音楽とオーディオの備忘録

購入したレコード類やオーディオ機器の購入、調整&メンテナンスなどなど

お買い物日記(テクニクス SP-10R)

2018-07-16 15:11:10 | オーディオ

久しぶりの更新。

以前もブログに書いたような記憶があるが、就職した頃は、学生時代よりはるかに自由にできるお金が増え、その頃はアナログ終焉は見えていたもののフォノモーターやトーンアームなどのアナログ機器はいつでも買える…と思っていた。

ところが、背負い込むものが日に日に増え、仕事・プライベートと忙殺されているうちに、いつの間にか市場からこれらのアナログ用機器が無くなってしまい、結局憧れのモーターやアームを手に入れずじまいとなっていた。

オーディオを復活してからは、「いつかは過去に使っていたものをもう一度入手して真価を問うてみたい」、また、
「当時あこがれた有名製品を使ってみたい」という思いが日に日に強くなってきて、そんな時に何のご縁か私のアナログオーディオの原点であるWE-308Nに再会、改めて入手したのであった。

それから数年経って「テクニクス、SP-10を復刻」との嬉しいニュースが飛び込んできた。想定よりも上の強気な価格設定(SP-10MK3の定価×2+α程度と予測していた)であったが、世界最高のDDフォノモーターだし、おそらくはこれがあればプレーヤー遊びも落ち着くだろう....などなどを考慮して、これは買うしかあるまいという判断で即発注した。

キャビネットは、自作も考えたが、市販の製品と組み合わせた。この値段でこの重量と工作精度、美しい仕上げには感心するばかりで、下手に自作するよりも安上がりなのではないかとすら思う。

SP-10MK2やSP-10Rと組み合わせると、非常に合理的な配置で何ともマニアックで格好いい。往年のビクターやDENONの純正キャビネットの長岡式チューン版とも言える逸品で、こんな素晴らしい商品を企画してくれたMASTAZさんには感謝感謝である。

さすがにここまでの重量があると下手なインシュレーターは使えないので、リジッドなセッティングとした。水平調整にブチルゴムシートとfoQを利用した程度だが、ハウリングマージンは十分に確保出来た。(特に意図してブチルゴムシートやfoQを使ったわけではなく、水平を微調整するためのゴムとして厚みがちょうどよかっただけなのです)

アームベース部はもともと非常に重く、しっかりとしたものであったが、お約束で鉛インゴットを乗せ、全体の総重量は40kg近くになった。さっそく適当なレコードを演奏すると、本来308Nはハイマス・ローコンカートリッジには相性は良くないはずだが、SPU-GEがしなやかでしかもゆるぎなく高S/Nで何とも品良く鳴っている。
サードパーティ製の追加ウェイトを外し、カートリッジをV15V-MRに交換すると一音一音がさらにのびやかになって、上下前後左右の3次元的な広がり感が出てきた。一聴してわかる圧倒的なS/N感に思わずのけぞる。(単にアームとの相性だと思います....SPU専用にアームが欲しいなあ)
しかも音像の立ち方のリアルさと言ったら.....なんともわくわくとして楽しい。使い慣れたトーンアーム、カートリッジなのに、同じレコードが全然違って聴こえる。
時間をかけて所有するレコードを
一枚一枚味わい尽くしたい。

ところで、今回このシステム導入で気が付いたことを少々。
・アーム調整(高さとオーバーハング)はとにかく厳密に。
(キャビネットの水平確保が大前提)
⇒SAECの調整はつきつめるとなかなか難しい。簡単にカートリッジ交換をして音の違いを楽しむような作りではないことを改めて認識。
(このモーター・キャビネットと組み合わせてみて改めてわかった)

・凝りに凝って設計されたターンテーブル構造のためか、下手なターンテーブルシートを使うくらいなら純正品で十分。
⇒有名なゴム系シート(JP-501/701、THT291)は我が家では今ひとつ。金属系シートはこのモーターの場合は慣性モーメント向上以外にメリットが無さそうで、テクニクス渾身のターンテーブルの設計と工作精度を損なうようにも思えたので、導入はしばらく見送る。

・スタビライザーは最小限で。
⇒盤のそり対策で外周スタビライザーは欲しいところ。

あと四半世紀は余裕で元気に動作してくれるだろう。そう考えれば安い買い物かもしれない。大事に使おう。

で結局我慢できずにWE-407/23を購入した。この組み合わせは格好良すぎて(個人的感想)一日中眺めていても飽きない。
音はもう相当の域かと思う。外周スタビとSPUシナジー、何とか手に入れたい。







 

コメント
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