音楽とオーディオの備忘録

購入したレコード類やオーディオ機器の購入、調整&メンテナンスなどなど

お買い物日記(DG-48&電源フィルターSFU-005-3C)

2022-04-22 20:13:00 | オーディオ

いつもお世話になっているオーディオ店にDG-48の出物があった。

DEQ-2496を10年近く使ってきて、あまり不満にも思っていなかったのだが、この出物、ロットは最終に近く、外観も美品で、何となく縁を感じさっさと決めて引き取ってきた。

マニュアルは非常にわかりづらく、操作上も感覚的にもわかりづらい。
DEQの感覚的に「ああそうか!」という感じではなく、極めて日本的でしかもスパルタなマニュアルなのである。

それでもDEQで随分と遊んだ経験がいき、シンプルヴォイシングでまずは補正をしてみたが、それだけでも
もう立派な音になった。

DEQでもきちんと調整すると実に整った音が出るのだが、やはりオーディオ専用機
だけあって、さらに整い方が精緻でしかも一音一音がのびやかでリアル。
(価格差以上と思う)

DG-48が部屋の癖どころか自作スピーカーの癖まで飲み込み、我が家のシステムは
数段階上の表現力を持つようになった。あとは上手にパレットに絵を描くだけと思う。
プリとパワーの間に入れたが、アナログ系、デジタル系どちらを演奏してもOKという絶妙な補正位置があるはず。これからその追及が楽しみ...。



ちなみに、同時期に導入した電源フィルターの効果があまりに絶大だったのでこれも備忘で記録しておく。


もともとNTTの交換局で電気通信設備に使用することを目的に開発された強力なノイズフィルター回路を
内蔵しているとのことで、我が家のように電源環境がそれほど良いとは言えないような環境では効果は絶大で、とにかくS/N感がびっくりするほど向上、音と音の間の空間の静寂さが際立ち、曲が生き生きと聴こえるようになった。





このフィルター、「オーディオグレード」と書かれたシール(笑)を貼れば10倍の価格で売れるかも??

良いお買い物ができました。





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お買い物日記(DG-100購入(カートリッジ消磁機))

2021-11-14 14:07:40 | オーディオ

久しぶりの更新。

いつもお世話になっているオーディオ店からお勧めがあって、カートリッジの消磁機を購入してきた。




この製品で、同社製EA-350の内蔵昇圧トランスや、我が家の全てのMCトランス、カートリッジを含むアナログ系すべて
根こそぎ消磁した。その効果はあまりに絶大で備忘録に残すことにする。

特にDL-103(Rを含む)やSPUへの効果は絶大で、そろそろダメかな....と思っていたが完全復活。
針先やダンパーの劣化は実は一般の利用ではあまり気にすることがないのかなとすら思う。
(常用している限り、音の鮮度が落ちてくるのは針でもダンパーの原因でもなく帯磁の影響が大きいということなんでしょうか...)

この製品で消磁することにより、我が家では全域で純度が復活、中高域では情報量と聴感上のS/Nが向上し、低域では
もやもや感やもどかしさが払拭、音像と音階が明快になって、音楽の生気が完全に蘇った。
針先やダンパー云々いう前に、磁化による劣化の大きさを実感した次第。
(空間にべたっと張り付いていた音像がほぐれてくっきり明快に空間に浮いて見える感じに変わるのは爽快なのです)

針先や、カンチレバー、ダンパーの劣化による音質の劣化もあるのだろうけれども、帯磁による劣化ってこんなに大きいのかな。

ちなみに、EA-350に装備されているカートリッジ消磁機能より、この製品による消磁効果の方がはるかに高いことを備忘として
記録しておく。
ショートによる消磁より、信号による消磁の方が効果が大きいのでしょうね。

よい買い物ができました。(今時まともなカートリッジを買おうとすれば、全盛期の3~5倍の予算は必要ですからね)

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お買い物日記(LAXMAN LXV-OT10、PT70EI(15V)、iFi iPurifier DC2、MUSES03、OPA627AP)

2021-05-01 19:00:37 | オーディオ

本の付録に真空管利用のフォノイコライザーキットが....と聞き、LXV-OT10を買った。

買おうかどうしようか迷っているときにYoutubeで「組み立てしてみた」...という動画を見て、決心し購入した次第。(飯田有抄さん、背中を押してくれてありがとうございました。)

デフォルトの仕様でもその音は「へぇこの値段でねぇ」とうならせるものではあったが、本領を発揮するのは改造後。
真空管交換はもとより、オペアンプ交換、コンデンサー交換などやることはたくさんあって、それらを考慮して設計されているのには感心した。

カートリッジからの入力用オペアンプは我が家で絶大な信用のあるOPA627AP×2、次段は初導入のMUSES03×2に変更(いずれも秋月電子通商で購入。ちなみにYahooオークションやAmazonでオペアンプは絶対に買わないのです。)、コンデンサーは大事に保管してあった虎の子のブラックゲート(懐かしい)やニチコンPURE GOLDなどに交換、交換せずそのままのコンデンサーもあるがそれらには小容量のフィルムコンデンサーをパラった。

真空管はSYLVANIAの軍用管JHS6189/12AU7WAに交換した。Youtubeの音楽之友社の動画を参考にダイオードも交換(オーバースペックだが我が家では真空管アンプ用として音質的に安心して多用しているU-07N)、あわせて真空管の交換時、力がかかってパターンを損傷するリスクを考慮し基板全体にハンダの補正を行った。

別売りの安定化電源(フィディリティムサウンド×stereo 15V仕様トランス電源アダプターPT70EI:ONTOMOのホームページで購入)の効果はあまりにも抜群で、使わない手はない。とにかく重くしっかりとした作りの電源装置で、怪しげなオカルトケーブルを買うくらいならよほど音質向上に寄与できる製品だ。電源をとことん強化すると音が根本から変わるという典型。これは素晴らしい。

さらにはYoutubeの動画でも紹介のあった、iFiのiPurifier DC2(ヨドバシカメラで購入)の素晴らしいノイズフィルター効果(測定した結果を報告している方のブログを見ても納得)とあわせると、もはや「本の付録のフォノイコライザーキット」の領域をはるかに超え、単体フォノイコの高級機の表現に相当近づく。総額8~9万円程度だが、同じコストでこれほどの音質のフォノイコライザーの市販完成品は他には皆無だと思う。

これは(いじれる人にとっては)とてつもなくコストパフォーマンスの高い製品ではないだろうか。改造後のLXV-OT10の音楽表現の彫りは半端なく深く外盤A級LPの真価がわかったような気がする。

改造前提の設計で、この価格でこの性能と機能(カーブコントロール)、そして改造による音質向上の拡張性は腕に自信のあるアナログファンたちに一石を投じたのではないかと思う。

最近は予備系であるこちらでしかレコードを聴いていないことに気が付いた...

これは作って楽しい、いじって楽しい、聴いて楽しい製品です。








※上の写真は初段MUSES03×2、次段OPA627AU×2の時のもの。オペアンプ用ヒートシンクを使い、一層の安定化を狙っている。





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お買い物日記(アキュフェーズ DP-570)音質に不満はないが....

2021-01-31 16:19:26 | オーディオ

 

久しぶりの更新。

我が家の長老CDプレーヤー、アキュフェーズDP-55は1996年に購入、数年前にピックアップを交換したものの、回転系メカニズムはそろそろ限界で、ディスクがメカ上を空滑りして読み込めなくなる現象が起こるようになってきた。
(SONY製メカで「トレイが出てこない病」を今まで発症しなかったのは不思議...。)

機嫌のよい時はなかなかよさげに歌ってくれるのだけれども、そろそろ寿命か。
この機会に一気にネットワークオーディオに行こうかとも思ったが、CD/SACDのコレクションはコレクションとして楽しみたい。
やはりディスクプレーヤーは必要だ.....さて、何を買おうか。

アナログとは違って、日進月歩(秒進分歩)のデジタル機器にまとまった金額を投資するのは何となく勿体なく感じてちょっとばかり悩んだが、アキュフェーズなら製品寿命は恐ろしく長いし、アフターの心配はない。
ここ数年アナログばかりやっていて、CDプレーヤーの活躍機会が少なかったが、これでコレクションも蘇る。

価格もまあ相応の後継機ということでDP-5*シリーズ後継の最新機種DP-570を購入することにした。

早速、お世話になっているオーディオ店に相談したところ、旭化成のパーツ工場火災の影響がアキュフェーズの生産にまで及んでおり、入荷に相当の時間がかかるとのこと。

まあいいや、と首を長くして年末年始をはさんでひと月半ほど待ち、やっと入荷し我が家へ。



(写真が暗い...)

筐体は随分と重くなったものだ。DP-55が10.8kgでDP-570は19kg。ひところの重量級プリメインアンプ並みだ。
DP-55と比較して重さは2倍弱、価格は3倍弱になった。(操作性は10倍悪くなった。追記で後述)

音質は比較するまでも無く、聴きなれたCDから頭がくらくらするほどの圧倒的な情報量を聴かせる。
DP-55では聴こえてこなかった細かい音のニュアンスがありありと聴こえてくるし、スピーカーを無視して空間が現れるさまは、もはや生々しいを通り越して気味が悪いほど。最高レベルのLPレコード演奏から、きれいにスクラッチノイズだけ取ったような音で、表現に熱さがある。(これは褒めすぎだ)

ちなみに、ほぼ同時期に、プリからはついに可変抵抗器を排除、パワーはA級になった。
これによる音のグレードアップよりもCDプレーヤー交換の方が遥かにインパクトは大きかった。
デジタルオーディオ技術の進歩は凄い。

良い買い物ができた....というよりは、とんでもないものを導入して持て余し気味、改めて修業が始まった....
という思いなのです。

-----追記-----
と思いきや、この機種にはとんでもない罠があったことがあとからわかった。
メカの仕様と思うが、巻き戻し(表現が古いね)がトラックの頭までしか出来ず、早送りはトラックの最後までしか出来ない。

これは何を意味しているかというと、トラックを跨いだ早送り、巻き戻しが不可能ということ。しかもトラック飛ばしや早送り、巻き戻しの動作はえらく鈍く遅い。
有名どころではベートーヴェンの田園など、楽章を切れ目なく演奏する曲があって、それぞれトラックが切られているCDがあるだろうに、そのつながりを聴きなおそうとすると、とてつもなく面倒。(やってみればわかる)
しかもカタログにも取説にもそういった仕様だとはどこにも書いておらず、最初故障かと思った。

スコアを見ながら「さっきの*楽章と**小節まで戻って聴きなおして確認しよう」といった聴き方においては、この操作性(の悪さ)は相当のストレスに
なるのでした。

ユーザーがPLAYボタンを押したら1曲目から80分間、頭から最後まで流しっぱなしで聴いているだけ、せいぜい操作してもトラック(曲)を選んで聴くだけ、な訳はないと思うのだけれども(そういう方もいらっしゃると思うが)、どうしてユーザーの聴き方、音楽の楽しみ方を縛るようにわざわざ操作性を落としてしまったのだろう。音質追及のためと言われればそうかもしれないが、DP-55の操作があまりに自由自在で軽快だっただけに残念度合が大きい。

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Youtube視聴日記(徳岡直樹氏)

2020-09-21 09:10:12 | 音楽

最近、指揮者で作曲家、台湾でご活躍されていらっしゃる徳岡直樹さんの動画をよく見る。

なんとも博学で、引き出しもたっぷりな方で、フルトヴェングラーなどのヒストリカルな演奏のご紹介で、私は日々勉強中。

現役の指揮者でしかも作曲家である視点からの氏の意見は、単なるクラシックリスナーである私からすれば、その深さ・マニア度に日々目から鱗、うなるばかりで、動画を一旦停止し一生懸命メモを取りながら観ている状況。

思えば、クラシックの同曲異演奏でこんなに感銘度が違うのか、と心が震えたのが、ある日突然目覚めたフルトヴェングラー(昔々、なぜか買っていたメロディア盤ベートーヴェンの交響曲5番(CD)があって、あまりの音の悪さにしばらくぶん投げていたのだが、ある日思い直して聴きなおし、「ガガ-ン!」のパターンである)やブルーノ・ワルター(聴き終わって滂沱の涙でジャケットを抱きしめたのはワルターの田園とプログレのあれだけ)、クライバー(ベートーヴェンの第7)指揮の演奏だったのでなおさら。

また動画での宇野本への突っ込みには、にやけてばかり。学生の頃はお金がないので月に買う1枚を厳選しなければならず、購入の参考にもしたけれども、今となってはひとつの読み物として楽しんでいる。

古いものから新しいものまで多くの演奏に手軽に出会うことができるようになったことに感謝して、心行くまで音楽を楽しんでいこう。
そのきっかけを改めて作ってくれた徳岡直樹さんに感謝なのです。

フルトヴェングラーこだわりの「この演奏!」紹介(名盤ガイド無視の自己流チョイス)Wilhelm Furtwängler【ヒストリカル解説 Vol.63】解説:徳岡直樹 Naoki Tokuoka - YouTube

 

 

 

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