
今期の朝ドラは「アンパンマン」の作者であるやなせたかしとその妻をモデルにした話で、タイトルはズバリ「あんぱん」。不良少年がいけない遊びをする話ではありません。(当たり前)
今回は子役時代から始まってて、やなせ先生は大正8年生まれですので現在の舞台は昭和の初期でしょう。今のところ視聴率的にもいいそうで、子役は上手いし脇役も芸達者の人で固めてるし割と面白いです。つかみはOKということで。
やなせたかし先生については自伝的エッセイを読みましたので、生い立ちはそこそこ知ってます。ただし、ヒロインであり主人公である奥さんの事はよく知りません。
今回の脚本は中園ミホで、朝ドラは前に「花子とアン」をやってて大河も「西郷どん」がありましたし、もはや大物ともいえる存在でしょう。が、今回「またか…。」という展開がありました。
というのは、史実によるとやなせたかし先生と奥さんは高知新聞社に入社してから知り合ったので、子供の頃に「たかしはうちが守る。」なんて展開はなかったわけです。まあ今回に限らず朝ドラは実在の人物をモデルとしたフィクションとして作られるのが通常なので、その辺は問題ありません。
ただ、これで思い出すのが大河ドラマの「西郷どん」。あれでも、西郷どんと三番目の妻となる西郷糸が子供の頃に出会っていたというエピソードがありました。とはいえ、この二人は15才くらい違うので、お互い少年少女として出会う事はないわけで、糸の初恋の相手が西郷どんだったというのはちょっとありえないと。
まあそういうところでドラマを作るのが中園ミホの常套手段というわけです。別にいいのですが、どうせなら「うちが守ってあげる。」というよりは「人生劇場」の松坂慶子みたいに「私が教えてあ~げ~る~。ウッフン。」というような色っぽい展開を期待したいところです。
…って、朝ドラでは無理ですか。まあいいです。考えてみれば「ゲゲゲの女房」でも、主役の二人が子供の頃に知らず知らず出会っていたという無理やりな話にしてましたから、中園ミホの常套手段というよりは朝ドラの定番なのかもしれません。
と、そんなこんなで今のところはまずまず面白いですが、ストーリーは別にしてオープニングテーマは好きになれません。そしてそのタイトルのバックが今田美桜のイメージビデオのような作りで、そこも印象悪し。とりあえずは途中で「ケッ」とならない事を祈ります。
今回「あんぱん」で松嶋菜々子が実の子供を親せきに預けて他の男の家に行ってしまう母親を演じています。なかなかいいですね~!
いろいろな役を演じて欲しいです。