旧県立図書館(現・県庁南別館)が、防災新館建設のため取壊されるというので、これを何とか保存できないものかということで、シンポジウムが開かれ参加して来ました。(残念ながら最後まで居られませんでしたが)
旧県立図書館については、過去にとりあげましたが、県庁構内には、同時期に建てられた、議事堂、別館(旧本館)もあり、甲府では珍しい近代建築が集積した場所です。今日のシンポでいくつかのことを知りました。
(1)この旧図書館は、この時代に建てられた現存する図書館建築として数少ないものだそうです(東日本ではここだけ)。
(2)議事堂、別館の様式主義のデザインとアールデコのデザインが共存している場所も極めて珍しいこと。
(3)この時期のRC造(鉄筋コンクリート)建築は、極めて耐震性が高く、阪神淡路大震災でも、この時代のものは殆ど無傷で、戦後のRCのほうが被害が多かったそうです。
県が防災新館を建設するのは分りますが、イコール旧県立図書館の解体にどうして結びつくのか、説得力のある説明がほしいものです。小生などは北別館を防災新館に建て直した方が良いと考えています。万が一県の構想通りになった場合、別館の南に11階建てのビルが建つことになり、景観としても如何なものかと思います。
北口に移築する藤村記念館と合せ、この一帯は甲府でも数少ない歴史的景観を有したエリアになるだけに、後世に禍根を残さないようにしてもらいたいものです。
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