★★たそがれジョージの些事彩彩★★

時の過ぎゆくままに忘れ去られていく日々の些事を、気の向くままに記しています。

ジョルジュ・デ・キリコ

2021年03月18日 20時39分26秒 | 徒然(つれづれ)
 絵画のジャンルにもいろいろある。
 その中でも、のちのシュルレアリスムに影響を与えた、形而上絵画というジャンルがある。
 代表的な画家が知る人ぞ知るジョルジュ・デ・キリコだ。

 その画風は一言でいうと不思議な絵だ。
 よく登場するのが、アーチ状の空間を形作る柱のある石造りの建物や、ギリシア彫刻風の石像、これも石造りの塔などだ。
 たまに人も登場しているが、小さい影絵のような扱いだ。

 それらのモチーフが、非現実的なトワイライト・ゾーンのような空間に配置されている。
 ひとつひとつのモチーフはなんの変哲もないのだが、それらが組み合わさって絵になると、それが脳のどこかの部分を刺激するのだ。
 それぞれの絵のタイトルも思わせぶりたっぷりなのだ。

 その絵をじっと見ていると、夢の中のようなおぼつかなさ、ある種の懐かしさ、漠然とした不安、切なさややるせなさなど、不安定な気分になってくる。

 たぶんキリコ本人も、絵を見る人間をそんな気分にさせるのが狙いだったのだろう。
 その手法を見つけ出したことが、彼を奇才たらしめたのだろう。
 それは名画と言われる、他の有名画家の作品とは明らかに一線を画す、魔訶不思議な雰囲気を醸し出しているのだ。

 *お詫びと訂正こちら
 

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懐かしの昭和歌謡

2021年03月18日 15時05分41秒 | 徒然(つれづれ)
 引きこもり年金生活のささやかな楽しみのひとつが、You Tubeでの音楽鑑賞だ。
 それも音楽に興味を持ち始めた中学時代から、一番音楽を聴いていた大学時代、1960年代後半から70年代に流行った曲だ。

 もちろん、洋楽が多いのだが、邦楽も少なくない。
 とりわけ昭和歌謡は、若かりし頃はピンとこなかった歌詞や気恥ずかしかった歌詞が、年齢を経た今、妙に心を揺らすのだ。

 懐古趣味の骨頂と言われそうだが、その懐かしさが、心地よかったり、切なかったり、やるせなかったりするのだ。
 当時、真剣に聴いていたわけではないが、いろんなところで流れていたので、どの歌も記憶の片隅には残っている。

 歌は世につれ、世は歌につれ、などと昭和の司会者が言っていたが、昭和歌謡には当時の世相だけでなく、私自身の過去の情景が重なり合う。
 演歌やムード歌謡などはほとんど聞き流していたが、今聴くと、その歌詞の絶妙さ加減にプチ感動したりする。

 今さらながら、当時の作詞家や、その詞を際立たせる作曲家、そしてそれを歌い上げる歌手の存在に改めて感心する。
 2、3分という短い時間の中に、短編小説にも匹敵するようなドラマがそこにある。

 今では昭和歌謡を通り越し、子供の頃聴いた童謡や唱歌などにも、それが醸し出す小さな世界観を見出すことができる。
 歌い継がれているのには、それなりのわけがあるのだ。

 昭和歌謡にしても、演歌やムード歌謡、童謡や唱歌にしても、例があり過ぎて、もしくは歌の好みは十人十色なので、ここでは具体例を挙げなかったが、誰しも歌については、そんな経験や思いがあるはずだ。
 

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