毎年11月23日(勤労感謝の日)は、甲府刑務所の構内で「矯正展」が開かれます。受刑者が作成した家具や生活雑貨類の販売や絵や書の作品展示があります。
旧甲府刑務所の門衛について、以前から気になっていたこと(意匠と素材)を確かめたかったので、出掛けて来ました。
甲府刑務所は、現在の甲府市堀之内町に昭和55年に移転しましたが、その前は、甲府市朝気(あさけ)に明治45年に建設されました。門衛は煉瓦造りで日本赤煉瓦建築番付(赤煉瓦ネットワーク版)(横浜開港資料館版)で、前頭に位置づけられています。朝気当時の画像はこちら
2006年に訪問した時は、守衛の人に付き添われて撮影したため、近くに寄らなかったのですが、今回は一般に公開しているので、近づいてみました。
気にかかっていたのは、「煉瓦が使われているのか」という点です。白く仕上げられた枠は煉瓦の上に左官で仕上げたものと思っていたのが、何とトタンのハリボテであることが判りました。隅石は玄晶石タイルです。
朝気から移築して暫くは、構内の片隅にシートで覆われていたのですが、平成5~6年頃、当時の刑務所長が、あまりにももったいないということで、再現したそうです。その工事を担当した刑務官の話ですと、鉄の扉はそのまま使われましたが、煉瓦は構内のあちらこちらに敷いたり、積んだりしたそうで、この門には利用されませんでした。なお、この再現工事も受刑者の労働力でされたことは言うまでもありません。
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気にかかっていたのは、「煉瓦が使われているのか」という点です。白く仕上げられた枠は煉瓦の上に左官で仕上げたものと思っていたのが、何とトタンのハリボテであることが判りました。隅石は玄晶石タイルです。
朝気から移築して暫くは、構内の片隅にシートで覆われていたのですが、平成5~6年頃、当時の刑務所長が、あまりにももったいないということで、再現したそうです。その工事を担当した刑務官の話ですと、鉄の扉はそのまま使われましたが、煉瓦は構内のあちらこちらに敷いたり、積んだりしたそうで、この門には利用されませんでした。なお、この再現工事も受刑者の労働力でされたことは言うまでもありません。
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