではない。
私は、だれにも相手にされなくても、自分の心にブレーキをかけることができない。
そういう意味で、ドンキホーテと私は、どこも違わない。
あるいはどこがどう違うのか。

 よく、私塾を経営している人たちと、教育論を戦わすことがある。
私塾の経営者といっても、経営だけを考えている経営者もいるが、中には、高邁(こうまい)な思想をもっている経営者も、少ないが、いる。
私が議論を交わすのは、後者のタイプの経営者だが、ときどき、そういう経営者と議論しながら、ふと、こう思う。「こんな議論をしたところで、何になるのか?」と。

 私たちはよく、「日本の教育は……」と話し始める。
しかし、いくら議論しても、まったく無意味。
それはちょうど、街中の店のオヤジが、「日本の経済は……」と論じるのに、よく似ている。
あるいはそれ以下かもしれない。
論じたところで、マスターベーションにもならない。

しかしそれでも、私たちは議論をつづける。
まあ、そうなると、趣味のようなものかもしれない。
あるいは頭の体操? 自己満足? いや、やはりマスターベーションだ。
だれにも相手にされず、ただひたすら、自分で自分をなぐさめる……。

 その姿が、いつか、私は、ドンキホーテに似ていることを知った。
ジプシーたちの芝居を、現実の世界と思い込んで大暴れするドンキホーテ。
風車を怪物と思い込み、ヤリで突っ込んでいくドンキホーテ。
それはまさに、「小さな教室」を、「教育」と思い込んでいる私たちの姿、そのものと言ってもよい。

 さて私は、今、こうしてパソコンに向かい、教育論や子育て論を書いている。
「役にたっている」と言ってくれる人もいるが、しかし本当のところは、わからない。
読んでもらっているかどうかさえ、わからない。
しかしそれでも、私は書いている。
考えてみれば小さな世界だが、しかし私の頭の中にある相手は、日本であり、世界だ。
心意気だけは、日本の総理大臣より高い? 国連の事務総長より高い?

 ……勝手にそう思い込んでいるだけだが、それゆえに、私はこう思う。「私は、まさに、おめでたいドンキホーテ」と。

 これからも私というドンキホーテは、ものを書きつづける。
だれにも相手にされなくても、書きつづける。
おめでたい男は、いつまでもおめでたい。しかしこのおめでたさこそが、まさに私なのだ。だから書きつづける。
(02-12-21)

● 毎日ものを書いていると、こんなことに気づく。
それは頭の回転というのは、そのときのコンディションによって違うということ。
毎日、微妙に変化する。
で、調子のよいときは、それでよいのだが、悪いときは、「ああ、私はこのままダメになってしまうのでは……」という恐怖心にかられる。
そういう意味では、毎日、こうして書いていないと、回転を維持できない。
こわいのは、アルツハイマーなどの脳の病気だが、こうして毎日、ものを書いていれば、それを予防できるのでは……という期待もある。

● ただ脳の老化は、脳のCPU(中央演算装置)そのものの老化を意味するから、仮に老化したとしても、自分でそれに気づくことはないと思う。
「自分ではふつうだ」と思い込んでいる間に、どんどんとボケていく……。
そういう変化がわかるのは、私の文を連続して読んでくれる読者しかいないのでは。
あるいはすでに、それに気づいている読者もいるかもしれない。
「林の書いている文は、このところ駄作ばかり」と。
……実は、私自身もこのところそう思うようになってきた。ああ、どうしよう!!

●太陽が照っている間に、干草をつくれ。(セルバンテス「ドン・キホーテ」)

● 命のあるかぎり、希望はある。(セルバンテス「ドン・キホーテ」)

● 自由のためなら、名誉のためと同じように、生命を賭けることもできるし、また賭けねばならない。(セルバンテス「ドン・キホーテ」)

● パンさえあれば、たいていの悲しみは堪えられる。(セルバンテス「ドン・キホーテ」)

● 裸で私はこの世にきた。だから私は裸でこの世から出て行かねばならない。(セルバンテス「ドン・キホーテ」

● 真の勇気とは、極端な臆病と、向こう見ずの中間にいる。(セルバンテス「ドン・キホーテ」)


Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●2011年11月24日へタイムスリップ(日本亡国論)

 9年前に書いた原稿を、こうして読みなおす。
ほぼ10年前。
当時の私は、認知症になるのが、何よりも恐(こわ)かった。
今も恐い。
しかし今のところ、何とかもちこたえている。

 認知症だけは、頭のよしあしでは決まらない。
東大の薬学部長をしていたMZ先生だって、認知症になってしまった。

●日本の命運

 この10月(2011)に始まった世界大恐慌。
今はまだ、その前哨戦に過ぎない。
あるいは「最後の悪あがき」?

 今朝のニュース(Bloomberやロイター)を読むと、あのドイツまでおかしくなってきた。
中国も、つい先日までは「ソフト・ランディング」と言われていたが、ここにきて急に「ハードランディング」という言葉が使われるようになった。
もしそうなると、日本経済に与える影響は、計り知れない。

 最後に残された道は、ただひとつ。
EU中央銀行による、ユーロ(札)の大増刷(ユーロ共同債の発行)。
ユーロ(札)をばらまいて、急場をしのぐ。
ドイツのメルケル首相は、つい数日前までそれに反対していた。
が、昨日(24日)、10年物国債の入札で、応札額が募集額を35%も下回ったという。
つまり売れ残った。
わかりやすく言えば、ドイツ政府が「金を貸してくれ」と、世界に申し出た。
が、手にしたのは、そのうちの35%。

 ……この先、この日本は、どうなるのか?
ここまで考えて、思考停止。
日本の命運は、アメリカと中国の動向によって決まる。

●仕事がなかったら、屋台でも引け

 ちょうど1か月ほど前、市内で弁当屋を経営しているFD氏(社長)と話した。
そのFD氏がこう言った。
「林さん、今に失業者が街にあふれるようになりますよ」と。

 その弁当屋も現在、不況のドン底であえいでいる。
いくら値段を下げても、客の数は減っていくばかり。
「バブルのころは、1店舗だけで、1日、数百万も売り上げがあったのですがねエ」と。
が、今は、1店舗、店員を1人態勢にしても、経営が厳しいという。

 ……しかし『命のあるかぎり、希望はある』(セルバンテス)。
これをもじるとこうなる。
『希望がなくても、命があるかぎり、生きていくしかない』と。

私たちが考えるべきことは、「そのあとどうするか?」ということ。
大不況のあと、どう日本を立て直していくかということ。
その第一が、教育ということになるが、最近の子どもたちをみていると、絶望的と言わざるをえない。
草食系と言えば、まだよい。
豆腐系?
中身は、「ヤワ」。
国を支えていくという、気概すら感じられない。
「仕事がなかったら、屋台でも引け」と言いたいが、そんなことを言えば、かえって私の方が奇人に思われる。

 (私はしたぞ!
浜松に来たころ、画家の卵をしていたSJ君と2人で、SJ君の父親の描いた絵をリヤカーに積み、団地で売って歩いたぞ。)

 この先この日本が立ちなおるためには、あの野生臭をもう一度、取り戻すしかない。
そうでなくても、日本を一歩、外に出れば、そこは海千山千の世界。
猛獣が住む、野蛮世界。
そんな世界を相手に、これからこの日本は、どうやって戦っていくというのか。

 何をするにも、資格、認可、許可、免許、登録……。
官僚制度によって、体中ががんじがらめに縛られている。
狭い世界でこぢんまりと生きていくには、よい。
しかしこんな日本を、どうして「自由な国」と言えるのか。

●曲がった信号

 話を変える。

 10月に、この浜松市を巨大な台風が直撃した。
それ以来、あちこちの四つ角の信号が、風で向きを変えた。
信号といっても、歩行者用の小さな信号。
ひどいところで、20~30度、横を向いた。

 そういう信号が、自宅から4キロほど離れたところにある西郵便局(このあたりの主要郵便局)までに、3~4か所もある。
が、すでに2か月近くもたつのに、手つかずのまま。

 それに対して浜松市は、今度、補正予算を組んだ。
額は忘れたが、億単位。
名目は、「台風被害による……信号の……」とか何とか。

 しかし、である。
そんな信号なら、脚立とペンチ一個で、直せるはず。
金槌で叩いても直せる。
どうして自分でそれをしないのか?

 警察官でもよい。
市役所の役人でもよい。
つまりその(しないところ)が、(野生臭の欠落)ということになる。
豆腐系ということになる。

●よい子論

 今、教育現場では、こんな珍事が続発している。
世の母親たちは、静かでおとなしい子どもほど、「できのいい子」と評価する。
反対に、腕白で、元気があり、自己主張のはげしい子どもを、「できの悪い子」と評価する。
そういう子どもをもつ母親は、きまってこう言う。
「みなさんに、迷惑をかけてすみません」と。

 さらに私の教室でも、そういう腕白で、元気があり、自己主張のはげしい子どもがいたりすると、母親のほうが「この教室はよくない」というレッテルを張ってしまう。
「うちの子がかえって萎縮してしまいます」などと言って、去っていく母親すらいる。

 が、これはとんでもない誤解である。
もし誤解でないというのなら、では、いったい、どういう子どもを「よい子」と言うのか。
たぶんこの日本では、柔和で、やさしく、ハキがなく、おとなしく、追従的で、キバのない子どもを、「よい子」と言うのだろう。
しかしそんな子どもは、私のような団塊の世代から見ても、不気味。
世界の基準から見れば、さらに不気味。
映画に出てくる、平安時代の公家のようでもある。
顔中に「白粉(おしろい)」を塗りたくって、オホホホと口を押えて笑う。
女ではない。
男が、だぞ!

 その結果、小学1年生で、いじめられて泣くのは男児。
いじめて泣かすのは女児。
そういう構図ができあがって、もう20年になる。

●異常な完ぺき主義

 だからといって、私の生き様が正しいというのではない。
しかし今の日本人に求められているのは、まさに「ラ・マンチャの男」ではないのか。

 この違和感。
この孤立感。
私がおかしいというよりは、世の中がおかしくなってしまった。
完ぺき主義も、ここまでくると異常。
繰り返すが、この日本では何をするにも、資格、認可、許可、免許、登録……!
この完ぺき主義が、やがてこの日本を滅ぼす。
官僚主義にもよい点はある。
しかしそれにも限度がある。

 最後に7、8年ほど前、アメリカでタクシーに乗ったときの話を書く。

++++++++++++++++++はやし浩司

●日本は超管理型社会(2010年9月記)

 最近の中学生たちは、尾崎豊をもうすでに知らない。
そこで私はこの歌(「♪卒業」)を説明したあと、中学生たちに「夢」を語ってもらった。
私が「君たちの夢は何か」と聞くと、まず1人の中学生(中2女子)がこう言った。
「ない」と。「おとなになってからしたいことはないのか」と聞くと、「それもない」と。
「どうして?」と聞くと、「どうせ実現しないから」と。

もう1人の中学生(中2男子)は、「それよりもお金がほしい」と言った。
そこで私が、「では、今ここに1億円があったとする。それが君のお金になったらどうする?」と聞くと、こう言った。
「毎日、机の上に置いてながめている」と。
ほかに5人の中学生がいたが、皆、ほぼ同じ意見だった。
今の子どもたちは、自分の将来について、明るい展望をもてなくなっているとみてよい。このことは内閣府の「青少年の生活と意識に関する基本調査」(2001年)でもわかる。

 15~17歳の若者でみたとき、「日本の将来の見とおしが、よくなっている」と答えた
のが、41・8%、「悪くなっている」と答えたのが、46・6%だそうだ。

●超の上に「超」がつく管理社会

 日本の社会は、アメリカと比べても、超の上に「超」がつく超管理社会。
アメリカのリトルロック(アーカンソー州の州都)という町の近くでタクシーに乗ったときのこと(2001年4月)。
タクシーにはメーターはついていなかった。
料金は乗る前に、運転手と話しあって決める。
しかも運転してくれたのは、いつも運転手をしている女性の夫だった。「今日は妻は、ほかの予約で来られないから……」と。

 社会は管理されればされるほど、それを管理する側にとっては便利な世界かもしれない
が、一方ですき間をつぶす。
そのすき間がなくなった分だけ、息苦しい社会になる。
息苦しいだけならまだしも、社会から生きる活力そのものを奪う。
尾崎豊の「卒業」は、そういう超管理社会に対する、若者の抗議の歌と考えてよい。(2010年9月記)

●今日も始まった

 ……ということで今日も始まった。
株価は、予想通り、3・11大震災直後のそれを下回った。
今になって、東京証券取引所と大阪証券取引所を統合するという。

 バカめ!

 今さら、それをしてどうなる?
上場している外資企業など、10社もない。
みんなシンガポールへ逃げていってしまった。
理由は言わずとしれた、翻訳料。
資格、認可、許可、免許、登録に加えて、規則、規制。
それがふえればふえるほど、天下り先がふえる。

 官僚たちは決まってこう言う。
「日本の公務員数は、欧米並みです」と。
が、文科省だけでも、天下り先機関は2000近くもある。
もしそういう機関の職員も含めたら、日本はギリシャ以上の公務員王国。
そういう現実が、まったくわかっていない!

(はやし浩司 家庭教育 育児 教育評論 幼児教育 子育て Hiroshi Hayashi 林浩司 BW はやし浩司 幼児教室 育児 教育論 Japan はやし浩司 日本亡国論 野生臭さの欠落 豆腐系人間 恐慌後の日本)


Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司


●日本の子どもたちの学力

2011-11-23 19:57:20 | 日記
【子どもの学力】(ウィキペディア百科事典より)(資料として保存)

++++++++++以下、ウィキペディア百科事典より抜粋++++++++++

●試験・調査の結果

●国際的機関による調査

●学習到達度調査 (PISA)

2007年12月に発表されたPISA2006の被験者(当時高校1年生)は、小学6年生からゆとり教育を受けている世代として結果が注目されたが、

読解力は41か国中14位→56か国中15位へ(統計的には9~16位グループ)、
数学的リテラシー(能力・知識)は41か国中6位→56か国中10位へ(同4~9位)、
科学的リテラシーは41か国中2位→56か国中6位へ(同2~5位)へ、
と全分野で順位を下げる結果となった。
また、同一問題による正答率の比較でも、前回を下回る問題の方が多かった。

PISA2003では、日本は読解力でレベル1あるいはレベル1未満の下位層の割合が増えていること、及びフィンランドや韓国と比べて下位層の割合が高いことが問題視された。
さらにPISA2006では、数学でレベル5やレベル6といった上位層の割合が減っているなど、新たな課題も判明した。

読解力の正答率の推移と比較では、2000年、2003年、2006年で共通に実施された(同一)問題28題について、平均正答率は00年が65.2%、
03年が62.2%、06年59.5%であり、年ごとに低下していた。

正答率の比較では、06年は03年より上回った問題は6問、下回った問題は22問であった。そのうち5ポイント以上、上回った問題が1問、下回った問題が6問だった。

科学的リテラシーの正答率の推移と比較では、2003年と2006年で共通に実施された(同一)問題22題について、

平均正答率は03年が59.5%、
06年が60.1%であった。
正答率の比較では、06年は03年より上回った問題は13問、下回った問題は8問、変わらず1問であった。
そのうち5ポイント以上、上回った問題が1問、下回った問題が1問であった。

また、2000年と2006年の共通問題14題について、平均正答率は00年が65.7%であったのに対して、06年は61.5%であり、00年に比べ約4.2%低下していた。

正答率の比較では、06年は00年より、上回った問題が9問、下回った問題が4問、変わらず1問だった。
そのうち5ポイント以上、上回った問題が0問、下回った問題が4問だった。

数学的リテラシーの正答率の推移と比較では、2003年と2006年で共通に実施された(同一)問題48題について、

平均正答率は03年が56.1%、
06年が53.4%であり、約2.7%低下していた。

正答率の比較では、06年は03年より、上回った問題が8問、下回った問題が40問だった。そのうち5ポイント以上、上回った問題が1問、下回った問題が10問だった。


国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)

2003年に国際教育到達度評価学会(IEA)が行った国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2003)では、

小学4年生の算数の平均得点は1995年より3点低くなったが統計上の誤差を考慮すると有意差はなかった。
小数第2位までのひき算「4.03-1.15」では、正答率が95年の87.3%から03年の72.3%へと15.0ポイントも下げている。

中学2年生の数学同一問題全79題の平均正答率は、1999年より4%低くなっていて、前回より上がった問題が7問、下がった問題が72問となっている。

同時に行われた調査では、「数学の勉強が楽しい」かについて「強くそう思う」割合は9%(前回は6%)と若干増えたものの、国際平均29%と比べると依然低いままであった。

また「そう思う」割合は30%(前回33%)、「そう思わない」「まったくそう思わない」割合は61%(前回61%)、前々回(1995年)の54%より7%増えた。

国内機関による調査

小・中学校教育課程実施状況調査
2003年に国立教育政策研究所が行った平成15年度 小・中学校教育課程実施状況調査 (無作為抽出により、1学年1教科1問題冊子当たり、1万6千人対象 小学校 1万6千人×4教科×3冊子÷2(1人2教科)×1.1×2学年 中学校 1万6千人×5教科×3冊子÷3(1人3教科)×1.1×3学年) では、多くの学年、教科で前回調査と同一の問題については、正答率が有意に上昇した設問が、正答率が有意に下降した問題よりも多かった。

特に、小学生と中学3年生の上昇が顕著で、理科では前回より正答率が上昇した。
また、アンケートで「勉強が好き」「どちらかというと好きだ」と答えた子の割合は増加傾向にあった。

高等学校教育課程実施状況調査

2007年4月13日に文部科学省が発表した教育課程実施状況調査 (6教科12科目。1科目1問題冊子当たり 1万6千人対象。各教科問題冊子は二種類のうち一つ)国内においてのみの調査なので、国際比較はできない。

では、平成10年以降の指導要領で学んだ高校生はそれ以前の指導要領で学んだ高校生に比べ、同じ内容の問題181問(総数657問中)において、145問は正答率が前回並、26問は前回を上回り、10問は前回を下回るという結果になった。

内訳は、国語(上1、同4、下5)、
数学(上0、同11、下0)、
英語(上4、同16、下1)、
地歴公民(上10、同58、下0)、
理科(上11、同56、下4)で、前回を有意に上回る問題の多くは、地歴公民と理科に見られた。

同時に学習についての意識面でも「勉強は大切」と答えた生徒の割合は増加するなど、学力に関する肯定的な傾向もみられた。

大学入試センター試験

2006年1月に行われた大学入試センター試験では、現役受験生は中学3年生から2002年度以降施行の学習指導要領で学んだ1期生となった。
しかし、この学習指導要領では学習内容が減っており、試験内容もそれを反映しているので、この成績によって以前との世代の学力の単純比較を行うことはできない。

他国との比較による議論

G8での順位比較(PISA2006)
国\科目 科学的リテラシー 読解力 数学的リテラシー
カナダ
3 4 7
ドイツ
13 18 20
フランス
25 23 23
イタリア
36 33 38
日本
6 15 10
ロシア
35 39 34
イギリス
14 17 24
アメリカ合衆国
29 - 35

 このようにG8のほとんどの先進国は日本よりも順位が低いため、日本としては昔のように「先進国に追いつき追い越せ」というスタイルを再現するよりも、先進国としての新しいスタイルで子ども達に意欲をもたせるかを国民全体で考えることが重要であるとの指摘がある。

保護者の意識

学力低下への不安から、子供を塾に通わせる意識は高くなっており、塾費用は増加している。そのため、ゆとり教育の導入後、教育費を得るために母親が仕事をせざるを得なくなり、親子の接触が減り、かえって家庭のゆとりがなくなることもある。

学力低下の要因としては、ゲームや漫画、ゆとり教育、教師の質の低下を挙げている。
『学力低下の原因(複数回答)では「ゲームやマンガなど誘惑の増加」53%がトップ。続いて、「授業時間の削減」50%、「教師の質の低下」41%』
PISAにおける日本の成績

左側の数字は平均を500とした時の点数。()内の数字は順位。 上位10位までの結果についてはOECD生徒の学習到達度調査を参照。

参加国数 日本の参加学校数 日本の参加生徒数 数学 読解力 科学 問題解決
PISA2000 32カ国 135学科 約5300人 557(1) 522(8) 550(2)
PISA2003 41カ国・地域 144学科 約4700人 534(6) 498(14) 548(1) 547(4)
PISA2006 57カ国・地域 185学科 約6000人 523(10) 498(15) 531(5)  
PISA2009 65カ国・地域 185学科 約6000人 529 (9) 520 (8) 539 (5)  
●TIMSSにおける日本の成績
左側の数字は点数。()内の数字は順位。 上位10位までの結果については国際数学・理科教育調査を参照。

小学校4年生
参加国数 日本の参加学校数 日本の参加生徒数 算数 理科
TIMSS1995 597(3) 574(2)
TIMSS2003 25カ国・地域 150校 4535人 565(3) 543(3)
TIMSS2007 37カ国・地域 148校 4487人 568(4) 548(4)

中学校2年生
参加国数 日本の参加学校数 日本の参加生徒数 数学 理科
TIMSS1995 605(3) 571(3)
TIMSS1999 38カ国・地域 140校 4745人 579(5) 550(4)
TIMSS2003 46カ国・地域 146校 4856人 570(5) 552(6)
TIMSS2007 50カ国・地域 146校 4312人 570(5) 554(3)


img231.jpg


img232.jpg

++++++++++以上、ウィキペディア百科事典より抜粋++++++++++

Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●11月23日(勤労感謝の日)

++++++++++++++++

朝から、あちこちへ電話をかける。
が、どこへかけても、応答なし。
それもそのはず。
今日は祭日。
会社は休み。
忘れていた!

++++++++++++++++

●仕事

 ギリギリまでたまっていた仕事を、午前中に片づける。
ほっとする。
今どき「郵送?」と思う人もいるかもしれない。
しかし重要な原稿や書類類は、郵送。
あとで届いたかどうかの確認を入れる。
が、それでも郵送。

 せっかく早めに仕事をすましたが、今日は郵便局も休み。
が、その分だけ、すっきりした。
午後からは、フリータイム!

●フリータイム

 ということで、昼風呂。
午後12時ごろ、入浴。
そのあと昼ごはん。
ワイフがチャーハンを作ると言っていた。
私はそれを待ちながら、柿とキーウィを食べる。
柿は、もらいもの。
キーウィは、自家製。
今年は豊作。
今のところまだ野鳥の餌になっていない。

●寒い

 現在、居間のヒーターは故障中。
先日修理に来てもらったが、「寿命です」と。
それで新しいヒーターを注文したが、今のところ連絡なし。
もう4日もたつ。

 だから現在、居間の暖房は、こたつだけ。
寒い。
身の置き場がない。

●山荘へ

 こういう祭日は、どこへ行っても、混雑している。
……ワイフはチャーハンを作ると言っていたが、その気配なし。
で、あれこれ無意味な会話がつづいたあと、午後は、山荘へ行くことにした。
その途中で何かを食べることにした。

 ワイフは「ドーナツはどう?」と言った。
私は「NO!」と答えた。
しかし山荘も、寒い。
冬場だと、浜松市内より、気温もいつも、2~3度低い。

●キャラバン隊

 昨夜、浜松市内で、大きなボンネットバスを見かけた。
ボディに、大きな文字で、「福島」「キャラバン隊」と書いてあった。
あとの文字は読めなかった。

 たぶん、福島県から、何かの運動のためにやってきたのだろう。
色は赤だったと思う。
大きなバスだったが、だれも乗っていなかったように思う。

 で、それを見たとき、「みんな必死にがんばっているのだなあ」と思った。
はるばる福島から、浜松へ。
こんにちは!

●ホームレスの男

 そう言えば、昨夜、ホームレスの男と並んで、パンを食べた。
たまたま並んだ。
私が菓子パンとミルク、ワイフがサンドイッチとコーヒーを食べていた。
そこへその男が、横に並んだ。
カウンター形式のパン屋だった。

 男の横顔が、死んだ父そっくりだった。
懐かしさの混ざった親しみを覚えた。
まじまじと横顔をながめた。
が、声をかけようとしたその瞬間、その男が、何やら独り言を口にし始めた。
かなり大きな声だった。
意味はわからなかったが、別のだれかに話しかけているような言い方だった。

 ????
話しかけるのをやめた。
その男は小さな菓子パンを、大切そうに、時間をかけ、ゆっくりと食べていた。

●組織レス

 私は若いころからホームレスのような生活をしてきた。
ホームレスというよりは、「組織レス」。
頼れる人は、だれもいなかった。
頼れる組織も、なかった。
だからというわけでもないが、ホームレスの人たちの心情がよく理解できる。
……というか、強い共感を覚える。

私たちが感ずる孤立感には、相当なものがある。
「孤独」ではない。
「孤立感」。

反対に、組織の中にどっぷりとつかりながら、安穏としている人たちを見ると、腹が立つ。
地位だの肩書だの、そんなことで、あくせくしている人を見ると、バカに見える(失礼!)。
(反対に、彼らから見ると、私がバカに見えるにちがいない。
世に中には、地位や肩書でしか、人を判断しない人は多い。)

●勲章

 これも負け惜しみか。
何もできず、社会の隅で細々と生きてきた。
しかし同時に今、地位や肩書の無意味さも、よくわかる。
言うなれば軍人の勲章のようなもの。
戦争がなければ、(もちろんないほうがよいにきまっているが)、ただの飾り。
そんなものをぶらさげ、「俺は価値のある人間」といくら声だかに叫んでも、だれも耳を貸さない。
「あら、そう?」で終わってしまう。

 が、その渦の中にいる人には、それがわからない。
ただひたすら貪欲に生きながら、それが人生と思い込んでいる。

●裸

 今でも、私を笑う人は多い。
笑わなければ、自分の立場がない。
口では、「子ども相手に、いい仕事ですね」と言う。
しかしバカにしている。
以心伝心というか、それがよくわかる。

 が、残念ながら、私自身は、自分をバカとは思っていない。
ラ・マンチャの男(=ドン・キ・ホーテ)とは思うことはあるが、バカとは思っていない。
価値判断の基準そのものが、ちがう。
もしそれでも私をバカと思うなら、ひとりで裸で生きてみたらよい。
社会のきびしさが、少しはわかるだろう。
その上で、私のことをバカと思えばよい。

●リチャード・マクドナルド

 そう言えば、昨日も1人の中学生がこう言った。
「先生は、どうしてこんな仕事をしているの?」と。
中学生くらいになると、急速に世俗的な価値観を見つけるようになる。
よほど私のしている仕事が、バカに見えるらしい。
それがわかったから、あのマクドナルドの話をしてやった。

 パソコンを開き、「はやし浩司 マクドナルド」で検索をかけてみた。
いくつかの原稿をヒットすることができた。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

マクドナルドの生き様を書いた。
それを読み聞かせてやると、その中学生は何を勘違いしたのか、こう言った。
「それも先生の自慢話?」と。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●リチャード・マクドナルド

 投資に失敗し、自殺するのはバカげていると、私は書いた。
が、同時に、巨億の財産を築いたジョブズ氏を、私はうらやましいとは思わない。
世界のマスコミは、「世界の偉人」を失ったかのように書き立てている。
が、私はそうは思わない。
時流に乗っただけ。
もっとはっきり言えば、運がよかっただけ。

 あの程度の苦労をしている人なら、いくらでもいる。
私もそうかもしれないし、あなたもそうかもしれない。
たとえばその一方で、こんな人がいたことを、あなたは知っているか。
リチャード・マクドナルドという人である。

 13年ほど前に(1998年)、89歳でなくなったが、あのハンバーガーチェーンの「マ
クドナルド」の創始者と言えば、だれでも知っている※。
が、当のマクドナルド氏自身は、早い時期にレストランの権利を別の人物(レイ・クロッ
ク氏)に売り渡している。

それについて生前、テレビのレポーターが、「損をしたと思いませんか」と聞いたときのこ
と。
マクドナルド氏はこう答えている。

「もしあのまま会社に残っていたら、今ごろはニューヨークのオフィスで、弁護士や会計
士に囲まれてつまらない生活をしていることでしょう。
(こういう農場でのんびり暮らしている)今のほうが、ずっと幸せです」と。 

(注※)リチャード・ディック・ジェイ・マクドナルド(Richard "Dick" J. McDonald、1
909年生まれ、1998年死去)

●金権教団

 要するに私たちは、意識的であるにせよ、無意識的であるにせよ、「金権」に毒されすぎ
ている。
そういうこと。
皮肉な言い方をすれば、全人類、オール「金権教団」というカルト教団の信者。
自由貿易体制(資本主義体制)の中ではしかたのないことかもしれない。
が、大切なことは、そういう世界にあっても、自分を見失わないこと。
見失ったとたん、たとえば「自殺」という道を選んでしまうかもしれない。

 で、再び、ジョブズ氏の話。

 たまたま彼は病気で死んだ(失礼!)。
巨億の富の蓄財にも成功した。
言うなれば、この世界では大成功者ということになる。
が、もし彼が、その事業で失敗していたとしたら、どうだろうか。
こんな仮定をするのは許されないことだということは、よく知っている。
が、もしその事業で失敗し、無一文になっていたとしたら……。
彼はどうなっていただろうか。
自殺していなかったと言えるだろうか。
現在の今、どう評価されていただろうか。

●結び

 ずいぶんと回りくどい言い方をした。
が、私は最近、現在の自由貿易体制(資本主義体制)に、疑問を感じ始めている。
もちろんだからといって、共産主義がよいというのではない。
(どこかのBLOGに、「はやし浩司は共産主義者」と書いてあったが、それはウソ。
マルクス経済学など、見たことも読んだこともない。)

が、今の自由貿易体制(資本主義体制)は、個人的にみても、また国家的にみても、不公
平。
矛盾だらけ。

 その人が老後を安楽に暮らせるのに、2億円の費用がかかるとする。
しかしこの世の中、60歳で貯金ゼロの人が50%もいる半面、何十億円もの蓄財に成功
した人もいる。

 国にしても、そうだ。
そうたいして働きもしないアメリカ人が、世界の富をかき集めている。
何かが、おかしい。
狂っている。

 私は経済学者ではないから、これ以上のことはわからない。
またどうあったらよいのかもわからない。
が、モヤモヤとしたものだけは、心の底に滞留している。

 現代という世界では、ジョブズ氏のような人物を、「大成功者」と呼ぶのだが……。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●Uターン

 山荘に向かったが、急にラーメンが食べたくなった。
ショッピングセンターから、Uターン。
その近くにあった、「幸楽苑」(ラーメン店)に入った。

 こういう日は、熱いラーメンが恋しい。
「混んでないかしら?」とワイフが言った。
時計を見ると、午後2時50分だった。
「今なら、だいじょうぶだよ」と。

●ジョッブズ氏

 先の原稿は、その前段部分と、後段部分を省略した。
だから誤解されるかもしれないので、補足しておく。

 現在でいうパソコンにも、黎明期というのがあった。
1978~80年ごろのことである。
そのころ日本も、いろいろなパソコンを世に送り出していた。
が、結果的にみると、日本は出遅れた。
当時の首相が、あの田中角栄氏。
土建部門は得意だったが、それだけの知的能力がなかった。
だからあれよあれよと思う間もなく、日本の電子産業は遅れていった。
すでにそのころから、オーストラリアでは、小学校レベルでコンピューターの授業を始めていた。

 その結果が今であり、ジョッブズ氏ということになる。
アメリカにとっては偉人だが、どうして私たち日本人が、彼を賞賛しなければならないのか。
私は右翼でも国粋主義者でもない。
しかし今の若い人たちをみていると、いったい何人かと言いたくなる。

 ……ということで、先の原稿を書いた。
その中で、リチャード・マクドナルド氏に触れた。

●昼寝

 家に帰り、こたつに入ると、猛烈な睡魔に襲われた。
そのまま、居眠り。
気がつくと、1時間半も眠ってしまった。

 いろいろな夢を見たが、今は、覚えていない。
何だったのか?

 ワイフが言うには、私は寝言で歌を歌っていたという。
プレスリーの「♪I can't help loving you」だったという。
が、私は覚えていない。

●N先生

 起きてから、N先生に電話をする。
久しぶり。
で、今度12月にネパールへ行くという。
8泊の旅行という。
今度の日曜日に会うことにした。

●世界経済

 日本は今日は、休日。
しかし世界経済は、さらに大きく動き始めた。
毎日Bloombergと、ロイターNEWSに目を通す。

 EUの金融危機について言えば、こうだ。

 ユーロを増刷して危機を乗り切れと主張するフランス。
「そんなことをしたら、モラルハザードが起きてしまう」と反対するドイツ。
最終的には、ユーロを大増刷するしかないだろう。
もしそれがだめなら、EUの解体……というところまで進む。

 どうであるにせよ、早く結論を出さないと、周辺国や新興国に被害が及ぶ。
数か月ならまだしも、こんな状態が半年とか1年もつづいたら、それこそ世界がめちゃめちゃになってしまう。

 社会不安から政情不安。
その先にあるのは、戦争!

●N證券

 そう言えばN證券が、証券部門以外を、売却し始めたというニュースも伝わってきている(11月23日、ロイターNEWS)。
20年以上つきあったN證券だが、今月(11月)のはじめ、すべての縁を切った。
その少し前のこと。
私はおそるおそる、しかしていねいに、こう聞いた。
「あのう、もし……、これはあくまでも仮定の話ですが、もしN證券が倒産ということにでもなったら、私のもっている債権はどうなりますか?」と。

 たいへん聞きにくい質問だった。
が、若い女子店員は、何を思ったか、その電話をそのまま上司の男性に回してしまった。
私もそこまで深刻に考えてはいなかった。
あくまでも「仮定」の話だった。

 ところがその男性は、電話口に出るやいなや、神経質な声でこう言った。
「N證券はつぶれません。それでいいですか!」と。

 その声を聞いて、「これはかなり、あぶないな!」と直感した。
それで縁を切ることにした。

●日本再生

 日本政府は、当然、それを考えているにちがいない。
「それ」というのは、「大恐慌後の日本」。
しかしだいじょうぶか?
昨日は、国会議員のパソコン(サーバー)が、ウィルスに侵されていたというニュースも伝わっている。
しかも全員。
「IDとパスワードが盗まれていた」と。

 こんな状態で、国家機密が保持できるのか。
今ごろ、「それ」を考えて、いろいろな策が練られているはず。
その策が、どこかの国に筒抜けになっていた可能性が、きわめて高い。
ことの深刻さが、まるでわかっていない。

 バカというか、アホというか……!
昔から日本はスパイ天国と言われている。
スパイを取り締まる法律さえない。
世界中のスパイが、日本国内で、したい放題のことをしている。
が、ここまでくると、もう言葉はない。

 重要なことは、おかしな大国意識を捨て、お人好しをやめること。
みなが1人1人、緊張感をもつこと。
世界は、そんなに甘くないぞ。

今回も野田首相は、東南アジアの何かの会議に出て、2兆円をばらまいてきた。
2兆円だぞ!
そんなお金があったら、東北の復興費用に回せ。

●11月23日夜

 今日も終わった。
たいした成果もなく。
これといって、した仕事もない。

 こうして1日、1日が過ぎていく。
ア~アと思って、今日の日記はおしまい。

 みなさん、明日からもがんばりましょう。
2011/11/23夜記


Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●思考回路と思考力(Independent Thinker)

2011-11-23 06:58:03 | 日記
【思考回路(プロセス)と思考力】
Independent Thinker論

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思考回路とは何か?
ひとつの例として、私は田丸謙二先生のことを思い浮かべる。
田丸謙二先生は、50歳をすぎてから独学で中国語を学んだ。
いつも手紙で、「50歳を過ぎてからの独学はたいへんです」と書いていた。

その田丸謙二先生は、そのころよく中国へ行った。
年に数回という頻度ではなかったかと記憶している。
大の中国びいきで、そのことは田丸謙二先生のホームページを見てもわかる。
ホームページのトップには敦煌(とんこう)で撮った写真。
随所に、中国での写真が飾ってある。

tonnkou.jpg
(田丸謙二先生撮影)

が、ここからが田丸謙二先生のすごいところ。
田丸謙二先生は、そのあと中国化学界(南京)の総会で、記念講演をしている。
もちろん中国語で。

中国化学会.jpg
(田丸謙二先生のHPより転載)

つまりこれが思考回路である。
先生の脳の中には、そういう思考回路ができている。
「学ぶ」→「ものにする」という思考回路。
さらに詳しく書けば、「学びたい」→「どう学ぶか」という思考回路。
そうした思考回路ができている。
できているからこそ、中国科学院での記念講演ができた。

私たちにとって重要なのは、この思考回路。
情報ではなく、思考回路。
この思考回路をどう頭の中で作っていくか。
が、それは実は、乳幼児期から始まっている。
乳幼児期から形成される。
おとなになってからでは、遅い。
思考回路というのは、そういうもの。

脳科学の世界では、「思考プロセス」ともいう。
意味はややちがうが、「回路」のあるなしで、その人のものの考え方、さらには生き様は大きく異なってくる。
田丸謙二先生を例にあげるまでもない。

++++++++++++++++++++ 
●愚劣な情報

 先週、何かのテレビ番組を見た。
5分程度のことだったので、内容は断片的なもの。
その中で、司会者が、「歯磨きをするのは、食事のあとすぐあとがいいか、それともしばらくしてからのほうがいいか」と、質問していた。

 食後直後?
それとも食後、しばらく間をおいてから?

 私も瞬間あれこれと考えたが、専門家と言われる人が説明を始めたところで、自分の書斎に入った。

●歯磨き

 歯磨きなど、いちいちそこまで考えてする人はいない。
食べたものにもよる。
昼食か、夕食かにもよる。
場所にもよる。
レストランで1~2時間かけてディナーを楽しむときもある。

 甘いものを食べれば、口の中が何となくねばっこくなる。
そういうときは、すぐ磨く。
しかし仕事中のときは、そうはいかない。
歯磨きというのは、それができるとき、その場ですればよい。
いくら早くしたくても、できないときがある。
ばあいによっては、家に帰ってからということもある。
直後がよいとか、悪いとか、そんなことを議論するほうが、ナンセンス。

●150万時間

 もしこんな情報に振り回されていたら、頭の中が混乱する。
それだけが情報ではない。
磨き方。
歯ブラシの選び方、などなど。
ほかにもいろいろある。
それこそ重箱の底をほじり始めたら、きりがない。
つまりこれが、無用の情報。
……とまでは言えないにしても、テレビで全国に流さなければならないような情報ではない。

仮に視聴率が5%として、1億2000万人の中の、約600万人が見る。
その人たちが15分間、その番組を見たとするなら、延べ150万時間。
日本人全体で、150万時間を無駄にしたことになる。
(人間の一生を、80年とするなら、70万時間。
2人の人が、一生、同じ番組を繰り返し見たとすると、140万時間になる。)

●批判精神

 幸い私は、批判精神が旺盛。
いつごろから私がそうなったかはわからないが、小学1、2年生のときには、そうなっていた。
前にも書いたが、小学3年生のときのこと。
私の家に、10数人の人たちが集まっていた。
「M・倫理研究会」という団体に、私の父が入っていた。
その団体が、定期的に各家庭を回って、座談会のようなものを開いていた。
私もそのとき、それを聞いていた。

 その中で、中央に座った男性が、「親の因果、子にたたり……」というような話をした。で、その直後私に向かって、その男性が、こう聞いた。
「そこにいるぼく、君はどう思うかね?」と。

 が、私はこう言った。
「そんなもの、ありません」と。
「たたりなどない」という意味で、そう言った。
まわりの人たちが、シーンとしたというか、ざわめいたのを脳のどこかで記憶している。

●自己実現のための思考回路

 このことは、子どもたちを観察していると、よくわかる。
思考回路のできている子どもは、自分の思考回路に沿って、ものを考え、行動する。
どうすれば自分の夢を実現させることができるか、それをよく知っている。
発達心理学の世界では、それを「自己実現」という言葉を使って説明する。
自分の夢や希望を、やがて目的に昇華し、その目的に向かって努力していく。
その「力」を、「自己実現能力」という。

 たとえば昔、宇宙飛行士になりたいと言っていた子どもがいた。
たまたまペットボトルのロケット実験で、市長賞を取ったこともある。
中学生のときのことだった。
で、最近その消息を聞くと、あのNASDAで、本当に宇宙ロケットを設計しているという。
その子どもは自分の思考回路に従い、自分の夢を実現した。

 その思考回路については、たびたび書いてきた。
原稿を探してみる。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

【思考回路】

●夢や希望を育てる
________________________________________

 たとえば子どもが、「花屋さんになりたい」と言ったとする。そのとき重要なことは、親
は、それに答えて、「そうね、花屋さんはすてきね」「明日、球根を買ってきて、育てて
みましょうか」「お花の図鑑を買ってきましょうか」と、子どもの夢や希望を、育ててや
ること。
が、たいていの親は、この段階で、子どもの夢や希望を、つぶしてしまう。
そし
てこう言う。
「花屋さんも、いいけど、ちゃんと漢字も覚えてね」と。

●子どもを伸ばす三種の神器
________________________________________

 子どもを伸ばす、三種の神器が、夢、目的、希望。
しかし今、夢のない子どもがふえた。
中学生だと、ほとんどが、夢をもっていない。
また「明日は、きっといいことがある」と
思って、一日を終える子どもは、男子30%、女子35%にすぎない(「日本社会子ども
学会」、全国の小学生3226人を対象に、04年度調査)。
子どもの夢を大切に、それを伸ばすのは、親の義務と、心得る。

●役割混乱
________________________________________

 子どもは、成長するにつれて、心の充実をはかる。
これを内面化というが、そのとき同時に、「自分らしさ」を形成していく。
「花屋さんになりたい」と言った子どもは、いつの間にか、自分の周囲に、それらしさを作っていく。これを「役割形成」という。
子どもを伸ばすコツは、その役割形成を、じょうずに育てていく。
それを破壊すると、子どもは、「役割混乱」を起こし、精神的にも、情緒的にも、たいへん不安定になり、混乱する。

http://www2.wbs.ne.jp/~hhayashi/++++++++++++++++はやし浩司

●思考プロセス(回路)
________________________________________

 しかし重要なのは、「思考プロセス」。
幼いときは、「花屋さんになりたい」と思ってがんばっていた子どもが、年齢とともに、今度は、「看護婦さんになりたい」と言うかもしれない。
しかし幼いときに、花屋さんになりたいと思ってがんばっていた道筋、あるいは思考プロセスは、そのまま残る。
その道筋に、花屋さんにかわって、今度は、看護婦が、そこへ入る。
中身はかわるかもしれないが、今度は、子どもは、看護婦さんになるために、がんばり始める。

●進学校と受験勉強
________________________________________

 たいへんよく誤解されるが、「いい高校」「いい大学」へ入ることは、一昔前までは、目
的になりえたが、今は、そういう時代ではない。
学歴社会を支える、権威主義社会そのものが崩壊してしまった。
親は、旧態依然の考え方で、「いい大学へ入ることが目的」と考えやすいが、子どもにとっては、それは、ここでいう目的ではない。
「受験が近いから、(好きな)サッカーをやめて、受験塾へ行きなさい」と子どもを追うことで、親は子どもの夢をつぶす。
「つぶしている」という意識すらないまま……。

●これからはプロの時代
________________________________________

 これからはプロが生き残る時代。
オールマイティなジェネラリストより、一芸にひいでたプロのほうが、尊重される。
大手のT自動車の面接試験でも、学歴不問。
そのかわり、「君は何ができるか?」と聞かれる時代になってきている。
大切なことは、子どもが、生き生きと、自分の人生を歩んでいくこと。
そのためにも、子どもの一芸を大切にする。「これだけは、だれにも負けない」というものを、子どもの中につくる。
それが将来、子どもを伸ばす。

●大学生の問題
________________________________________

 現在、ほとんどの高校生は、入れる大学の入れる学部という視点で、大学や学部を選ん
でいる。
もともと、勉強する目的すらもっていない。
そのため、入学すると同時に、無気力になってしまったり、遊びに夢中になってしまう大学生が多い。
燃え尽きてしまったり、荷おろし症候群といって、いわゆる心が宙ぶらりんになってしまう子どもも多い。
当然、誘惑にも弱くなる。

●自我の同一性と役割形成
________________________________________

 子どもをまっすぐ伸ばすためには、(子どもがしたがっていること)を、(現在している
こと)に一致させていく。
そしてそれを励まし、伸ばす。親の価値観だけで、「それはつまらない仕事」「そんなことは意味がない」などと、言ってはいけない。
繰りかえすが、子どもが、「お花屋さんになりたい」と言ったら、すかさず、「それはすてきね」と言ってあげる。
こういう育児姿勢が、子どもを、まっすぐ伸ばす基礎をつくる。

●結果はあとからついてくるよ!
________________________________________

 大切なことは、今できることを、懸命にすることだよ。
結果は、あとからついてくる。
またその結果がたとえ悪くても、気にしてはいけないよ。
ぼくたちの目的は、失敗にめげず、前に進むことだよ。
あの「宝島」を書いたスティーブンソンは、そう言っているよ。

●子育ては工夫
________________________________________

 子育ては工夫に始まって、工夫に終わる。
わかりやすく言えば、知恵比べ。
この知恵比べによって、子どもは、伸びる。
が、それだけではない。
何か問題が起きたときも、同じ。
家庭環境は千差万別。状態も状況も、みなちがう。
子どもについて言うなら、性格も性質も、みなちがう。
能力もちがう。そんなわけで、「子育ては知恵くらべ」と心得る。
この知恵比べが、前向きにできる人を、賢い親という。

●内政不干渉
________________________________________

 たとえ親類でも、兄弟でも、内政については、干渉しない。
相手が相談をもちかけてきたときは別として、こちらからあれこれアドバイスしたり、口を出したりしてはいけない。
相手を説教するなどということは、タブー中のタブー。
ばあいによっては、それだけで、人間関係は、破壊される。
それぞれの家庭には、人には言うに言われぬ事情というものがある。
その事情も知らないで、つまり自分の頭の中だけで考えてものを言うのは、たいへ
ん危険なことである。

Hiroshi Hayashi++++++はやし浩司

●思考回路

 よく私はこんな説明をする。
私はこうしてものを書くのが好きだから、何か問題が起きると、すぐ、文章によってそれを解決しようとする。
また文章でないと、落ち着かない。
そのため口約束というものを、信用しない。

 が、たとえば暴力団と呼ばれる人たちはどうだろうか。
本当のところそういう人たちがどういう思考回路をもっているか、私には、わからない。
わからないが多分、何か問題が起きると、暴力によって解決しようとするかもしれない。
それが思考回路(厳密には、行動回路)ということになる。

 で、この思考回路は、人によってみなちがう。
問題への対処の仕方が、みなちがう。
もちろん夢や希望をもったとき、その実現方法も、みなちがう。
人それぞれだが、ではあなたはどうか?
あなたにも、その思考回路があるはず。

●田丸謙二先生

 同じ「学ぶ」といっても、私と田丸謙二先生とは、ちがう。
たとえば私は、今、外国語をマスターしたいという気持ちは、ほとんどない。
ないから、それを実現しようというエネルギーがわいてこない。
もしそれだけのエネルギーと時間があれば、もっとほかの面に向けたい。

 が、田丸謙二先生は、研究者として、若い時から、そういう思考回路をもっていた。
並大抵のチャレンジ精神ではない。
未開の分野を切り開いていく。
そのことは、日本触媒学会の会長、国際触媒学会の会長という経歴をみてもわかる。
40年前の昔、「触媒」に目を向ける学者は少なかった。
が、今や、触媒なしでは、科学の世界は成り立たないほど、触媒は私たちの日常生活に溶け込んでいる。
もう一言、付け加えるなら、田丸謙二先生のような研究者がいたからこそ、この分野では日本は世界のトップを走っている。
それがチャレンジ精神であり、それを実現していく道筋が、思考回路ということになる。

●終わりに……

 そこで私やあなたには、どんな思考回路があるか。
それを少しだけ、探ってみるとおもしろい。
あるいはあなたの子どもでもよい。

たとえば何かの夢や希望があったとする。
問題でもよい。
あなたはそれを、どのような形で実現したり、解決したりするだろうか。
が、中には不幸にして、その思考回路そのものがない人(子ども)もいる。
その時々の波にのまれ、のまれるまま、右往左往する。
子どもにたとえるなら、夢や希望にしても、とんでもないものをもったりする。
「ぼくは、ゴレンジャーになりたい」とか、など。

 最後に私が心配するのは、今、その思考回路のない人(子ども)が、多いということ。
考え方や行動に、一本の筋が通っていない。
発達心理学風に表現すれば、自我の確立に失敗し、役割混乱を起こしている。
そしてそのままおとなになり、社会人になる。
だからいつもこう悩む。
「私とは何か?」と。

 いつも心のどこかに不完全燃焼感をもち、その日その日を、ただ何となく過ごす……。
ここでいう(思考回路)には、そういう問題も含まれている。

(はやし浩司 教育 林 浩司 林浩司 Hiroshi Hayashi 幼児教育 教育評論 幼児教育評論 はやし浩司 思考回路 思考プロセス 役割混乱 不完全燃焼感 はやし浩司 自我の確立 自我の同一性 はやし浩司 田丸謙二先生 Independent thinker)


Hiroshi Hayashi+++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司

●年中児にカタカナを教える

2011-11-22 07:41:44 | 日記
●寒い! (はやし浩司 2011-11-22)

+++++++++++++++++

時計は見なかった。
午前4時半ごろだった。
顔に肌を刺すような冷気を感じ、そのまままたふとんの中へ。

昨夜遅く、30分ほど、自転車で走った。
そのときも寒かった。
が、今朝は一段と冷えていた。
(現在時刻は5:53AM。
デスクの上の気温は、11・9度。)

枕元にあったパソコンをネットにつなぐ。
欧米の経済動向を探る。
そのままふとんの中で30分ほど、過ごす。

++++++++++++++++++

●無私無欲

 昨日は2つのテーマについて考えた。
ひとつは、「貪欲」について。
もうひとつは、「弱者の論理(貧者の論理)」について。

 楽しかった。

 書いている間、オーストラリアの友人からメールが入った。
「時には休息も必要だから、休息をとれ」と。
「休息は、土への肥料のようなもの」とも。
オーストラリア人らしい言い方である。
つまり休息をとることによって、それが心の肥料になる、と。

 が、どうか誤解しないでほしい。
私はこうしてものを考えているときが、いちばん楽しい。
無私、無欲で書いているから、なお楽しい。
苦しいときもあるが、それを乗り越えたとき、その苦しみが大きな喜びに変わる。

 つまり休息のとり方は、人それぞれ。
問題は、そのあと。
その休息を、そのあと何のために使うか。

●……だから、それがどうしたの?

 イギリスの格言に、『休息を求めて、疲れる』というのがある。
愚かな生き方の代名詞のようにもなっている格言である。
つまり「いつか楽になろう、楽になろうとがんばってきた。
で、やっと楽になったと思ったら、疲れてしまって、何もできない」と。

 が、この格言を反対から読むと、こうなる。

『楽にはなった。しかし気がついてみたら、何もやることがない』と。
これも愚かな生き方ということになる。
だから私はいつも自分にこう問いかける。
「……だから、それがどうしたの?」と。

 たとえば休暇になった。
気分を休めた。
羽を伸ばした。
……だから、それがどうしたの?、と。

 ただ休息のための休息であるなら、意味はない。
時間の無駄という。

●誤解

 オーストラリアの友人は、もうひとつ誤解していることがある。
ものを書くというのは、運動技術に似ている。
たとえば1週間でも、ものを書かないでいると、そのあと調子を戻すのに苦労する。
もしそれが1か月にでもなったら、さらにそうで、考えそのものが、まとまらなくなる。

 毎日書いているから、ものを書くことができる。

 ……と書くと、「何を偉そうに!」と思う人がいるかもしれない。
「いっぱしの作家気取りで、何を言うか!」と。

 もちろん私は作家ではない。
無名。
ベストセラーとなった本は、1冊しかない。
あとはよくて2、3刷で絶版。
ほとんどの本は、初版だけで、絶版。
皮肉なことに、若いころゴーストライターとして書いた本のほうが、今でもよく売れている。
が、支持者がいないわけではない。
HPやBLOGへのアクセス数は、月間、50万件以上を記録している。
もちろんみながみな、好意的というわけではない。
それはわかっているが、しかしその「数」こそが、私を支えていてくれる。
私はそうした人たちの期待を裏切ることができない。

●実験
 
 さらに一言。
私はときどき、こう思う。
「私は今、おもしろい実験をしている」と。

 実験というのは、こうしてものを書くことが、どういう意味をもつのか、それを知ることをいう。
まったく意味のないことをしているのか。
そいれとも意味のあることをしているのか。

 ネットに乗せた原稿だけでも、すでに20万枚を超えている。
(40字x36行を、1枚とする。) 
あるいはそれ以上かもしれない。

 こうして書いた原稿は、10年後にはどうなっているか。
20年後にはどうなっているか。
今年は2011年だから、もし興味のある人は、10年後でもよい。
20年後でもよい。
そのころ気がついた人がいたら、はやし浩司の原稿がどうなっているか、一度、チェックしてみてほしい。
それが今、私がしている実験の結果ということになる。

●田丸謙二先生から

 同じころ、田丸謙二先生からメールが届いた。
先週の月曜日、体の調子を悪くし、先週の土曜日、退院したとか。
田丸謙二先生は、すでに歴史上の人物になっている。
この先、何十万、何百万の人たちが、田丸謙二先生の名を口にすることになる。

●悲観的な見方

 話は変わる。
こういう時期だから、どうしても経済の話になる。

 で、いろいろな見方があるだろう。
悲観論、楽観論……。
しかし現在のEUは、ソ連崩壊のあのときの状況に似ている。
かなり悲観的な見方だが、大きな流れは、まっすぐその方向に向かって進んでいる。

 で、現在、民主党主導による「仕分け作業」がつづいている。
しかし今は、そんなばあいではない。
そんなことをしているばあいではない。
このまま進めば、日本という国家すら危うくなる。
破産するかもしれない。

 たとえて言うなら、原子力発電所が爆発するかもしれないときに、節電を呼びかけているようなもの。
日本が今すべきことは、そこにある巨大な危機を、どう回避するかということ。
そのあと日本をどう再生させるかということ。
「仕分け」などという手ぬるい手法では意味がない。
一刀両断に国家予算を緊縮する。

まず手をつけるべきは、公務員の人件費の削減。
不要な箱物行政の縮減。
そういうこともさておいて、何が年金制度の改革だ!
消費税の税率アップだ!
「危機」を先取りしながら、その準備をする。
今の日本人に欠けるのは、その危機意識。

 今、世界で何が起こりつつあるか。
永田町の政治家たちには、それが見えないらしい。

●基軸通貨

 結局は、アメリカのひとり勝ちになるのか。
すでにユーロからドルへ、再び基軸通貨の動きが、加速し始めている。
つまり再び、ドルが世界の基軸通貨になるということ。
(今でもそうだが……。)

 何だかんだといっても、アメリカは強い。
強大な軍事力を擁している。
資源もある。
農産物もある。

 EU危機を巧みに利用しながら、「肉を切らせ、相手の骨を切る」という戦術に出ている。
したたかなアメリカ。

 『ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドのストラテジスト、ブライアン・キム氏(コネティカット州スタンフォード在勤)は、「米国の格付けが再び引き下げられるのかどうか、市場は見極めようとしている」と指摘。
「リスクを回避し、ドルを選好する傾向になっている」と述べた』(Bloomberg)と。

●ドジのドジ、大ドジのバカ

 ドジといえば、この事件。

『……衆参両院のコンピューターシステムがサイバー攻撃を受けた問題で、参議院は21日、一部のサーバーがウイルスに感染し、すべての国会議員のIDやパスワードが流出した可能性があると発表しました』(TBSーi・11/22)と。

 開いた口が塞がらないというか、バカげているというか……?
「すべての国会議員のIDやパスワードが流出した」という部分が恐ろしい。

その深刻さが、国会議員たちには、わかっているのだろうか。
日本の国家機密が、そのままどこかの国へ、筒抜けになっていた。
無知な議員が、どこかのファイルを開いてしまったのだろう。
改めて国会議員の知的レベルの低さに驚く。

●11月22日

 ……ということで、今日も激動の1日になりそう。
私の予想では、今日も300円前後、株価(日経平均)は下がるはず。
証券株と銀行株を注視!

++++++++++++++++++はやし浩司

【BW教室より・カタカナ(年中児)の学習】

満4・5歳(4歳6か月)を境に、幼児は急に文字に興味をもち、自らそれを学ぼうとします。この時期をうまくとらえ、指導もしくは種まきをしておくと、子どもは自然な形で(=無理をしなくても)、文字を覚えてしまいます。「文字は楽しい」という印象作りを大切に! そういう目的をもって、今日のレッスンを進めました。

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Hiroshi Hayashi++++++Nov. 2011++++++はやし浩司・林浩司