あも&サチアキの交換日記

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依存症の当事者家族勉強会行ってきた〜(第一回)

2018-08-24 | from:sachiaki
今日は「アルコール・薬物問題家族講座」ってやつに行ってきたsachiakiです。

「アルコール・薬物」って銘打たれているけれど
内容は依存症全般の話で、8回ある講座の第一回だったけれど
すでに8割くらいの話をされたっていうくらい
濃厚なお話を聞くことができて大満足ですよ。

依存症というのはアルコール・薬物・ギャンブル等々
さまざまな問題行動に陥る自身で抑制できないもの全般を指しますが、
それらの基本心理はまったく同じで、
アルコール依存をやめたからといって、別のものにスイッチしたりするらしく、
「お酒さえ止めてくれれば…」とか「覚せい剤さえを止めてくれれば…」と
そういうものではなく、本人が直面している困難さを理解し、
援助していくのがとても大切なのだと
何度もなんども講師の先生に伝えられ、
いや、まったくその通りだなぁと関心いたしました。

曰く、
本人にとっての苦難ー例えば
・コミュニケーションがうまく取れない
・苦しい立場に立たされてしまって誰にも相談できない
・悪いことだとわかっていたのに好奇心で近づいてしまい、抜け出せなくなった
 けれど、それを誰にも相談できない

こういったものたちが彼らを孤独に陥らせ
「生きるため」にそれらを利用した結果、コントロール不能となり
依存へとなっているというのです。

だから、テレビ等で芸能人が薬物依存で報道されたりすると
世間はこぞって叩きまくる→本人が孤立する→彼らの孤独を理解できるのは売人だけ
→生きているのに不安で仕方ない→再び薬物へ

というサイクルが出来上がってしまうのだそうです。
本当にああいった報道は止めて欲しいし、暖かく迎えることこそが
自立への支援になり、ひいては社会が安全になるのだと講師さんは熱く説いていました。

で、問題行動に至るような依存物って色々あるけれど
なんでハマってしまうの?というと、『身近にあるから』というだけなのだそうで、
お酒に依存する人が多いのも、お酒にサクセスしやすい社会になっていること、
ギャンブルも駅前パチンコや広告などでとてもアクセスする道筋が簡単にできていること、
薬物に関しても、若いうちに悪い人がまったく悪そうに装わず
「これ最近噂のモノなんだけど、けっこう面白い効果が得られるんだよ。
 オレもハマってるから、お前もどう?」って感じにフランクに勧めてきて、
かつ、味を覚えるまでは無料で提供し続けるんだそうです。
マジ怖いね!

さまざまな依存症がありますが、そもそも依存自体は悪いものではなく、
生きとしいける人間は全てなにかに依存しています。
問題なのは、依存したことによってお金を失ったり、健康を失ったり、人間関係を壊してしまうことなのです。

そのことを理解し、ゆめゆめ依存症に苦しんでいる本人に
「お前は〜中毒でクズだ」とか「止められないなんて人間じゃない」とか
そんなことを言って突き放してはいけません。
最初に書いた通り、依存は孤独・孤立が生み出す悪夢のシステムです。
そもそも本人がコントロール不能になっていて困っているのに
それを他人がとやかく言えるものではないのです。

そして、コントロール不能にさせてしまう依存物がもつ
神経伝達物質を遮断するメカニズムの恐ろしさに身の毛がよだつ思いでいます。

ちなみに、飲酒が深い人に無理やり断酒を勧めると大変危険です。
無理やり監禁したりすると離脱症状が出てけいれん発作や、幻覚等で暴れたりして
とてもとても危険です。大怪我とかではすまないかも……。
薬物系も同じ?って思うと、最近の薬物って身体的依存の症状はでないそうですよ。
(震えが出たりすると、本人が「ヤバイ」って気づくきっかけになってしまうので
 やめてしまうのだそうで、今は精神的依存になるように仕向けられているそうです)

また、全ての依存症を発症させる人の実に半数以上が自殺を一度は考えているし
試したこともある人たちだったりします。
そんな苦しんでいる本人にさらに追い討ちをかけてしまったら
確実に死は免れません。

お酒を飲んで暴れている時、薬物を使用して迷惑行為を働いている時、
ギャンブルなどで借金地獄になっているものを肩代わりしたりする時、
それは家族にとっても消耗し、疲弊し、恨み、怒りが生まれる時でもありますが、
問題行動を起こしたら、それは本人に責任を持たせること、
例えば人を殴ったりしたら、家族が謝りに行くのではなく、本人に謝りに行かせること。
借金をしているなら肩代わりせずに、どんだけ時間かけても本人に払わせること、
そうして本人に「これは問題だ!」と自覚させ当事者になってもらうことが肝要なのだそうです。

あ、そうそう。
もし暴力や暴言を吐かれている時、そういった時はなだめようとかそういったことを考えるより
脳の中ですでにストップをかけられる神経がイッてしまっているので
速やかに逃げることをお勧めされましたw
本人になにか呼びかけたい時は、必ず冷めている時にすること、だそうです。
例えば人間寝て起きた瞬間はほとんどシラフに近いので
そういった時に相談をすると良いそうです。

また、こういった依存を持つ家族は社会的に恥だと感じやすく
オープンにできないことから、家族もどんどん病んでいき孤立化してしまうので
なるべく早く支援への扉を叩いて欲しいとのことでした。

日本はまだまだ依存症に対して意識が低く、適切なことが周知されていません。
大切なことは「依存症からは必ず回復できる」ということ。

私も道は困難ですが、希望は捨てずにコツコツと歩んでいけたらと思います。

家族としてできること。
そういったことを通して、本人が少しでも生きやすくなってくれたら良いなぁ。

そんな感じ。
今夜は本が読みたいのでこの辺にて。
明日は夜学バーにて駄菓子パーチーです。
気になる方は遊びに来てね☆モイモイ!
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