音楽とオーディオの備忘録

購入したレコード類やオーディオ機器の購入、調整&メンテナンスなどなど

お買い物日記(THORENS TD-321)

2012-02-26 14:22:03 | オーディオ

今日、新たな仲間が加わった。
Dscn3033

THORENSのTD-321で、これは色々縁があって私の手に回ってきたもの。とにかくコンパクトで音がよく、長く使えるプレーヤーが欲しかった。TT-71+WE-308Nも良い組み合わせだったが、まあ、THORENS&SMEというのはひとつの憧れである。男のロマンだ(笑)。大事に長く使いたい。アームはSMEの3009S2imp。そうそう、シェルの大幅な見直しを実施したのも、これを購入準備を進めていたため。

アームも本体もメーカーオーバーホール済みで、ベルトも新品だがいろいろノウハウが必要だろうということで、行きつけのオーディオ専門店へ行き、情報代として純正の軸受オイルと交換ベルトを購入してきた。そこでの店員さん情報とネットの先達の皆様からの貴重な情報を総合化し、セッティングを実施する。

ほほう、SMEのアームは高さ調整がキモなんだ。ラテラルバランス調整は本体後ろに本を挟んで....なるほどなるほど。プーリーとベルトはベンジンで掃除か。で軸受オイルは惜しみなく...と。あれこれやっているうちにとりあえずは演奏できる状態に。

さっそく聴いてみると、おお、いいな....けどどこか物足りない。どこか変。少し寝ぼけた音。そうか、これがアーム高さがあっていない時の音かも?と、ベスト位置を探る。高校生の時からのアーム調整(とはいってもSAECだが)のカンが働いたのか、2回目でびしっと決まる。あらためて寝ぼけて聴こえたアルバムを聴きなおすと.....。あまりの違いに言葉を失う。音の鮮度が全く違う。へぇSMEってシビアだなあ。高さがキモってこの事か。今回購入した3009S2impはナイフエッジがメタルタイプに換装されていたので、その影響もあるのかな。

いろいろ愛聴盤を鳴らしてみたが、TT-71&WE-308Nと比較して表現が明らかに向上していることが聴き取れる。「聴感上のS/Nの大幅な向上」が一番的確な表現かも。今までマスクされていたであろう細かい音がたくさん聴こえるので、そのリアルなこと。ダイレクトドライブとベルトドライブの違いなのか、プラッターの重さの差か、アームの感度の差か、おそらくはすべての違いが音の良さの方向に向いているのだろう。

自分へのご褒美は大成功でした。



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お買い物日記(SME S2-R他)

2012-02-22 22:09:25 | オーディオ

今日は定時での帰宅となったので、某家電量販店へ。
実は昨日、自分へのご褒美ということで大きな買い物注文をしたのである。その事前準備ということで、小間物を購入してきた。

<ヘッドシェル>
SME S2R
PICKERING AS-2PS
<ストロボスコープ>
audio-technica

そしてセッティングしたのがこの様子。重量シェルは完全に駆逐。まさにローマスハイコンカートリッジに軽量シェルといった黄金の組み合わせである。(2mはちょっと違うか)
Dscn3029  

備忘のため、それぞれの重量を記録しておく。

V15type3+S2R 14.8g
V15type4+AS-2PS 15.9g
V15type5+PCL-5 13.4g
4000D3+MG-10 18.0g
2mBLUE+SFPCC31001K1 15.6g
M44G+MG-10 17.4g

WE-308Nも軽量カートリッジと相性が良いのか、どのカートリッジも音がのびのびとしてきたようだ。(もちろんウェイトは通常に戻してある)。もともと、V15シリーズは軽量シェルとの相性がよいと言われていて、まあ納得である。例の物が届くのがとても楽しみだ。

しかし、SMEのシェル、こんなに入れるのきついの?上下ピンのせい?そういえばクラフトの上下ピンつきシェルも入りづらかったので、308Nのせいだろう。SL-1200LTDでは問題なかったし。

というわけで、もう期待がパンパンなのである。
早く来ないかな~

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お買い物日記(YAMAHA HA-5)

2012-02-12 23:25:37 | オーディオ

この土日は出勤だったので12日連続無休暇確定である。12日連続で平均12時間会社にいるのもなんだかなあ。仕事が山盛りで忙しいのは何よりなのだが、手術から1年半、やっと体調がもとに戻ってきているところなので、休みが無いのはきついと言えばきつい。
なので、せめて精神面だけでもリフレッシュということで、会社帰りにフォノイコライザを仕入れてきた。購入してきたのがヤマハのHA-5。

もともと安いものだが、中古なのでCD一枚分の金額で購入。なぜいまフォノイコが必要なのか。察しの良いこのブログの読者(ほとんどいないか(笑))はわかったことだろう。そう!EMPIREの4000D3のために専用フォノイコ化すべく改造用として購入してきたのである。

パーツBOXの抵抗箱を探すと、理研のリケノーム抵抗を2本見つけたが、抵抗値を測定すると99.0kΩと97.0kΩでとても気持ちが悪い。音質的には安心できそうだが、まずは正確高品質抵抗を使ってみようということで、高精度金属皮膜抵抗を使うことにした。びったり100.0kΩ2個を選別し部品は準備できた。いつもならここで電解コンデンサ類も交換するのだが、今回は様子を見ながらにしよう。

でさっそくばらす。HA-5は筺体の割にはねじが多いが、ACラインが簡単に外れるのできれいにあっさりと基盤が取り出せた。さっそく入力負荷抵抗47kΩ(R1、R2)を外す。いや小さいのなんの、豆粒のよう。

Dscn3026

 

そして選別しておいた100kΩ抵抗を取り付ける。足をカットしていない状態で撮影してしまった(笑)。

Dscn3025

ACアウトレットがついているし、音がリフレッシュするので半田補正を行う。基盤をケースに戻し、セッティング。

Dscn3027

こういった時の試聴盤はマゼールのチャイコ4番(TELARC)と決めているが、今回はカーゾンのモーツァルトピアノ協奏曲(LONDON)から聴き始める。

わあ、とてもいい。(喜)
改造前の音はあえて聴くまでもないと、すぐに改造してしまったのは失敗か。まあ4000D3専用として買ってきたのだから4000D3が良ければそれでいいのだが、うちでは4000D3とこのHA-5(改)の相性は素晴らしく良いみたい。

褒めすぎと言われそうだが、このソフトで比べる限り、ウン年前にウン十万円した(十ウン万円ではない)高級CDプレーヤーより演奏が良く聴こえるのだから仕方がない。とにかく音楽の語り口が素晴らしい。さすが昔のハイエンドカートリッジ。侮れない。ただ、プリ純正のフォノイコで聴けた色の濃さは少し薄まったかな。音のつややかさ、しなやかさ、そして低域の弾みの良さは変わらず。バスドラがドッと切れ良く飛んできてしかもあたたかみのある低域はV15では無かった感じ。4000D3に比べてV15はもっとフラットで上から下までとてもよく伸びているが、取り澄まして乾いた感じがする。

とにもかくにも、4000D3がだんだん本領を発揮してきているようでうれしい。あと少し、音の彫が深ければ、とも思うが、その「少し」に莫大なお金と時間、労力を使うのがオーディオ。
なので4000D3の追及はこのくらいにしておこう。いずれ自分へのプレゼントでもっと良いプレーヤーを買うつもりだから。

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EMPIRE 4000D3その後

2012-02-03 22:12:41 | オーディオ

その後のEMPIRE 4000D3の状況を。

私が同じ製品を2度取り上げるのはそうはない。ということはそれだけこの機種に入れ込んでしまったということで....いや、名機です。マジで。
Dscn3023

すでに20時間程度聴いていて、往年の性能が蘇ってきたのかここ数日実によい音で鳴っている。もはや負荷インピーダンスのミスマッチングなんぞ気にならない。これはこれで十二分にHIFIな良い音であることは断言できると思う。

音の柔らかさ、しなやかさ、ウェットさはそのままに、楽器ひとつひとつの分離が良くなり、かつ響きの溶けあい方がより美しくなった印象。定位の前後感が実に素晴らしくて、ソースによってはぎょっとすることが多い。このあたりの再現性は最新エンジンを搭載した2mBLUEあたりにも通じるもので、ある意味現代的なHIFI感なのかもしれない。

確かに音色は暖色系、わりと濃いめの音色で粘り腰。V15の音とも2mの音とも全く傾向が違う。人によっては古めの音に聞こえるかもしれないが、この、切れよくメロウでよく弾み、温かみのあるしっとりとした音はデジタルファイル再生がメインとなった今でこそ珍重されるのではないかと思う。
Dscn3024

今まじめに考えているのは、このカートリッジ専用のフォノイコライザーを準備し、徹底的に究めてみようかということ。確かに押入れに戻されたアキュフェーズのC-200X(改)に再登場してもらってもいいが、でかい重い熱いの三拍子であまりに大げさだ。SONYの電池式フォノイコは若気の至りでエポキシ固めしてしまったので、部品交換は永遠に不可能、クリスキットは義弟にあげてしまった....。真空管などで自分で作るという手もあるが、一時鬼のように作りまくった反動か今はその気は全くない。パワーアンプ用はもとより、プリ用の真空管やトランス、パーツはごろごろしているがいまや押入れの肥やし状態だ。他にフォノイコライザを製作して売っているサイトもあるがこういう相談には乗ってくれるのだろうか。

とにかく使い手にそこまで思わせるカートリッジは初めて。

というわけで、悶々とした日々はまだまだ続く。オーディオファンとしては、実はその時期が一番楽しいのかもしれない。リソースも限られるので、しばらくはDEQ2496の調整で済ませることにするか。他にも予定あるし。(むふふ)

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