月木のルーティン、近所の子どもたちとの小学校の校門までのウォーキングは
呼び鈴を押したがいつもと比べて二人欠けたものになった
「昨日誕生日だったんだよ」と一年生のIちゃん
「ええと、7歳か」
口にしながら、そんなに小さいのかと改めて驚く
今朝は大した会話がなくそのまま時が過ぎる
登校する子どもたちを校長先生とボランティアの人達と
校門で挨拶しながら出迎える
みんなが登校したと思われる時刻に、男の子がお母さんと歩いてくる
男の子は泣きべそをかいている
さあ、行きなさい、、と背中を押すが、男の子はどこか不安そう
「今年4年生のAちゃんも一年の頃、GW明けに泣いて行きたがらなかったんですよ」
校長先生にそう伝える
あの時、Aちゃんはお母さんが「おじさんに手を繋いでもらって行きなさい」
と言われて、その後長いこと手を繋いで歩いたのだった
でも今は、、、「おじさんと一年のIちゃんは似てる」と不思議なことを言う
何かと聞けば「おじさんもIちゃんも同じことを何回も繰り返す」
あらら、、そう言えば「それ前に聞いた!」と指摘されることが多くなっている
不安そうな男の子を見て自分の昔のことを思い出した(何故か鮮明に覚えている)
自分も小学校に行きたがらなかったことがあった
皆と一緒になって登校する時、自分は裏の畑の方に逃げて学校には向かわなかった
畑に母が追いかけてきた
強情な性格はその頃からで、いい出したら聞かない感じの子どもだった(らしい)
畑まで追いかけてきた母
その顔を何故か覚えている
驚いたことに母は涙を流していた
その涙を見た時、自分は悪いことをしたのだ、、、と思った
もうそれはしてはいけないこと、、深く刻まれた
怒られるより、涙を流されたほうがきつかった
悪いことをした、、その感覚はいまでも覚えている
覚えていること、忘れてしまうこと
Aちゃんはもうちょっと前まで、手を繋いで学校まで歩いたことなど
忘れているだろう
でも、それが成長というもの、、
彼女は今は一年生を見守る仕切りやさんになっている
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