今日の5校時は、ハブ咬傷予防教室でした。
徳之島保健所の横山さんに来てただき、ハブの生態や毒の恐ろしさ、対応法を教えていただきました。
ハブは、遠い昔、南の大陸と陸続きになっていた時に渡ってきたと考えられているそうです。喜界島や沖永良部島、与論島は一度海に沈んでしまったので、ハブはいませんが、徳之島と奄美大島、沖縄などに残ったそうです。
ハブは、普段は山奥や畑に生息していますが、気温の高い夜にエサになるネズミを求めて、人家の近くに現れるそうです。私たち人間とハブが出会わないためには、エサになるネズミが家に近づかないように、草刈りや衛生面をよくする必要があります。また、草むらに不用意に入り込まないようにするのが一番です。
もしも、ハブに噛まれたら、安静にして救急車を呼んでもらいます。吸い出しキットがある場合は、それを使ってできるだけ毒を体外から出します。口に傷のない人は、吸い出してもいいそうです。
最後に、元気なハブを箱から出してくださいました。活きのいいハブは、左右にうねり、攻撃の姿勢を見せたいました。
子どもたちからは、「ハブの毒と蜂の毒とどちらが強いのですか」「卵は、どこから産むのですか」「ハブは、ネズミ以外に何を食べますか」などの質問が出されました。
子どもたちも真剣にお話やビデオを見ていたので、いい学習になったことでしょう。
横山さんからは、「徳之島からハブをいなるようにするのは不可能です。ハブは森の守り神でもあり、豊かな自然の一部でもあります。ハブとの距離を保って、互いに生きていくことが大切ですね。」とまとめてくださいました。