以前検査したお宅の2階のトイレですけど、手洗いの付いていないタイプのロータンクでトイレ内に手洗いもありませんでした。
トイレのそばに洗面台があるのかなと思ってみても2階にはありません。
トイレの後手を洗わないのかなと疑問でした。
流し前の水切棚は使いやすいと思うのですけど、最近のリビングキッチンは流し台はダイニング側を向いて解放されているので(対面式)水切棚は見当たりません。
私の台所は昔の物なので前は出窓、そこに水切棚をつけて調理に必要な物はすぐ取れます。
そう言えば流し前の出窓はほとんど見なくなりました。
ボールやザル、調味料、菜箸、スライサー、ピーラー、シリコンゴムヘラ、その他必要な物はすぐ目の前にあるので調理しながら片づけも楽ですし、料理が出来上がった時には片付いています。
見回しても後ろには冷蔵庫のスペースはありますけど、料理小物を収納するだけの棚類はほとんどありません。
・・・・・・・・ あまり料理しないのかな?
シンクや調理台は広めなので使いやすいと思います。
また調理台の高さが今の人の背丈に合わせて昔より高くなっています。
メーカー住宅では現場で作る浴室は皆無になり、ユニットバスになっています。
介護を考えると昔ながらの深いバスタブが浮力を利用できるし、入浴解除には使いやすいのかなと思います。
自分で立ち上がれない人をバスタブから出すのは大変です。
バスタブではありませんが床にしりもちをついた母をベッドに戻すのが一人でできませんでした。
その後、後ろから持ち上げて一緒にベッドに倒れ込んで戻したことがありますけど、私が腰を痛めてしまいました。
施設ですと色々工夫された機械もありますが、家庭での入浴介助は大変な作業です。
介護には 食事介助、入浴介助、排泄解除 と手間のかかる介助があります。
我が家は 2年間入浴介助をヘルパーさんにお任せしていました。
手すりはすでに数本私が設置していましたが入口はドアから折り戸にしました。
もともと我が家の浴室は折り戸だったのですが、壊れやすくて嫌いなので内開きのドアにしていたのですが、ヘルパーさんの介助スペースが広くなる事と、床に介護用のすのこを入れて入口の段差を無くしましたのでもし、中で倒れるとドアが開かず面倒になると思ったので替えました。
今の浴室はドアでも折り戸でも外から外す事が出来るようになっています。
手すりは今私の役に立っています。
母の介護を通じて何が必要かの勉強になり、私の老後の役に立つでしょう。
すのこの床は私の場合まだいりませんけど、あげておくのも邪魔なので使い、終わったら台はそのままですが、すのこ板(けっこう重い)だけをあげて床をかびないようにしています。
折り戸は案の定、外れやすくなりましたが、ゴムをスプリング代わりに何本かガイドの根元に巻いたら外れにくくなりました。
次回直すときにはスプリングを強いものに替えようかなと思っています。
介護を考えると性能評価では高齢者等、介護が必要な人が使用する部屋を特定寝室と言いますけど、特定寝室にトイレ、洗面所と浴室は近いほうが良いです。
トイレは後半ベッドサイドのポータブルトイレを置いて使用することになると思いますが、この時も汚物を処理するのにトイレは近いほうが良いです。
デイなどに通う事を想定すると特定寝室は1階で寝室から外まで車いすで出入りできるようにすべきです。
玄関経由で出られるか、あるいは寝室の掃出し窓からテラスへスロープで出て、テラスから外までの経路を確保出来ればベストでしょう。
車いすは段差に強いのですけど階段は駄目です。
スロープはずっと支えなければなりませんが、段ですとその都度安定するのでむしろ急で長いスロープより扱いやすいです。
一度水平にしてティッピングバーを踏んで前輪を次の段に載せて押し上げるので普通の階段ではあげることが出来ません。
段は数段あっても良いのですけど、各段に車いすが収まるだけの広さが必要です。
性能評価では玄関ドア部分(玄関の土間からポーチタイルまで)の段さまでは考えていますが、あくまでも家の中が対象なのでポーチから地面の段差は基準がありません。
たいていは数段ありますから、介護で外に出る時はここにスロープをかけることになるでしょう。
敷地に余裕があればこれを1段1段車いすが置けるだけの広さにしたら、無理やり折り返しのあるスロープにするより使いやすいです。