Recipientとして生きる

肝移植をうけて15年が過ぎました。
ボーイスカウト札幌第9団団委員長として活動を続けています。
健診の日々です。

チセヌプリスキー場と「雪秩父」

2013-02-26 11:11:59 | ボーイスカウト
 ボーイスカウト札幌第9団のスキーレクが、今年もニセコチセヌプリスキー場で行われました。毎年2月の最終土・日か3月の第1土・日の開催で、もう20年近く続いています。私はリーダーとして登録してから15年以上9団にお世話になっていますが、途中、1-2回幽泉閣を使用した以外は、すべて国民宿舎「雪秩父」を利用しています。
 チセヌプリスキー場は、スカウトたちを連れていくにはちょうど良いスキー場で、1本のリフト上からほとんど全体が見渡せるため見失うことがありません。斜度もちょうど良く、ボーイやベンチャーの元気な子は深雪に突っ込んでいきます。今年は雪が多く、柔らかく、カブの子供たちも深雪を楽しんでいました。
 以前、私も元気な時は、つぼ足やカンジキ(スノーシュー)でチセヌプリの頂上に登っていました。頂上からの360度のパノラマは絶景で、羊蹄山、アンヌプリの山並み、目国内岳の横に日本海をのぞみ、缶ビールで一息ついて一気にダウンヒルという爽快極まりない滑りができます。
 滑った後は有名な露天風呂でゆっくり温まり、夕食が終ると大広間を借り切って参加者全員でさまざまなゲームを中心とした営火を楽しみ、夜はリーダー、父母、ローバースカウトが集って懇親会という、絵にかいたようなスキーレクの楽しみ方をしていました。
 そのチセヌプリスキー場が今シーズン限りで閉鎖されるようです。どうも今のところは本当のようで実に残念ですが、蘭越町を中心に存続に向けて努力しているようで頑張ってほしいものです。雪秩父も立替えを含めて存続の方向で動いているようですが、いずれにしても現在のような低料金での利用はもう無理でしょう。来年のスキーレクをどのようにするか、今から頭の痛いところです。

カラーコンタクト

2013-02-20 12:01:51 | 日記
 ある高校の学校医をしており、そこの保健の先生から、学校保健委員会でカラーコンタクトによる障害の話をしてほしいと依頼がありました。眼科は専門外ですが、わかる範囲で調べて眼科の先生の意見も聞いてみました。
 障害には大きく二つ原因があり、一つはカラーコンタクトそのものに不良品があることです。カラーコンタクトは、もともと度が入っていないコンタクトレンズで、虹彩の色を変えたり、虹彩を大きく見せたりするファッション用のアイテムです。2011年に薬事法で「高度管理医療機器」に指定され、普通のコンタクトレンズと同様に、製品にはかなり規制がかかりました。しかし、駆け込みで認定されたものや、個人で輸入したものなど、ネットや通販で簡単に手に入れることができ、市内のドラッグストアなどでも売っているようです。
 コンタクトレンズは、酸素透過性が良くないと角膜が酸欠になって感染のもとになること、不良品の中には着色した色素がにじみ出て直接角膜に障害を起こす可能性があること、度が入っていたり厚さが規格外のものがあることなど、安価で簡単に手に入るものは、それ自体が目を傷つける恐れがあります。
 障害のもう一つの原因は、ずさんな使用法によるものです。いずれにしても眼科を受診して自分の目に合ったものを購入し、使用法の説明を受けて良く守ることがだいじですが、障害を起こして眼科を受診するのは、大半が未成年の女性で、事前に眼科に相談して質の良い使い捨て製品を購入できるほど、暇もお金もあるとは思いません。
 私から見ると、そこまでして本当にカワイクなるのか疑問ですし、合わなくて赤い目をしている方がみっともないと思いますが、「カワイサイノチ」の心理は良く分かりません。「カラコン=ダサイ」というような風潮にでもならない限り、これはファッションアイテムの一つとして残っていくように思います。
 実際に高校生にもかなり普及しているようです。せめて良いものを正しく使って、ひどい時には失明寸前まで行くような障害にならないよう、祈るのみです。

カービングスキー

2013-02-11 21:33:24 | 日記
 今年の冬は勢いに任せて、スキー用具を一式買い換えました。昨年のアクセスでのバーゲンですべてそろえました。そのときの8割以上のお客さんはボードを買っていて、スキー用具の周りには一握りしか人がいません。おかげで時間をかけて良いものが買えました。ラディウス14.5mのカービングで新しいロッカースキーというものでした。
 さっそく藻岩山スキー場で試してみましたが、実に滑りやすい。昔のスキーはマニュアル仕様でカービングはオートマ仕様とはよく言ったものです。荒れた雪も先端が少し上がるので引っ掛かりがなく、滑りやすくできています。びっくりしましたが、少し急な所やこぶ斜面に入ると制動が利かなくなり、スピードを抑えるのにえらく疲れます・
 子供のころから慣れた滑り方では乗りこなせないと分かったので、スキースクールで教えてもらうことにしました。ホームページで探したところ、玉越スキースクールというところが、「どんな斜面でも、腰高で・・・」というコンセプトがあり、これだ!と決めました。ただ、土曜日はテニススクールが入っているため、コースを申し込むのは体力的に無理なので、個人レッスン1時間半を申し込みました。今日しかないと午前中に受けてきました。比較的若い男性コーチに基礎の滑り方から教わりましたが、全く今までと滑りの概念が違う。1時間半ではほんのさわりのみでもびっくりしました。また、相当練習しないとマスターできるものではない。
 それにしても実に合理的な滑り方だと思いました。膝や足の筋肉にはあまり負担がかからない。腰を使った重心の移動が基本のようでわかり易いのですが、切り替えるには一シーズンかかりそうです。今年はもう無理なのでボーイのスキーレクで練習して、来シーズン本格的にレッスンを受けようかと考えています。
 なんでもないと思った割には足に来ているようで、午後にこむら返りを起こしかけました。明日の筋痛が心配。

なぜ、人は暴力を振るうのか?

2013-02-01 10:13:31 | 日記
 大学時代はバスケットボールに明け暮れていました。何にも代えがたい優勝の喜びも、胸が締め付けられるような敗北の苦しみも、ともに味わうことができてとても幸せでした。コーチはとても熱血漢でしたが、体罰的な指導は一切なくとても尊敬できるものでした。
 バスケットボール自体は、とても紳士的とは言えない側面もあるかなり強烈な肉弾戦であり、鼻血は日常茶飯事、両側の目の上は2回くらいずつ切っています。私自身も審判に見えないように肘でゴリゴリした経験がないとは言えません。そんなわけで、そのような肉体接触があまり怖くなくなりました。ですから、気合を入れる、弱さを克服する、鍛える、などのおためごかしで体罰を与えるのは、その人のいやらしい人間性が出るだけで何も益にはなりません。練習や試合で十分鍛えられるものです。
 当時、高校の女子の試合を見ていたとき、体の大きな男のコーチが、一人の選手を試合中にひっぱたきました。その後コート内の隅に立たせて「試合を見ていろ」と命じ、4人で相手と戦わせていました。これは、指導とは言えません。かわいそうで見ていられませんでした。
 ただ、人間には自分より立場や肉体上弱いと認識したものに対して強く出るという本質があるのではないでしょうか。人とかかわるとき、こいつは敵か味方か、敵とすれば自分より強いか弱いか、味方とすれば自分の言うことを聞くか、または、そばにくっついて従った方が良いか判断します。そして弱いものには強く、強い者には卑屈に接します。
 先輩、後輩の医師たちの中にも看護師さんや事務系の人たちに怒鳴り散らす人たちがいました。また、若い先生方にねちねち文句を言う人たちもいました。MRさん方にタバコを買いに行かせた先生も見たことがあります。
 私は常に戒めています。自分が上に立った時に、下の人たちに対する態度が人間性を表すのだと。