この土日は出勤だったので12日連続無休暇確定である。12日連続で平均12時間会社にいるのもなんだかなあ。仕事が山盛りで忙しいのは何よりなのだが、手術から1年半、やっと体調がもとに戻ってきているところなので、休みが無いのはきついと言えばきつい。
なので、せめて精神面だけでもリフレッシュということで、会社帰りにフォノイコライザを仕入れてきた。購入してきたのがヤマハのHA-5。
もともと安いものだが、中古なのでCD一枚分の金額で購入。なぜいまフォノイコが必要なのか。察しの良いこのブログの読者(ほとんどいないか(笑))はわかったことだろう。そう!EMPIREの4000D3のために専用フォノイコ化すべく改造用として購入してきたのである。
パーツBOXの抵抗箱を探すと、理研のリケノーム抵抗を2本見つけたが、抵抗値を測定すると99.0kΩと97.0kΩでとても気持ちが悪い。音質的には安心できそうだが、まずは正確高品質抵抗を使ってみようということで、高精度金属皮膜抵抗を使うことにした。びったり100.0kΩ2個を選別し部品は準備できた。いつもならここで電解コンデンサ類も交換するのだが、今回は様子を見ながらにしよう。
でさっそくばらす。HA-5は筺体の割にはねじが多いが、ACラインが簡単に外れるのできれいにあっさりと基盤が取り出せた。さっそく入力負荷抵抗47kΩ(R1、R2)を外す。いや小さいのなんの、豆粒のよう。
そして選別しておいた100kΩ抵抗を取り付ける。足をカットしていない状態で撮影してしまった(笑)。
ACアウトレットがついているし、音がリフレッシュするので半田補正を行う。基盤をケースに戻し、セッティング。
こういった時の試聴盤はマゼールのチャイコ4番(TELARC)と決めているが、今回はカーゾンのモーツァルトピアノ協奏曲(LONDON)から聴き始める。
わあ、とてもいい。(喜)
改造前の音はあえて聴くまでもないと、すぐに改造してしまったのは失敗か。まあ4000D3専用として買ってきたのだから4000D3が良ければそれでいいのだが、うちでは4000D3とこのHA-5(改)の相性は素晴らしく良いみたい。
褒めすぎと言われそうだが、このソフトで比べる限り、ウン年前にウン十万円した(十ウン万円ではない)高級CDプレーヤーより演奏が良く聴こえるのだから仕方がない。とにかく音楽の語り口が素晴らしい。さすが昔のハイエンドカートリッジ。侮れない。ただ、プリ純正のフォノイコで聴けた色の濃さは少し薄まったかな。音のつややかさ、しなやかさ、そして低域の弾みの良さは変わらず。バスドラがドッと切れ良く飛んできてしかもあたたかみのある低域はV15では無かった感じ。4000D3に比べてV15はもっとフラットで上から下までとてもよく伸びているが、取り澄まして乾いた感じがする。
とにもかくにも、4000D3がだんだん本領を発揮してきているようでうれしい。あと少し、音の彫が深ければ、とも思うが、その「少し」に莫大なお金と時間、労力を使うのがオーディオ。
なので4000D3の追及はこのくらいにしておこう。いずれ自分へのプレゼントでもっと良いプレーヤーを買うつもりだから。