25年ぶりの新薬！
乾癬（皮膚や関節の難病)の飲み薬として
25年ぶりの新薬！
と宣伝のオテズラ錠
当院の乾癬性関節炎治療に導入すべきか検討しています。
コストパフォーマンスは？
日本は製薬会社の影響が強く
新薬礼賛一辺倒なので
公平な情報が少ない。
海外の文献を読むと
皮膚炎や関節炎に対し確かに効くようだが
関節炎に使用される安価なメソトレキセート(MTX)と比べて優位性は見られなかったと否定的な報告も見受けられる。
1番の問題がコストのようだ。
海外の文献に正確いくらとは書いていないが、とにかく高いらしい。
(日本で私が調べた時点では、薬価基準未収載)
どういう計算をしたのかよくわからなかったが、ある論文によると同じ効果を出すのにMTX治療費よりも年間約188,000ドル(約2千百万円)‼︎かかるらしい。
いくら効く薬でも費用対効果を考えなければ…
日本ではいくらで発売されるのだろう？
お金の話になってしまったが
副作用などでMTXを使えない患者さんには良薬である事は多く報告されています。
乾癬にかかっている人は結構多い
世界の人口の2〜4パーセントの人々が乾癬に苦しんでいると言われています。
日本人の頻度は0.1パーセントと報告されていますが、私の印象としてはもう少し多いのではと感じられます。
なぜか乾癬と思われる方が別件で当院に来られます。でもほとんどの方が高い治療費が理由で続かないですね。
