武田神社境内から甲府駅北口への移築工事が進められている、藤村(ふじむら)記念館(旧睦沢学校校舎)の工事見学会が開かれ、参加して来ました。藤村記念館は、明治初期の山梨の擬洋風建築(特に学校建築)が当時の県令(今の知事)、藤村紫朗によって強く奨励された事から、“藤村式建築”と呼ばれるようになり、睦沢学校を武田神社境内に移築した際、資料館として活用されてきたものです。
午後1時に現地集合ということで、早めに出たのですが、車の渋滞やおりからの強い風雨の影響を受けて、5分ほど遅れて到着しました。すでに大勢の人が集り、市当局から説明の最中でした。
小生は受付け番号が73番で、この後は一人来ただけでしたから、参加者数は74人ということでしょうか。
現在の工事の進捗具合は約50%とのことで、来年2月に完成予定とのことです。
幾段にも足場のステージが組まれていて、丁度軒先の高さの所が広くなっていて、そこで説明を聞きました。
軒先の「広小舞」という材料には、平成19年に修繕したという焼き印が刻してありました。
壁の下地は竹を組んだ土塗り壁ですが、一部新しい竹で補充されていました。
また、現在の金物で補強してある部分もありました。
扉はこれまで青い色だったのですが、元々の色に再現するそうです。ペンキで塗り替えられて来た履歴が分ります。
完成後は、第3の人生となるわけで、単に資料館としてだけでなく、県外からの観光客への情報発信、交流の場として生まれかわるようです。明治8年の誕生以来、135年経ても愛される建築ということで、実に素晴らしい事です。
←一日一回“藤村紫朗を知ろう!”とクリックして頂けるとありがたいです。
午後1時に現地集合ということで、早めに出たのですが、車の渋滞やおりからの強い風雨の影響を受けて、5分ほど遅れて到着しました。すでに大勢の人が集り、市当局から説明の最中でした。
小生は受付け番号が73番で、この後は一人来ただけでしたから、参加者数は74人ということでしょうか。
現在の工事の進捗具合は約50%とのことで、来年2月に完成予定とのことです。
幾段にも足場のステージが組まれていて、丁度軒先の高さの所が広くなっていて、そこで説明を聞きました。
軒先の「広小舞」という材料には、平成19年に修繕したという焼き印が刻してありました。
壁の下地は竹を組んだ土塗り壁ですが、一部新しい竹で補充されていました。
また、現在の金物で補強してある部分もありました。
扉はこれまで青い色だったのですが、元々の色に再現するそうです。ペンキで塗り替えられて来た履歴が分ります。
完成後は、第3の人生となるわけで、単に資料館としてだけでなく、県外からの観光客への情報発信、交流の場として生まれかわるようです。明治8年の誕生以来、135年経ても愛される建築ということで、実に素晴らしい事です。
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藤村記念館は自分のホームページ記事の書き出しだけで放置していますが、見学会は行っておきたかったです、残念。
専門家の凡苦楽庵さんの見学記が読めて良かった。
そして資料館に展示されるはずの例の貴重な史料(^o^)
開館を楽しみに待ちたいと思います。
お忙しい中、コメントありがとうございました。体調崩されませんように。
県外からの旅行者の複数のブログで甲府駅北口に藤村記念館移築を異様と指摘している。舞鶴公園との関連は何だろう。グランドデザインがなさ過ぎる。
藤村記念館の改修工事は、必要だと思うが。
藤村記念館(旧睦沢学校)は、文字通り元々は敷島町(現甲斐市)睦沢に学校として建てられた訳です。建築本来の姿から言えば、元々建てられた場所にずっと存在するのが一番理想でしょう。
ところが、様々な事情で、そこに居られなくなった場合、取壊されるか、移築するかのどちらかになる訳です。睦沢学校の場合は、最初の睦沢に居られなくなった時に取り敢えず解体して(壊さなくて)第2の人生の場所を捜した訳です。武田神社境内が果たして良かったのかどうか、ひろ坊さんの言うアンバランスは、神社の隣でも同じでしょう。
今回の甲府駅北口への移築は、武田神社の史蹟整備の関係の必要からと言う事ですが、北口が最適かどうかはいろいろ意見があると思います。小生も最初は違和感がありました。甲府城と比較すれば尚更ですね。しかし考えてみれば、当初の学校としての機能はとっくに失われ、資料館やその他の機能として新しく生まれかわるということですから、そういう意味では北口にあってもおかしくはない。
外観のデザインだけを取り上げれば、丹下さんの山梨文化会館にも同じことが言える。そんな気がします。小生が一番嬉しいのは、130年経ても、人々に愛されている建築ということです。北口に移れば、シンボル的な存在になる訳ですが、「建築は文化」だということを人々が認識するきっかけにもなれば、それが一番の意味あることだと思います。