昨日は年1回、日本乳がんピンクリボン運動が主催する、ジャパン・マンモグラフィー・サンディー(JMS)の日で、当院も参加して午前中乳がん検診を行いました。
私が外科医になってから、乳がんに対する考え方ほど変わったものはありません。昔は、乳がんが大きかろうが小さかろうが、大きく大胸筋小胸筋、わきの下のリンパ節まで全部切除していました。術後の傷は相当なもので、さらに放射線をかけたりして、はなはだ女性にとっては厳しいものでした。その後乳がんに対する考え方が変わって、胸筋温存術、さらに乳房温存術、関係あるリンパ節を1-2個採って転移がなければその他のリンパ節は残すという風に手術が変わってきました。手術そのものとしては簡単でそれほど面白くなくなったのですが、女性にとっては負担の少ないものになりました。さらに形成外科の発達により、見事な乳房再建も行われるようになりました。
ただ、胃がんや大腸がんと違って、早期乳癌だから100%治るかというと、必ずしもそうでもないのがいやらしいところです。しかし、やはり早期のほうが治りやすいのは明らかで、マンモグラフィーで見つかるような小さく早いものは、100%治るといってもよいと思います。
化学療法、ホルモン療法は格段に成績が良くなっていますので、乳がん全体の治癒率はかなり上がっているでしょう。アメリカで乳がんによる死亡率が下がったのは、マンモグラフィーによる検診が普及したためとも言われています。結局、早期発見に勝るものはないようです。
私が外科医になってから、乳がんに対する考え方ほど変わったものはありません。昔は、乳がんが大きかろうが小さかろうが、大きく大胸筋小胸筋、わきの下のリンパ節まで全部切除していました。術後の傷は相当なもので、さらに放射線をかけたりして、はなはだ女性にとっては厳しいものでした。その後乳がんに対する考え方が変わって、胸筋温存術、さらに乳房温存術、関係あるリンパ節を1-2個採って転移がなければその他のリンパ節は残すという風に手術が変わってきました。手術そのものとしては簡単でそれほど面白くなくなったのですが、女性にとっては負担の少ないものになりました。さらに形成外科の発達により、見事な乳房再建も行われるようになりました。
ただ、胃がんや大腸がんと違って、早期乳癌だから100%治るかというと、必ずしもそうでもないのがいやらしいところです。しかし、やはり早期のほうが治りやすいのは明らかで、マンモグラフィーで見つかるような小さく早いものは、100%治るといってもよいと思います。
化学療法、ホルモン療法は格段に成績が良くなっていますので、乳がん全体の治癒率はかなり上がっているでしょう。アメリカで乳がんによる死亡率が下がったのは、マンモグラフィーによる検診が普及したためとも言われています。結局、早期発見に勝るものはないようです。