BOSSZ TOPICS

【TOPIC】
アリストテレス・著『Ta topika』(和訳・平凡な事について)が語源だそうです

ウルフ、逝く……。

2016年08月01日 12時19分01秒 | スポーツ

ウルフの愛称で親しまれた九重親方(元横綱・千代の富士)が7月31日、膵臓癌の為、お亡くなりになりました。享年61歳。

現在45歳のBOSSと同世代の方に、「歴代最強の横綱は?」と尋ねれば、千代の富士の四股名が出て来るんじゃないでしょうか。
通算成績は1045勝(幕内807勝)優勝31回。
どちらも歴代トップの記録ではありませんが、とにかく強い印象しかありません。
しかも、そんなに大きくなく、力士のイメージとは少し違った筋肉質な肉体がカッチョ良かった。
後に聞いた話では、ケガの後遺症で肩が抜けやすくなってしまった為、筋肉の鎧を覆う事で抜けにくくした、とか。
その不屈の闘志にも、男として憧れます。
破竹の勢いだった貴花田(現・貴乃花親方)に敗れた後、
「体力の限界」
と、ただ一言を残した引き際も、潔くて素敵でした。
そして何より、土俵入りが誰よりも力強く、美しく、オーラがありました。
あの頭より上に脚を上げる土俵入りが出来るのは、後にも先にも千代の富士だけじゃないでしょうか。
還暦土俵入りの時は流石に脚は上がりませんでしたが、両脇を固める白鵬と日馬富士が格下に見えるほどの品位溢れる所作は、まさに角界の宝です。

61歳は早過ぎます。
千代の富士の再来、と呼ばれるような、男が憧れる横綱を育て上げて欲しかった。

昭和の大横綱、千代の富士関のご冥福を心よりお祈りいたします。