音楽とオーディオの備忘録

購入したレコード類やオーディオ機器の購入、調整&メンテナンスなどなど

お買い物日記(アキュフェーズ DP-570)音質に不満はないが....

2021-01-31 16:19:26 | オーディオ

 

久しぶりの更新。

我が家の長老CDプレーヤー、アキュフェーズDP-55は1996年に購入、数年前にピックアップを交換したものの、回転系メカニズムはそろそろ限界で、ディスクがメカ上を空滑りして読み込めなくなる現象が起こるようになってきた。
(SONY製メカで「トレイが出てこない病」を今まで発症しなかったのは不思議...。)

機嫌のよい時はなかなかよさげに歌ってくれるのだけれども、そろそろ寿命か。
この機会に一気にネットワークオーディオに行こうかとも思ったが、CD/SACDのコレクションはコレクションとして楽しみたい。
やはりディスクプレーヤーは必要だ.....さて、何を買おうか。

アナログとは違って、日進月歩(秒進分歩)のデジタル機器にまとまった金額を投資するのは何となく勿体なく感じてちょっとばかり悩んだが、アキュフェーズなら製品寿命は恐ろしく長いし、アフターの心配はない。
ここ数年アナログばかりやっていて、CDプレーヤーの活躍機会が少なかったが、これでコレクションも蘇る。

価格もまあ相応の後継機ということでDP-5*シリーズ後継の最新機種DP-570を購入することにした。

早速、お世話になっているオーディオ店に相談したところ、旭化成のパーツ工場火災の影響がアキュフェーズの生産にまで及んでおり、入荷に相当の時間がかかるとのこと。

まあいいや、と首を長くして年末年始をはさんでひと月半ほど待ち、やっと入荷し我が家へ。



(写真が暗い...)

筐体は随分と重くなったものだ。DP-55が10.8kgでDP-570は19kg。ひところの重量級プリメインアンプ並みだ。
DP-55と比較して重さは2倍弱、価格は3倍弱になった。(操作性は10倍悪くなった。追記で後述)

音質は比較するまでも無く、聴きなれたCDから頭がくらくらするほどの圧倒的な情報量を聴かせる。
DP-55では聴こえてこなかった細かい音のニュアンスがありありと聴こえてくるし、スピーカーを無視して空間が現れるさまは、もはや生々しいを通り越して気味が悪いほど。最高レベルのLPレコード演奏から、きれいにスクラッチノイズだけ取ったような音で、表現に熱さがある。(これは褒めすぎだ)

ちなみに、ほぼ同時期に、プリからはついに可変抵抗器を排除、パワーはA級になった。
これによる音のグレードアップよりもCDプレーヤー交換の方が遥かにインパクトは大きかった。
デジタルオーディオ技術の進歩は凄い。

良い買い物ができた....というよりは、とんでもないものを導入して持て余し気味、改めて修業が始まった....
という思いなのです。

-----追記-----
と思いきや、この機種にはとんでもない罠があったことがあとからわかった。
メカの仕様と思うが、巻き戻し(表現が古いね)がトラックの頭までしか出来ず、早送りはトラックの最後までしか出来ない。

これは何を意味しているかというと、トラックを跨いだ早送り、巻き戻しが不可能ということ。しかもトラック飛ばしや早送り、巻き戻しの動作はえらく鈍く遅い。
有名どころではベートーヴェンの田園など、楽章を切れ目なく演奏する曲があって、それぞれトラックが切られているCDがあるだろうに、そのつながりを聴きなおそうとすると、とてつもなく面倒。(やってみればわかる)
しかもカタログにも取説にもそういった仕様だとはどこにも書いておらず、最初故障かと思った。

スコアを見ながら「さっきの*楽章と**小節まで戻って聴きなおして確認しよう」といった聴き方においては、この操作性(の悪さ)は相当のストレスに
なるのでした。

ユーザーがPLAYボタンを押したら1曲目から80分間、頭から最後まで流しっぱなしで聴いているだけ、せいぜい操作してもトラック(曲)を選んで聴くだけ、な訳はないと思うのだけれども(そういう方もいらっしゃると思うが)、どうしてユーザーの聴き方、音楽の楽しみ方を縛るようにわざわざ操作性を落としてしまったのだろう。音質追及のためと言われればそうかもしれないが、DP-55の操作があまりに自由自在で軽快だっただけに残念度合が大きい。

コメント
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